
まずは基本のチョコレートケーキを作る






この後ずっと卵白を泡立て続けることになる今回の記事、ハンドミキサーなしには不可能だった。





焼けるまでの間はこんなものを食べて待っていた。



そしてケーキもしっかりと焼きあがった。








かなり軽い食感だが、甘さも十分。
チョコレートケーキというとずっしり重いものが多いので、それを想像すると裏切られた気持ちにはなるものの、薄力粉が入っていないという違和感はない。
現に、家族にただ「チョコレートケーキ焼いたよ」とだけ告げて食べてもらったが、何も気づかず普通に「おいしい!」という感想だった。
ちなみに私はチョコレートケーキなら、チョコレートたっぷりの甘いタイプが好きなので、これが出てきたらおそらくがっかりする。
せめて生クリームを添えたい。
このケーキは直径12センチの型で焼いたのだが、2人で1個を夕食後のデザートとして軽く食べきれた。
一人当たり卵1個板チョコ1枚を食べたことになる。
食べ終わった後に、こんなに原材料を認識しやすいケーキも珍しい。


有名なレシピだけあるなという感心 ★★★★★


この作り方で作るケーキを、以下の4種類の材料でも試してみた。



写真をクリックするとそれぞれの頁から読めます。
もしくは「次へ」をクリックして、もっともダメだったヨーグルトケーキの顛末からご覧ください。

チーズケーキを作りたい
それは、この作り方でチーズケーキを作れないかということだ。
1頁目に、「チョコレートケーキならチョコレートたっぷりの甘いタイプが好き」と書いた。
そこに嘘はない。
甘いもの好きとして、カロリー気にしてやってられっかという気概もある。
とはいえ、チョコレートケーキもチーズケーキも、カロリー高すぎやしませんか。
一切れでおにぎり2個分のカロリーなんてものもざらにある。
そんな中、この作り方であれば、カロリーを抑えたチーズケーキが作れる可能性を秘めていると思うのだ。
卵とあともう一品でチーズケーキを作りたい。
そう思ったのだが、選んだ材料はこうなった。



水切りヨーグルトはチーズケーキを作るときに使うこともあるので、通常のヨーグルトより固めのギリシャヨーグルトなら似たようなものになるのではないかと選んでみた。
ブルーベリーソースで甘みもつく。
チーズスフレっぽくなれば御の字だ。





オーブンに入れて30分待つ。
その間は、これでも食べていよう。



玉子焼きの個性が消えて、ヨーグルトが前面に出る。
ヨーグルトを食べているのに、いつのまにかお腹が妙にいっぱいになっていたぞという感じ。
さて、ケーキが焼きあがった。











まず食感が悪い。
非常にふわふわなので、口に入れるとシュッとなくなるのだが、後に残る舌触りはざらざらなのだ。
甘味も足りないし、しっとりを通り越してじゅわじゅわだ。
酸味が際立ち、ヨーグルトの上にたまる透明な露、ホエーを食べているような感じ。
少なくとも全くチーズケーキではない。
最初は、ちょっと微妙だなぁくらいに思ったのだが、食べ続けて行くにつれどんどんつらくなってきた。
「霞を食べる」という表現があるが、ふと霞ってこういう味かなと思った。





霞を食べてる感 ★★★★★


バナナケーキを作る



バナナをつぶして卵黄と混ぜ、別に泡立てておいた卵白と混ぜた。






しかし冷めてくると、両者がバラバラな個性を持っていることに気づく。
恋人同士みたいだ。



バナナの香りの空気を食べているのかという感じで、口に入れるとふわっしゅわっと消える。
砂糖は入っていないのに、バナナの甘味だけで十分に甘く濃厚でおいしい。
ただ、かなり水分を含んでいて水っぽい。
ケーキとしては物足りないが、ダイエット中のおやつとしてならいいかもしれない。
あと、卵とバナナだけなので原価がかなり安い。


健康の良さそう度 ★★★★★


ゆであずきだと和菓子になる
ヨーグルトとバナナのとき水分が多すぎた気がしたので、今度は少し水分量を抑えた素材を選んだつもりだが、どうだろうか。









本題のケーキが焼けたので、冷蔵庫で一晩寝かせて食べてみる。



もちろんふわふわで、甘味も当然十分に感じる。
一瞬、シフォンケーキみたいだ!と思ったのだが、食べ進めるにつれてケーキというより和菓子っぽいと思った。
おいしい。もちろんおいしいのだが、ゆであずき缶と卵で作ったのだなというのがとてもわかりやすく、調理による飛躍は起きていない気がする。
あと、なんかすごい地味だ。


また食べてみたい度 ★★☆☆☆


もうちょっと何か、こんなものが作れるとは!!と感激できる素材はないだろうか。

なぜかスイートポテトができた











焼きあがったケーキを冷蔵庫で一晩寝かせて、翌日試食した。



しっとりしているが、決してジュワジュワではない。
これは期待できる!





適度なしっとり感とほくほく感はスイートポテトと重なる。
油分が全くないところはちょっと物足りなさを感じるのだが、醤油が入った甘露煮のはずなのに和風っぽさはなく、スイートポテトをふわふわにした印象になった。
サツマイモの繊維質からか、なぜかおからっぽさもあり、しっかりお腹に溜まっていく感じがする。
これは大成功だ。満足感も大きいのに、おいしくてどんどん食べられる。


★★★★★
生クリームを添えたらさらにおいしいのでは
★★★★☆


特にサツマイモは「ふわふわスイートポテト」という新しいジャンルのお菓子になったので大満足だ。
ハンドミキサーさえあれば卵白を泡立てるのも簡単なので、また作りたい。
とは言ったものの、地味なケーキが続いたので、フルーツとクリームたっぷりのケーキが 恋しくなった。最後に最近食べた素敵なケーキの画像を載せる。












食べてみると、ふわふわだけれど弾力のあるもちっとした食感の玉子焼きになった。
味はないし、スカスカしているのでおいしくはないのだが、メープルシロップをたっぷりかけたらよく吸収しておいしく食べられた。
