21世紀の頼れるアイテムたち
こぼれた水を戻せるアイテムを探しに、雑貨店をいくつか巡った。
すっかりクリスマス一色だ
水切れって単語に過敏になる
水分を吸いそうなコーナーを発見
難しかったのは、ただ吸うだけじゃなく吸った分を全部吐き出してくれないといけないことだ。
吸うだけなら山ほどあったが、その水を同量戻すとなると急に選択肢が狭まる。
3000年経ってもこれかよ。吸水業界(?)のみなさん、ここブルーオーシャンですよたぶん。
吸うだけならたくさんあるんだよな
1時間ほどたっぷり探し回り、結果揃ったアイテムがこれだ。
年末このまま大掃除に使お
あのCMの人も健在
数年前にインパクトあるCMで一世を風靡した、ドイツ生まれのめっちゃ水を吸う布。
絞ったら水がどばどば溢れる映像は見たことある人も多いかと思う。
こまごめピペットがよかったけど売ってなかった
量は少ないが確実に吸えそうだ。
シャムワウが吸い残した水滴を担当する予定。
靴用だがまぁ問題ないだろう
こちらはこぼす床に使う。水を床に染み込ませない工夫である。
太公望の前でいきなりスプレー撒いたらそれはそれで怒られそうだな。
上半分を使います
シャムワウが意外と吸わなかったときのための控え。
あちらが話題性なら、こちらには信頼と実績がある。(別に対抗させる意味はない)
初めて買った
女性や美肌マンが、化粧水的なものをひたひたに染み込ませて使っているのは知っている。
「21世紀の~」といいながらガンガン素材そのものに寄ってるが、吸えばいいのだ。
当時だとどれほど無理か
ちなみに、太公望の時代(紀元前1000年ごろ)だとこぼした水とはどのくらい戻らないのだろうか。参考までに、こぼす練習も兼ねてやっておこう。
たぶん当時の床は石か木だろうと想定して。
チョロロ
……
瞬時に吸われて終わった
…まぁやる前から分かっていたが、とても戻せたもんじゃない。
そりゃ復縁を迫った肉食系女子もあきらめるというものである。
ここからは21世紀です
21世紀なのでフローリングでやる(家具を全部どけた)
今回用意した水は150ml。
これをこぼして吸って現代の盆こと軽量カップ(気にしないで下さい)に戻し、10割返すことを目指す。
見づらいので赤くしました
ゴキブリが出たときの写真に見える
どのぐらいの範囲に撒けばいいのか全然分からなくて困った。150mlってどのぐらい広がるんだ。
分からないながらも50cm四方ぐらいの範囲に撒いておいた。
乾いたらいよいよ水をこぼす。
ザバァ
(罪悪感がすごくて笑ってしまった)
なんというか、普段やらないように気をつけていることをやる罪悪感と背徳感がすごい。思わず笑ってしまった。
こんなことを急に許可されても脳がついていかない。新しいタイプの快楽だ。
小学生の頃に着衣遊泳したときと似たような気持ちになった。
あとかなりワケありっぽい部屋になった
まずは吸うことから
さて本番はここからだ。
どの順番が正しいのか全然分からないが、とりあえず量を吸えそうなシャムワウからいく。
タイム風呂敷的なことだなこれ
!!!!うわめっちゃ吸ってる
被せた場所の水がほぼ無くなった。すごいぞシャムワウ。
全部これでいけそうな雰囲気があるが、せっかく用意したので他のにも登場願おう。
こういう水滴の部分を~?
吸う!!!
いやわざわざアップで解説するほどのことでもなかったかもしれない。
これは普通にご存知スポイトの機能だ。
ただ実際のところ、水滴の部分はシャムワウやスポンジで片付けると少なすぎて絞り出せない可能性があったので、スポイトは十分に活躍した。
その他、コットンとスポンジも試したが
明らかに証拠隠滅中の犯人である
吸ったものを取り出す
どちらかと言えば懸念していたのはこちらだ。ひたひたに吸い込んだ水を無事盆に取り出せるだろうか。
まずはシャムワウ
あわわわわ
何度か繰り返したあと。こぼしちらして凄惨な感じになったが量はだいぶ出ている
スポイトは安心の排水っぷり
コットンは…数滴は取り出せたか
心配をよそに割と快調である。
こうして床が綺麗になるまで続け、手が痛くなるまでいろいろ絞るのを続けた。
その結果、
150ml!いや、140ml強…ぐらい?
ほぼ!ほぼである。
絞った後のシャムワウやコットンが赤いことから、全部とはいかなかったがほぼ戻ったと言っても差し支えない割合だと思う。
これだけ戻れば太公望も許してくれる…のではないだろうか。
スプレーを撒いてスポイトで一滴一滴処理するのを待ってくれればだが。
世が世ならヨリは戻る
最近の掃除用品はすごかった。
もはや覆水は(準備さえすれば)ほぼ盆に返るのだ。
こういうのがどんどん出てきたらことわざって説得力無くなっていくんじゃないかな、とふと誰目線か分からない心配をした。