特集 2014年8月22日

味噌カレー牛乳ラーメンを食べる

これが味噌カレー牛乳ラーメンです!
これが味噌カレー牛乳ラーメンです!
我々人類は足し算が好きだ。もらったお年玉の合計を計算する時などはとにかく楽しい。足し算こそが人類を幸せに導いてくれるのだ。

そんな我々だからこそ、食べ物にも足し算を行う。ソバに七味を足したり、カレーに福神漬けを足したり、料理も足し算なのだ。

そして、青森県に足し算だらけのラーメンがあった。ラーメンに味噌とカレーと牛乳を足した料理だ。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

味噌カレー牛乳ラーメン

ラーメンと言えば、「醤油」「豚骨」「味噌」などが一般的だ。地域によって好まれる味があり、九州なら豚骨ラーメン、札幌なら味噌ラーメン、富山なら富山ブラック(醤油ラーメン)となる。ラーメンには地域性があるのだ。
これは醤油ラーメン
これは醤油ラーメン
青森にもそんな地域性のあるラーメンが存在する。「味噌カレー牛乳ラーメン」である。味噌ラーメンではない。味噌カレー牛乳ラーメンだ。カレーラーメンではない。味噌カレー牛乳ラーメンである。牛乳ラーメンではない。味噌カレー牛乳ラーメンだ。
青森名物「味噌カレー牛乳ラーメン」
青森名物「味噌カレー牛乳ラーメン」

初体験!

ベースは味噌ラーメンらしく、そこにカレーと牛乳を足したものが「味噌カレー牛乳ラーメン」となる。

あとは野となれ山となれのような足し算だ。カレーを足すだけではなく、牛乳も足している。
味の札幌大西(青森市古川一丁目15-6)
味の札幌大西(青森市古川一丁目15-6)
青森市内を歩くと「味噌カレー牛乳ラーメン」を掲げているお店を何店舗か見かける。まずは「味の札幌大西」を訪れた。

果たして美味しいのか、と思うが、30年以上の歴史がある食べ物らしく、きっと美味しいのだろう。そうでないと今はもうないはずだから。
メニューに普通にある
メニューに普通にある
お店に入りメニューを見ると、味噌ラーメンや醤油ラーメンと同じ並びに味噌カレー牛乳ラーメンがあった。

人気No.1とこそ書かれているが普通だ。もっと元気な大学生的なテンシャンで書かれていてもいい料理な気がするが普通だ。
これが味噌カレー牛乳ラーメンです!
これが味噌カレー牛乳ラーメンです!
普通のみかけだ。スープが本来の味噌よりも濁っていて豚骨ラーメンのように感じる。

ただ匂えば違う。カレーと牛乳の匂いがするが、春の静かな風のように味噌も香る。

つまり足し算通りの匂いがするわけだ。
美味しい!
美味しい!
黒い絵の具は少し混ぜただけでも全てを黒くしてしまう。カレーにもその力があると今までは思ってきたが、牛乳が上手い具合に立ち回っているようで、深みのあるマイルドな味を実現している。

全体的にマイルドなのだ。打ちやすい球みたいな味。美味しいのだ。
関連商品もあるらしい
関連商品もあるらしい

観光客の味

次は「札幌館」というお店に味噌カレー牛乳ラーメンを食べに行く。

「味噌カレー牛乳ラーメン」の宗家だそうだ。ちなみに先のお店は「味噌カレー牛乳ラーメン」の元祖らしい。お店によってスープなどが違うようだ。
札幌館(青森市石江字岡部56-3)
札幌館(青森市石江字岡部56-3)
コチラの味噌カレー牛乳ラーメンは全ての力関係が五分五分に保たれていた。牛乳によるマイルドさはあるが、尖ったところも残している。美味しい。

牛乳にカレーに味噌ラーメンという究極とも言える足し算は成功している。
札幌館の味噌カレー牛乳ラーメン
札幌館の味噌カレー牛乳ラーメン
地元の人に話を聞けば、私たちは食べない、食べている人を見たら観光客と分かる、と言っていた。

でも、月1くらいで食べたくなる、と続けていたので、中毒性はあるらしい。矛盾しているが、それが味噌カレー牛乳ラーメンの魔力だ。
メニューのこの並びに感動を覚える!
メニューのこの並びに感動を覚える!

家で作ろう!

青森から東京に戻り、どうにか家でも味噌カレー牛乳ラーメンを食べることができないかと考えた。自分の家で作れたらいいのにな、と思ったわけだ。

ラーメンとカレーは美味しいし、牛乳は体にいい気がするから、一気にそれらを楽しめるのはいいことだ。
作ります!
作ります!
味噌ラーメンのカップ麺を買ってきて、そこにカレー粉を入れて、お湯の変わりに、牛乳を注げば、それはもはや味噌カレー牛乳ラーメンなのではないだろうか。

ということで、やってみることにした。
かやくと一緒にカレー粉を入れて、
かやくと一緒にカレー粉を入れて、
沸騰させた牛乳を注ぐ
沸騰させた牛乳を注ぐ
水の沸点も牛乳の沸点もほぼ同じらしいので、カップ麺を作るのには困らない。

ただしカレー粉を入れる分、少し辛くなるで、牛乳を少し多めに注ぐのがポイント。

あとは3分待てば完成だ。牛乳とカレーの匂いが部屋に立ちこめる。
完成!
完成!
親がいたら「疲れてるんじゃない?」と言われるような料理にも感じるが、食べてみるとキチンと美味しい。味に深みが生まれている。

牛乳とカレーはラーメンに深みを生み出すのかもしれない。味噌の風味も引き立て、普通の味噌ラーメンよりも美味しい。
美味しい!
美味しい!

他の味のラーメンでは

味噌ラーメンにこだわってきたが、他の味のラーメンでも行けるのではないだろうか。

醤油ラーメン、豚骨ラーメン。同じようにカレーを入れて、お湯の代わりに牛乳を注げば、美味しいかもしれない。
やってみます!
やってみます!
醤油カレー牛乳ラーメン
醤油カレー牛乳ラーメン
豚骨カレー牛乳ラーメン
豚骨カレー牛乳ラーメン
どれも見かけは悪くない。ただ食べてみると、醤油や豚骨の個性が消えていた。

美味しいのだけれど、「牛乳カレー豚骨ラーメン」、あるいは、「牛乳カレー醤油ラーメン」と言いたくなる。

そもそものラーメンの個性が消えるのだ。味噌ラーメンは素晴らしい選択なのだ。私の中で青森の株が急上昇した。
これはこれで美味しいんだけどね!
これはこれで美味しいんだけどね!

素晴らしい足し算

味噌カレー牛乳ラーメンはやはり考え抜かれた料理なのだろう。知人にカレーを食べる時は牛乳を必ず飲む、という人がいるし、カレーラーメンというのも存在する。よく考えればない組み合わせではないのだ。

味噌の説明がつかないが、醤油と豚骨でしたところ、特徴を生かせたのは味噌だった。青森の人は賢いと素直に思う。
すでに味噌カレー牛乳ラーメンのカップ麺が売られていた
すでに味噌カレー牛乳ラーメンのカップ麺が売られていた
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