特集 2017年3月10日

気温50と気温マイナス10度の場所で運転する

気温50の場所と気温マイナス10度の世界で運転します!
気温50の場所と気温マイナス10度の世界で運転します!
自動車運転というものがある。街を歩けば数えられないほどの車が走っていて、もはや車の運転を特別なことと思う人はいないはずだ。電車やバスと違い時刻表を気にする必要がないので、車は便利だ。

ただこれが過酷な環境での運転ならどうだろう。気温50度での運転と、気温マイナス10度での運転。日本ではそのような極端な環境での運転をすることはないので、戸惑うことが多いのだ。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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気温差60度の運転

普段、極端な環境で運転することは少ない。九州出身で東京在住の私は雪道すら運転したことがないのだ。というか、運転をあまりしない。知らぬ間にゴールド免許になっていた。運転が上手くてなったゴールドではない。
運転しないので自動的にゴールドになった!
運転しないので自動的にゴールドになった!
そんな私が気温50度の環境で運転をすることになった。さらにその3日後にはマイナス10度で運転をする。普通の環境での運転も心配なのに、そんな両極端な環境で運転をする。野球を始めたばかりの少年がメジャーリーグに挑戦するみたいな状況だ。
まずは気温50度の、
まずは気温50度の、
オマーンで運転です!
オマーンで運転です!

気温50度のオマーン

まずは気温50度での運転だ。日本ではない。オマーンである。砂漠の国であるが、基本的に舗装されているので、運転の心配はないのかもしれない。ただね、なのだ。右側通行、左ハンドルで日本とは真逆なのである。
国際免許などを準備して、
国際免許などを準備して、
車を、
車を、
借りました!
借りました!
レンタカー屋でいろいろ説明を受けたのだけれど、英語だったのでよくわからず、「オッケー」を連呼していたら、車を借りることができた。何がオッケーかわからなかったけれど、借りることができるのだ。
ワイパー動きました!
ワイパー動きました!
日本車はワイパーが左側で、右側がウィンカーだ。左ハンドルだからそれが逆になるのだ。そのためにウィンカーを出そうとする度に水なき状態でワイパーが動き、さらに砂漠なので、フロントガラスがどんどんと汚くなった。ワイパーとしても不本意だろう。
信号が縦向き!
信号が縦向き!
暑くてみんなイライラしているのかな、クラクションがすごい。ちょっと遅いとクラクション、ちょっと信号のスタートが遅いとクラクションなのだ。日本ではあまりクラクションを鳴らさないけれど、この国ではクラクションが大活躍していた。
スピードは120キロ
スピードは120キロ
ちょっと遅いの定義が難しい。120キロ制限の場所で120キロで走っていると、クラクションがなり、抜かれる。日本では現状100キロが法定速度マックスなので、120キロは速いけれど、オマーンでは全然抜かれるのだ。私は走ってないけど、150キロくらいで走っていた車も、バンバン抜かれていた。
白線が消えている!
白線が消えている!

知らない景色

窓の外の流れる景色もやはり日本とは異なる。暑い国ならではの景色なのだ。日本だとよく動物飛び出し注意みたいな看板があって、それが鹿だったりするけれど、オマーンでは日本にはいない野生動物になる。
ラクダ!
ラクダ!
ラクダの飛び出しを気にしなければならないのだ。あんなにデカいものが飛び出してくる可能性を考えての運転。「かもしれない運転」が大切だけれど、気温50度の国以外では「ラクダが出てくるかもしれない」という選択肢は出てこない。
というか、乗ってるしね!
というか、乗ってるしね!
ラクダが飛び出すだけでなく、ラクダが車に乗っている、という可能性もあるのだ。優雅に乗っている。乗り慣れている感じすらする。さらに日本だとタヌキが轢かれていたりするけれど、気温50度の国ではヤギが轢かれている。
こんな所にいたら、
こんな所にいたら、
轢かれるよね!
轢かれるよね!
また街中にやってくるとバンプがすごい。道が意図的にもっこりしているのだ。スピードを出して、そのバンプを通過すると車が跳ねる。そのためにみんな速度を落とすので、なんだ、渋滞か! となるけれど、バンプがあるためだ。
この標識がありまくって、
この標識がありまくって、
意図的なもっこりがありまくる!
意図的なもっこりがありまくる!
基本的に白線が見えないとか、ラウンドアバウトが3個とか繋がっていて目が回るとか、どこで出ればいいのかわからなくなってラウンドアバウトをグルグルしちゃうとか、目的地に着いた頃は運転疲れでもう寝たい、とかいろいろあった。
疲れがすごい!
疲れがすごい!
以上が気温50度の国での運転だ。注意点は全部である。運転が終わる度に「奇跡ってあるんだな」と思っていた。事故らないことが奇跡に思えるのだ。次はマイナス10度の世界での運転だ。意外にも似ていることもある。
次はマイナス10度です!
次はマイナス10度です!
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マイナス10度の運転

次はマイナス10度の北海道で運転をする。運転前からわかるのだけれど、気温50度とはまるで景色が違う。白いのだ。吐く息も白い。空も曇り空で白い。オマーンの青い空を懐かしく感じた。
車は青いけどね!
車は青いけどね!
気温はマイナス10度!
気温はマイナス10度!
先ほどのオマーンと比べると気温差は60度以上ということになる。1ドルを112円で考えると60度という気温差はどうなるのでしょう。気温とお金なので比べることはできないけれど、すごい差ということが言いたのだ。
道も雪景色!
道も雪景色!
道は当然凍っているけれど、スタッドレスタイヤのおかげで滑ることはほとんどない。ただ白線が見えないことや、雪の影響を避けるために信号が縦向きだったりと、意外にも気温50度のオマーンと共通点が多い。
信号が縦です!
信号が縦です!

鹿の脅威

レンタカー屋さんが何を言っているのか分かる、というのがオマーンとの一番の違いだ。私はスリップを怖がっていたのだけれど、そっちの事故より「鹿にぶつかる事故」の方が多いから気をつけて、と言われた。
鹿飛び出し注意の、
鹿飛び出し注意の、
標識や看板などがたくさんある!
標識や看板などがたくさんある!
東京の感覚だと「そんなに出ないだろ」と思う。都内でも動物注意はあるけれど、ほとんど見たことがない。鹿にぶつかるなんて隕石が地球にぶつかる、みたいなことだと思っていた。でも、違うのだ。
普通にいるよね!
普通にいるよね!
めっちゃいるよね!
めっちゃいるよね!
すごい数の鹿がいた。人を見かけるより鹿の方が多かった。鹿の国なのかな、と思うほどだ。世界の終わりのような場所だ。オマーンでも砂漠ばかりで世界の終わりかな、と思ったけれど、北海道でもそう思う。気温差はあれど感想は意外にも同じなのだ。
世界の終わりみたい!
世界の終わりみたい!
道の問題を心配していたのだけれど、整備が行き届いていることにも驚いた。除雪はもちろんだけれど、道が凍らないように夜のうちに車で「塩化カルシウム」的なものを散布していたりするのだ。
凍結しないように整備している
凍結しないように整備している
歩道の方が滑るくらいだった。車道は滑らないのだ。ただ全く滑らないわけではない。1度だけ盛大に滑った。法定速度よりゆっくり走っていたのだけれど、ツルっと滑った。人生のエンディングテーマが少し流れた気がした。
滑ったね!
滑ったね!
私は怖くて法定速度よりずっとゆっくり走っていたけれど、地元の人は普通に走っていた。慣れると普通に運転できるのだろう。オマーンの人もバシバシスピードを出していたので、慣れることが大切なのだ。
車に氷柱ができていた!
車に氷柱ができていた!

共通点がある

気温差60度の運転は意外にも共通点が多かった。信号が縦だったり、白線が見えなかったり、動物が飛び出してきたりなど。何よりの共通点は「すっごい疲れる」ということだった。ただよく考えると東京での運転も疲れる。ゴールド免許に申し訳ないので、頑張ろうと思う。
オマーンの標識、酔ってる人みたい!
オマーンの標識、酔ってる人みたい!
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