特集 2018年6月7日

お酒を永遠にこぼし続けられる装置を作ったらおめでたすぎた

お酒を延々とこぼすことのできる夢のような装置ができました。
お酒を延々とこぼすことのできる夢のような装置ができました。
居酒屋などで日本酒を頼むとコップが枡に入った状態で出てくることがある。そしてコップからこぼれるように日本酒を注いでくれる。僕はお酒があまり強くないのだが、この作法は大好きだ。こぼれるほど注いでくれる豪快さと、おめでたい雰囲気がたまらない。

しかし日本酒は一気に大量に飲むものでもないので、枡にこぼれる量はほんの少しである。あっという間にこぼし終えてしまうのだ。

もっとこぼし続けてくれれば更におめでたさが増すと思うのだが、お酒が弱いので何杯も日本酒を頼むこともできない。

このままでは「こぼしたい」という思いだけが延々とこぼれだしてしまう。こぼしたいのはそっちじゃない。

というわけでお酒を永遠にこぼし続けられる装置を作った。
1992年東京生まれ。普段は商品についてくるオマケとかを考えている会社員。好きな食べ物はちくわです。最近子どもが生まれたので「人間ってすごい」と本気で感じています。(動画インタビュー)

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> 個人サイト 日和見びより

お酒が永遠にこぼれるとおめでたさがすごい

まずは完成した装置をご覧いただこう。
セルフ日本酒バーにありそうなオシャレないでたち
セルフ日本酒バーにありそうなオシャレないでたち
なるべくスマートにこぼし続けたかったので装置はコンパクトにまとめることを意識した。その結果、「お酒を永遠にこぼし続ける」というかなり享楽的な目的を持っているとは思えない、スタイリッシュな見た目に仕上がった。パチンコにどハマりしているイケメンといったところか。
黒い台の上には枡とコップがセットされている。
黒い台の上には枡とコップがセットされている。
やることはいつもと変わらない。コップにお酒を注いでいくだけで、手軽に永遠が手に入るのである。

永遠にお酒がこぼれる仕組みを簡単に説明すると、要はお酒を循環させているだけである。高く伸びているのは循環用のポンプで、これで水を上まであげている。

ポンプのスイッチを入れるだけでお酒は電池が切れるまで循環し続けるのでこれはもう永遠といって良いだろう。
赤線の流れでお酒が循環する仕組み
赤線の流れでお酒が循環する仕組み
満を持してスイッチオンを入れるとモーター音を立てながらポンプが作動する。紙パックの中のお酒が減っていくがそれを補うようにお酒が紙パックに戻っていく。
かなり勢いよくお酒がくみ上げられるので豪快にこぼすことができる
かなり勢いよくお酒がくみ上げられるので豪快にこぼすことができる
普通は枡にお酒がこぼれている時間なんて1秒足らずである。しかしこの装置を使えば1分でも1時間でもお酒がこぼれ続ける。おめでたすぎるだろう。シャンパンタワーなんか目じゃないおめでたさだ。
この勢いでずっとこぼれ続ける
この勢いでずっとこぼれ続ける
正直思った以上にテンションがあがっているが、悲しいかな、こぼし続ける絵面が地味すぎる。この興奮、はたして伝わっているだろうか。
なんとか興奮を伝えるために動画も用意しました

電動ポンプで万事解決

興奮が伝わっている読者の方はお酒をこぼしたくてうずうずしていると思うのでこの装置の作り方を説明しておこう。
材料はこんな感じ
材料はこんな感じ
仕組みは先ほど説明した通りでそこまで複雑ではないのだが、お酒をくみ上げてもう一度お酒のパックに戻すというのが大変だ。

水分をある場所から別の場所へ移す、という動きが手軽に出来るもの…と考えた結果、灯油を移し替えるポンプを使うことにした。
下に溜まったお酒を灯油ポンプで上にくみ上げて循環させる作戦
下に溜まったお酒を灯油ポンプで上にくみ上げて循環させる作戦
ただ「装置」と言っているのに手動ではお粗末すぎる。どうにかこの部分を自動でシュポシュポさせたい。
ただ「装置」と言っているのに手動ではお粗末すぎる。どうにかこの部分を自動でシュポシュポさせたい。
自動でシュポシュポさせる方法を色々考えてみたが、そのための機構を別に作らなくてはならず、どうやってもゴテゴテと無駄の多い装置になってしまいそうだ。あいにくスマートにシュポシュポできる仕組みを作れる電子工作技術は持ち合わせていない。どうしたものか…

と思って調べてみるとスイッチ一つで簡単に水を吸い上げてくれる自動灯油ポンプが売っていたので購入。
人類からシュポシュポが奪われた瞬間である
人類からシュポシュポが奪われた瞬間である
あとはパーツを組み合わせていくだけだ。お酒を貯める部分には昆虫飼育用のケースを、枡をのせるケースのフタ部分はプラ板を使用した。
プラ板をケースに合わせてカット。カッターで簡単に切れる
プラ板をケースに合わせてカット。カッターで簡単に切れる
プラ板に灯油ポンプを通すための穴と枡から水をこぼす穴を開ける。またケースが丸見えだとカッコよくないので前面もプラ板で覆った。
プラ板に灯油ポンプを通すための穴と枡から水をこぼす穴を開ける。またケースが丸見えだとカッコよくないので前面もプラ板で覆った。
枡の底面にも穴を開けなければいけないが、これは枡を購入した東急ハンズで開けてもらった。底面に穴を開けるという本来の枡としての使い方を全否定する加工だが何も聞かずに穴を開けてくれた。さすが我らの東急ハンズである。
ただ穴の大きさが小さすぎてお酒の流出量がイマイチだったので自分で穴を拡張。穴のサイズは直径1cm程度がおススメだ。
ただ穴の大きさが小さすぎてお酒の流出量がイマイチだったので自分で穴を拡張。穴のサイズは直径1cm程度がおススメだ。
スタイリッシュさを出すために灯油ポンプに黒のビニールテープを巻き付けプラ版の穴に差し込み固定、底に空いた穴をプラ板の穴の位置と合わせるように設置する。

最後に灯油ポンプの吐き出し口をお酒のパックにジョイントすれば、お酒を永遠にこぼし続ける装置の完成だ。
永遠に終わらないこぼしの世界へようこそ
永遠に終わらないこぼしの世界へようこそ

強炭酸は循環できない

おめでたさを感じるにはお酒をこぼし続けるのが一番だが、もちろんお酒に限らず他の飲み物でも循環させることができる。
スマートな作りで簡単に運べるため、せっかくなので外に出ました
スマートな作りで簡単に運べるため、せっかくなので外に出ました
お酒は「こぼし続ける」ことでおめでたさを感じることが出来たが、他の飲み物については「注ぎ続ける」ことができる喜びがある。

例えばエナジードリンク。エナジードリンクは一度に大量に摂取すると身体に悪影響を及ぼすという性質上、少量で売られているものが多い。多量の摂取は危ないと分かりつつも、もう少し飲みたい気分になる。そこでこの装置を使おう。
レッドブルに灯油ポンプを接続すると本気でやばい成分が入っているような気がしてくる
レッドブルに灯油ポンプを接続すると本気でやばい成分が入っているような気がしてくる
注ぎ終わることのないエナジードリンク
注ぎ終わることのないエナジードリンク
この装置は枡に穴が空いているので循環させている飲み物を飲むことが出来ないという最大の弱点があるが、永遠に注がれるエナジードリンクを見ているとそれだけでエナジーが湧いてくる。飲んでないのに「こんなにエナジードリンク飲んじゃっていいの?」という気分になるのだ。

滝の周りにマイナスイオンが発生するように、注がれ続けるエナジードリンクの周りにはエナジーが充満する。水素水っぽいものを感じるな。
同じ要領でコーラもやってみた
同じ要領でコーラもやってみた
見ているだけでどんどん太るのだろうな、と思いながら注がれるコーラを見ていたが何やら様子がおかしい。
いくらスイッチを入れ直しても全然くみ上げられない
いくらスイッチを入れ直しても全然くみ上げられない
コーラが全くくみ上げられず循環しないのだ。エナジードリンクの時も少しくみ上がりにくい感覚はあったのだが、コーラは全然だめだ。どうやら炭酸が強い飲み物では上手くくみ上げることができないようだ。

この装置からの「コーラ飲み過ぎるなよ!」というメッセージをしっかりと受け止めてこの記事を終わりにしたい。

文中にも書いたがこの装置の最大の弱点は循環させている間は飲み物を飲むことが出来ないことだ。

しかしあくまでもこの装置はこぼれ続けるのを、注ぎ続けるのを見る装置なのである。純粋な鑑賞用だ。自信を持って「鑑賞用飲料」を標榜していきたい。
循環させた飲み物は筆者が責任を持って飲み干しました
循環させた飲み物は筆者が責任を持って飲み干しました
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