特集 2016年2月9日

本当に辛いビールを飲みたい

本当に辛いビールを飲んだり、作ったりしました!(写真は普通のビールです。)
本当に辛いビールを飲んだり、作ったりしました!(写真は普通のビールです。)
世の中には「辛口ビール」というものがある。最初に飲んだときに「どれくらい辛いのかな!?」と思ったが、自分が想像していたトウガラシのような辛さではなく、炭酸や風味の強さでの辛口だった。

しかし、世界は広い。本当に辛いビールはあるのかと思い、調べてみた。
1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。(動画インタビュー)

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まずは詳しい人に聞いてみよう

最初、「作ってみようかな」と思っていたが、知り合いにビールに詳しい方がいる。詳しすぎてビールの同人誌を出しているくらいだ。今日はその方と色々なビールがある場所で飲むことにした。
代々木駅にあるウォータリングホールさん。
代々木駅にあるウォータリングホールさん。
ここには一般的に市販されているビールとはひと味違う「クラフトビール」というものが多く用意されている。
辛いビールもあるかもしれない。
海外のロゴのグラスがずらりと並ぶ。店内はにぎやかながらも大人の雰囲気が漂う。
海外のロゴのグラスがずらりと並ぶ。店内はにぎやかながらも大人の雰囲気が漂う。
無数にあるビールサーバー。ここから直接飲みたいと思ったのは秘密。
無数にあるビールサーバー。ここから直接飲みたいと思ったのは秘密。
店内を見渡すとお客さんがみんな楽しくビールを飲んでいる。まるで海外にいるような楽しいにぎやかさである。
メニュー表にはそのビールの説明や味が書いてあるので、好みにあったビールを頼むことができる。
メニュー表にはそのビールの説明や味が書いてあるので、好みにあったビールを頼むことができる。
メニュー表を見ているだけで楽しい。「こんなビールがあるのか!」、「こんなところでも作られているとは知らなかった」と食欲だけでなく、知識欲も満たしてくれる素敵なお店である。それでは今回、ビールについて教えてくれる方をご紹介しよう。
ペンネーム三代目悪人さんです!
ペンネーム三代目悪人さんです!
このようなビールの同人誌を書いている方。詳しくは悪人酒場で検索!
このようなビールの同人誌を書いている方。詳しくは悪人酒場で検索!
元々、同じラジオを聞いていた方である。お酒が好きなこときっかけに色々なビール本を出しているとのこと。本題に入る前に少しだけインタビューをさせて頂いた。
――クラフトビールとはなんでしょうか

「簡単に言うと、作る人のこだわりを出すことができるビールです。製造するときにタルを使う時があるのですが、それをあぶってスモークな香りを足したり、フルーツなどの風味を加えたビールや香辛料を加えてスパイシーに仕上げたビールもあります。
一般的に売られているビールもおいしいですが、作り手のこだわりを感じるビールもおいしいです!」
例えば、「キュベ・アレックス・ル・ルージュ」というバニラビーンズ、アールグレイ茶葉、黒コショウが入ったビール。まるでブランデーのような香りが楽しめるビール。
例えば、「キュベ・アレックス・ル・ルージュ」というバニラビーンズ、アールグレイ茶葉、黒コショウが入ったビール。まるでブランデーのような香りが楽しめるビール。
お金持ちの息子感。
お金持ちの息子感。
我々、飲む人たちにとっても色々な味を楽しめることはいいことである。
そんなクラフトビールであるが、辛いビールというのは存在するのだろうか。

――辛いビールというのもあるのでしょうか

「南米の方にはチリビールというのがあります。確か、輸入が始まっているので通販でも買う事ができます。
また、ハバネロを使ったハバネロスカルピンという辛いビールもあります。
江ノ島さんが飲みたいの本当に辛いビールなんですね(笑)」
1瓶で4500円のビールも頼んでみた。
1瓶で4500円のビールも頼んでみた。
これが4500円のビール馨和 (カグヤ)赤・スペシャルエディション。さんしょうの香りがやさしく口の中に広がる。気づいたらほぼ1人で飲みきってしまった。
これが4500円のビール馨和 (カグヤ)赤・スペシャルエディション。さんしょうの香りがやさしく口の中に広がる。気づいたらほぼ1人で飲みきってしまった。
多少のはにかみ笑いがあったが、辛いビールは結構あるらしい。もし、自作するならどんなのがあうのかも聞いてみた。

――実際にどんなのが合うと思いますか?

「多分、薄いビールなら色々なものに合うかもしれません。確か南米の方にミチェラーダというビールを使った辛いカクテルがあって、タバスコなどを入れて作っていた気がします。」
検索した出てきたミチェラーダ。基本的に赤い。
検索して出てきたミチェラーダ。基本的に赤い。
三代目悪人さんと共通の知り合いを呼び、4人で飲みこの日は解散。別日に「チリビール」を調べてみると、似たビールで「辣ビール」というものが横浜にはあったらしい。問い合わせ見ると、すでに販売は終了されており、手に入らないとのこと。

ちなみに電話で担当してくれた人に「飲んだことはありますか?」と聞いたところ、「ないですが、辣の字がおいしそうに見えますね」と言われた。

お目当てのものはなかったが、漢字においしさの概念を持つことができてよかった。これからの人生にプラスになったな。
Watering Hole
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-26-5 代々木シティホームズ 1F
03-6380-6115

初めてのチリビール

翌日、お急ぎ便で頼んだチリビールが届いた。早く飲みたい気持ちがお急ぎ便を使わせたのだ。外で陽気に飲んでみよう。
最初見たとき、「間違ってタバスコ買っちゃったかな?」と思うデザイン。
最初見たとき、「間違ってタバスコ買っちゃったかな?」と思うデザイン。
これがチリビールである。その見た目に間違って普通の調味料を買ってしまったと勘違いしたが、伝票にはチリビールと書いてあったので安心した。でも、もう一度ビンを見たら心配になる。本当にビールなのだろうか。
トウガラシが浮いている衝撃の中身。
トウガラシが浮いている衝撃の中身。
中をよく見ると、ビールの水面部分にトウガラシが浮いている。ビールに辛さを出すために入れているらしいが、その見た目が好奇心と恐怖をかき立てる。こういうドキドキする飲み物が大好きです。
飲む前はどうなるかと思ったがおいしい。
飲む前はどうなるかと思ったがおいしい。
飲んでみると、辛さがいいアクセントになっていておいしい。暑い時期に冷やして飲むとすごくおいしいと思う。キンキンに冷えたチリビールを片手にタコス(無い場合はドンタコスでも可)を食べたい。想像するだけでヨダレが出てくる。
おいしいと浮いているトウガラシが可愛く思えてくる。
おいしいと浮いているトウガラシが可愛く思えてくる。

未知の飲み物「ミチェラーダ」

では、もう1つ気になったミチェラーダを作ってみよう。色々と調べてみるとビックリレシピが出てきたので、それを見ながら作ってみることにした。
グラスにタバスコ、ウスターソース、しょうゆ、レモン(もしくはライム)にビールを入れて完成。レモン4、ビールが6になるようにグラスにいれて、他は小さじ1杯ずつ。お好みで調整してください。
グラスにタバスコ、ウスターソース、しょうゆ、レモン(もしくはライム)にビールを入れて完成。レモン4、ビールが6になるようにグラスにいれて、他は小さじ1杯ずつ。お好みで調整してください。
入れている材料だけ聞くと、メキシカン風のたれを作っていると思うかもしれない。しかし、これがミチェラーダというビールのカクテルである。ビールのカクテルをやめて、これで肉を焼くことにしようかと思ったが、作ってみるとドキドキしてきたので飲んでみた。
むせそうになる匂いに耐える。
むせそうになる匂いに耐える。
驚きのおいしさ。個人的にはレモンとタバスコ多めの方がおいしいです。
驚きのおいしさ。個人的にはレモンとタバスコ多めの方がおいしいです。
飲んでみると、意外や意外。レモンのすっぱさとタバスコの控えめな辛さ、他の調味料の味がいい感じに絡み合っておいしいのだ。普通の居酒屋とかでも置いて欲しいぐらいである。勇気の先においしさが待っている。おいしさを手に入れろ!

他の調味料でも試してみた

もしかしたら、身の回りにある調味料にもビールに入れておいしいものがあるかもしれない。スーパーや家にある調味料で探してみた。
家にあるものがほとんどだったが、開けてなさすぎるのでこれを機会に開封しよう。
家にあるものがほとんどだったが、開けてなさすぎるのでこれを機会に開封しよう。
ちょうど10個ある。全部紹介すると長くなりそうなので、気になったものを紹介しよう。

おいしかったものセレクション

皆さんが気になるのはおいしかったものであろう。最初はこれを紹介したい。
1番おいしいと思うのは、チリパウダーだった。
辛さがガツンときて、後味がすっきりとする理想のおいしさ。
辛さがガツンときて、後味がすっきりとする理想のおいしさ。
まさに「辛口ビール」の名にふさわしい味に仕上がる。最初に辛さを感じさせた後にビールの味がそよ風のように訪れる。また、試してみたくなるおいしさだった。

次においしかったのは、黒コショウである。
黒ぼうしが似合う黒コショウ。
黒ぼうしが似合う黒コショウ。
かけてみた感じもどことなくおしゃれ。
かけてみた感じもどことなくおしゃれ。
チリパウダーのようにしっかりとした辛さを感じるビールではないが、飲むと黒コショウのスパイシーさとビールの風味が混ざり合う。自然においしいと言ってしまった。

第3位はゆずこしょう。
コショウが入ってないでおなじみのゆずこしょう。
コショウが入ってないでおなじみのゆずこしょう。
トウガラシの辛さとゆずのフルーティさがビールに溶けて、本当にクラフトビールのようになる。
これはすごい発見をしたかもしれないと友人に連絡をしたほどだ。

以上がおいしかったビールでございました。

まずかったものセレクション

今回、試してみた中には我慢できないくらいおいしくなかったものもある。今度はそれを紹介していく。
さんしょうの粉は中々の強敵だった。
さんしょうの粉は中々の強敵だった。
さんしょうは序盤にやってみたのだが、三代目悪人さんとの飲み会の中で「グラスのふちに調味料をつけてみたらおしゃれじゃない?」という話になったをこのとき思い出し、やってみたのが悪夢の始まりだった。
おしゃれカクテル風。
おしゃれカクテル風。
見た目はおしゃれに見えるかもしれない。しかし、飲んでみるとさんしょうが口の中で「ガリッ」と砂を噛んだように感じてしまいパニックになっている中にビールが注ぎ込まれてくる。泣きたいと思った。これ以来、おしゃれカクテル風は止めた。

次にダメだったのは、カレー粉である。
今、必要としないカレー味。
今、必要としないカレー味。
飲んだ瞬間にカレーの風味を感じる。本来ならそれがおいしいのだが、ビールに限っては「今はこの味は求めてないな。」とカレー味万能伝説が崩れた。
あまりのまずさに腹が立って調味料を出禁にした。
あまりのまずさに腹が立って調味料を出禁にした。
この後、マスタードも出禁になった。遠くに置きたいぐらいまずかった。
この後、マスタードも出禁になった。遠くに置きたいぐらいまずかった。
最後に試したのが、わさびだった。わさびビールというのが実際にあると聞いたことがあり、少し期待していた。そして、チューブのわさびより、粉わさびの方が風味が良いというので初めて買ってみた。
開け方はわからなかったから…。
開け方はわからなかったから…。
粉わさびは缶であり、缶は缶切りで開ける。その結果がこうである。普通にふたを開ければよかったと知ったのは全てを切り終わった後であった。

ジップロックに入れたので問題ないが、自分の不器用さを久しぶりに感じた。自分自身を知るきっかけができて本当によかった。伸びしろしかない。
開けることに苦労したが、味は全然おいしくなかったのでかなり遠くに置いた。
開けることに苦労したが、味は全然おいしくなかったのでかなり遠くに置いた。
色々なことがあったが、おいしいビールの飲み方を知ることができて良かった。チリパウダーと黒コショウ、ゆずこしょうはおすすめである。

ビールは様々な味があっておいしい

コンビニで買うビールは多少の違いがあるが、クラフトビールぐらい味が違うと色々なビールを飲んでみたくなる。
ビールイベントはよく行われているようなので、もし時間があったら今度、行ってみよう。
ちなみに調味料で男女のエロスを表現することができたのでご報告いたします。
ちなみに調味料で男女のエロスを表現することができたのでご報告いたします。
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