特集 2014年4月29日

「世界で最も醜い生き物」ニュウドウカジカの醜さを検証してみた

きゃわわ。
きゃわわ。
「ニュウドウカジカ」という、深海に棲む魚がいる。昨年、イギリスの団体により「世界で最も醜い生き物第1位」に選ばれてしまった。果たして彼は、そんなに醜いのだろうか?ゼラチンで検証してみた。
1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。(動画インタビュー)

前の記事:身欠きニシン磨き

> 個人サイト 妄想工作所

勝手に汚名返上

イギリスの団体とは、その名も「醜い生き物を守る会」だ。そんな団体の選出した、世界で最も醜い生き物。さぞや醜かろう、と画像検索すれば、こんなのが出てきた。うひゃあ。
でろーん。でんでろりーん。
でろーん。でんでろりーん。
醜い、というかおもしろくなっている。重力に逆らうことなど一度も考えたことないです、って顔だ。これが「ニュウドウカジカ」だ。ネットを見ながら一生懸命模写した。あとは各自画像検索してください。

このコンテストの主旨は、「世の中、かわいいいきものにスポットが当たりがちだが、醜い絶滅危惧種にももっと目を向けてよ」というものだそうだ。

自分もふだん、「パンダは見た目がアレだから大人気だが、同じ仕草をウミサソリがやったとしたらどうか」など常に置き換えて考える性質なので、コンテストの主旨には賛成だ。しかしスポットライトが当たって、かえって気の毒なことになってないだろうか。何しろこの姿である。

ただし、どうもこれは陸に上げられたあとの姿のようで、海中にいると思われる姿や引き上げられた直後と思われる姿はこんな感じなのだ。
ころりん。
ころりん。
さっきの絵とだいぶ違う気がする。個体差なのか、時間経過の結果なのか。

深海底に棲み、ゼラチン質の多いぶよぶよした体で生活しているそうであるから、地上に引き上げられると相当形が変わってしまうのだろうか。しかも大きさも30cm前後ある。自重のせいもあるだろうか。
復元してみよう。
復元してみよう。
最初のイラストの雰囲気では確かに「世界一醜い」の称号を欲しいままにしているが、果たして元はそんなに醜いのかどうなのか。コロンとした姿が、時間が経つとデロンとしてしまっているだけなのか。それを実際に目の前で確かめてみたいと思う。だがどうやって。
スタイロフォームを芯にして、こんな形の型をまず作る。
スタイロフォームを芯にして、こんな形の型をまず作る。
つまり何をするかというと、「引き上げられる前と思われるニュウドウカジカの姿を立体で作成し、シリコーンで型を取り、そこにゼラチンを流し込んで、ただ鑑賞する」というものである。この忙しい時に、なぜこんなことになるのか。
電熱線でどんどん切り進めよう。
電熱線でどんどん切り進めよう。
細かい部分は粘土で表現しよう。彼に細かい部分なんてあまりないわけだが。
細かい部分は粘土で表現しよう。彼に細かい部分なんてあまりないわけだが。
全長30cmもの原型・・・は想像するだに恐ろしいので、20cmほどにしてみた。これなら自重も考慮できるボリュームになるのでは。まあそれでもデカイことはデカイ。

あまり調査の進んでない、しかも実際に見たことのない、その上いろいろな姿があってどれが本当の姿かわからない、そんなボンヤリとした魚の原型がこちらだ。
ボーン。
ボーン。
ボン。
ボン。
自分の彫塑能力に限界が来たようなので、これで完成とさせていただきたい。

オタマジャクシっぽい、頭でっかちなフォルム。そして目と目を離れさせ、その間を高く隆起。つまりは内圧の高そうな感じになればいいわけである。こんなところか。
▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

デイリーポータルZを

 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ

↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓