特集 2012年8月13日

「一日一食食べ放題5日間ダイエット」は成立するか

努力とバカとがせめぎ合うダイエット法
努力とバカとがせめぎ合うダイエット法
先日テレビで、50歳代なのにとてもそうは思えないほど若く見える医師の話を聞いた。なんでも一日一食という食生活を送っているそうだ。

肌つやもよく、スマートだけど痩せすぎには見えない体型。やっぱり体にいいんだろうか。だけど一日一食というのはきつい。

ならば、その一食を食べ放題にしたらどうだろう。それなら自分にもできるかも。発想のバカっぽさには目をつぶって実践してみよう。
1973年東京生まれ。今は埼玉県暮らし。写真は勝手にキャベツ太郎になったときのもので、こういう髪型というわけではなく、脳がむき出しになってるわけでもありません。→「俺がキャベツ太郎だ!」

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1日目:ご飯が進むあいつを食べ放題

一日一食を思い切り食べ放題にして臨むダイエット。流行と開き直りとを同時に取り入れた作戦だ。

自分で考えた方法だが、どうもこれは頭が悪いような気がするので、期間は無理せず5日間としよう。まずは体重を量って目標を設定したい。
このところの食生活の反省をしながら乗る
このところの食生活の反省をしながら乗る
ベストよりちょっと多いな…
ベストよりちょっと多いな…
体重測定のタイミングは、朝の起床直後にして条件を一定させよう。初日の体重は65.3kg。

体重と身長の関係から肥満度を表すボディ・マス・インデックス(BMI)という指数がある。一般的に、この値が22であるのが標準体型とされるようだ。

私の身長は171cm。計算すると、私の場合は体重が64.3kgだとBMIが22となる。そういうわけで、ちょうど1kg減量することを今回の目標とし、体重や体調・気持ちの変化を追っていきたい。

気合い入れて開店ちょい前に来た
気合い入れて開店ちょい前に来た
珍しいものが食べ放題
珍しいものが食べ放題
一日に一回しかできない食事なので、どんな店に行くかもよく考えたい。初日に選んだのは「博多もつ鍋やまや」の丸の内店。

店名にもつ鍋とあるが、お昼はそれとは別のランチメニューがある。から揚げや焼魚の定食に、明太子とご飯の食べ放題がついてくるのだ。
うやうやしい器が2つ並ぶ
うやうやしい器が2つ並ぶ
すぐさま明太子にアクセス可能
すぐさま明太子にアクセス可能
席に案内されると、そこにはきれいな器がすでに2つセット済み。フタを取ると、同じく食べ放題であるからし高菜と並んで明太子がいっぱい詰まっているではないか。

座った時点で始まっている明太子食べ放題。システムとしてはご飯が来る前から明太子に手を伸ばすことができるが、やはりここはご飯とのベストマッチを待ちたい。
これでも読んで待つか
これでも読んで待つか
気になったのはテーブルに置いてあった「明太子のひみつ」という本。よく見ると、子供の頃に夢中になって読んだ学研の学習マンガのシリーズであるようだ。
明太子についてわかりやすく説く
明太子についてわかりやすく説く
ダイナミックな三択
ダイナミックな三択
子供向けの明太子啓発書といった風の内容。明太子は何の卵から作られているかという三択問題の選択肢は、クジラ・スケトウダラ・サメ。さすがにわかる。

大人なのに思いの外引き込まれて読みふけっているところに、注文した定食が届いた。
明太子に負けたくない肉
明太子に負けたくない肉
家族に遠慮することなく食べる
家族に遠慮することなく食べる
いくつかあるランチメニューから選んだのは、「じっくりたれ漬け豚しょうが焼(国産豚使用)定食」(980円)だ。ネーミングに「明太子もいいけど、お肉である僕も負けるつもりはない」という意気込みが感じられる。実際食べてみると、少し濃いめの甘辛い味付けに、とても柔らかい豚肉がおいしい。

そしてお楽しみの明太子。肉と魚卵の味わいが、互いに負けじと拮抗する。
対ごはん比率も贅沢に
対ごはん比率も贅沢に
人生で最高に明太子食べた日
人生で最高に明太子食べた日
しょうが焼も明太子もご飯を消費させる能力はかなり高い。結構な量が入る茶碗に2回ご飯のおかわりをもらう。気がつくと、こんもり明太子が入っていた器もかなり寂しくなっていた。

今日一回しかできない食事だぞと自分の腹に言い聞かせる。しばしおなかと対話して、納得できるまで食べたことが確認できたのでここまでとしよう。
11:25の時点でこの行列
11:25の時点でこの行列
店を出るとまだ11時半前なのに、ずいぶんな行列ができているではないか。ご飯やおかずもおいしかったが、やはり明太子食べ放題の無料オプションは魅力的なのだと思う。
なんか…暇
なんか…暇
口が寂しい時の友達
口が寂しい時の友達
仕事を終えて夕刻帰宅する。いつもならこのあと夕食を食べるわけだが、今日から5日間それはない。

お昼にたくさん食べたためか、特に空腹感はない。しかし、いつも習慣的に食べている夕食がないことで、生活リズムが拍子抜けするように感じられるのは、なんとなく寂しい。

もちろん、間食はしないルール。ただ、気持ち的な物足りなさをカバーするためにも、カロリーゼロ表記の飲み物類は飲んでよいことにしよう。

この日は就寝するまで、おなかが空いた感じにさいなまれることなく過ごすことができた。もっと辛いかとも思っていたので、やや意外な気はする。
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2日目:食事が「しみる」ようになってきた

お昼に食事をして何も食べずに寝た1日目。空腹で目が覚めるということもなく、普通に睡眠を取れた。起きたらまず、体重を量ろう。
おっ、減ってるぞ!
おっ、減ってるぞ!
結果は64.6kg。1日目は65.3kgだったので、0.7kg減ったことになる。目標体重まであと0.3kgだ。ちょっと順調すぎないだろうか。

いつもと違うのは、普段より頭がボーッとするような、少しふらふらするような気がすること。ただこれは、起きてしばらくすると普通に戻ったので、一日一食の影響かどうかはなんとも言えない。
考え抜いてインド料理に
考え抜いてインド料理に
手頃な価格がうれしい
手頃な価格がうれしい
お昼どきまではいつも通り過ごす。食事を楽しみに思う気持ちは強まるが、おなかがペコペコでどうしようもない、という感じにはならないのが意外。理由はわからないが、「ともかく5日間は一日一食をやろう」とはっきり決めていて、覚悟ができているからかもしれない。

何を食べるかじっくり考えて、今日は好物のインド料理にすることに決定。やってきたのは千葉県、松戸駅の近くにある「印度亭」という店だ。
この後どんどん埋まっていく店内
この後どんどん埋まっていく店内
カレーの種類は4種類
カレーの種類は4種類
サイドメニューも充実
サイドメニューも充実
最初に取ってきた盛りで元取った感あり
最初に取ってきた盛りで元取った感あり
この店はこれまでにも何度か訪れたことがある。平日のランチビュッフェは男性の場合940円。カレーが4種類あったり、カチュンバル(玉ねぎの辛いサラダ)やパパド(豆のせんべいで個人的な好物)があったりと、充実度が高いと思う。

さあ、食べるぞー。普段の昼食よりも期待感がぐっと高まる。
じんわり来るありがたみ
じんわり来るありがたみ
ちゃんと肉料理があるのもうれしい
ちゃんと肉料理があるのもうれしい
皿に盛ったものを口に運ぶ。自分にやってきたのは、「うまい!」という高い興奮度よりも、「しみる…」という穏やかな広がり。

約24時間ぶりの食事は、普段よりからっぽの体にじっくりと染み渡っていくような感じがした。これもまた意外な感覚。もっとハイテンションになると思っていたからだ。

ちなみにこれくらいの価格のインド料理ブュッフェだと、肉料理は省略されることもあると思うが、この店の場合はチキンティッカとシークカバブを揃えていてくれるのも個人的にポイントが高い。
ナンはオーダー制なので熱々
ナンはオーダー制なので熱々
ナンはブュッフェ台にあるのではなく、店員さんに注文すると、焼き立てを持ってきてくれる。プレーン・セサミ・ガーリックから選べるのもうれしい。持てないほど熱いのが注文から程なく届く。
チャイもおかわり自由
チャイもおかわり自由
資格や待遇が気になるスタッフ募集の紙
資格や待遇が気になるスタッフ募集の紙
310円のオプションでラッシーやジュース・コーヒーのドリンクビュッフェをつけられる。ただ、チャイは通常料金に含まれているので、今回はそれで十分とした。

1日ぶりの食事なので、ガツガツ食べるかと思っていたが、どちらかと言うとじっくり味わって食べている自分に気がついた。量的にもモリモリ食べるかと思っていたが、思っていたより満腹になるのが早かった。

何かが違う。確かに体に変化が起きているような気がする。
安心のカルピス在庫
安心のカルピス在庫
満足して店を後にし、午後は普段通り過ごす。そして昨日と同様、妙に長く感じる夜がやってくる。

夕食というイベントがないため、時間がぽっかり空いた気分になる。その分、溜めていた事務作業や読書などができて充実感のある過ごし方ができたのはうれしい。

口が寂しくなったときは、1日目も写真を載せたゼロカロリータイプのカルピスでしのぐ。これ、あんまり店で売ってるのを見かけないので、見つけたときに売り場のを全部買っておいた。5日間には十分すぎる在庫だ。
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3日目:日本最初のバイキング訪問

さて、3日目の朝だ。目覚めたときに頭がボワーンとするのは昨日と同じだ。この状態が長く続くなら体調が心配なのだが、5分くらい経つとそうでもなくなるので大丈夫だろうか。まずは体重チェックをしよう。
あ らまー、早くも達成
あらまー、早くも達成
示した数値は、目標体重とした64.3kgを下回る64.1kg。うっかり達成してしまった。

特にスマートな体型になりたいと思っているわけではないので、BMIが標準ど真ん中の22となる64.3kgでよいのだが、一日一食生活で体重がどんな風に変わっていくかは興味のあるところ。予定通り5日間続けてみよう。

これまでの2日間、食費は1000円以内で抑えてきた。決して食欲を我慢している感じはないので、一日一食はやり方によっては経済的なメリット もあるかもしれない。

これまで値段をほどほどに抑えてきたこともあるので、3日目の今日は奮発してみよう。
少々ビビりながら来たバイキングの発祥地
少々ビビりながら来たバイキングの発祥地
姿勢も不自然にピンとなる
姿勢も不自然にピンとなる
やってきたのは帝国ホテル。今回の記事に当たってバイキングの歴史を調べてみたところ、日本で最初にこの形式の食事をはじめたのがここだとわかったのだ。

誰かの結婚式でもない限りホテルでわざわざ食事などしないのだが、元祖バイキングと聞くと試してみたくなる。ホテル名の刻まれた石は記念撮影スポットであるようで、ちゃんとその前には石畳が敷かれてあった。
「THE INPERIAL VIKING」でさらにピン
「THE INPERIAL VIKING」でさらにピン
店内に入ってさらにグイグイ伸びる背筋
店内に入ってさらにグイグイ伸びる背筋
日本初のバイキングレストランの名は「インペリアルバイキング サール」。子供の頃、親戚の叔父さんに新橋のホテルのバイキングに連れて行ってもらい、食べ過ぎて帰り道で吐いた思い出がよみがえって緊張が高まる。

今回訪れた平日のランチは基本的に5300円なのだが、時間帯を選んだりネットから予約をしたりすることで割引になる。今回は4500円(サービス料別)で来ることができた。
緑豊かな窓からの景色
緑豊かな窓からの景色
景色楽しむ余裕なし
景色楽しむ余裕なし
建物の17階にあるため、窓からは日比谷公園や皇居の緑がよく見えて美しい。

美しさは認めるが、個人的にはそれを楽しむゆとりは精神的にも肉体的にもない。24時間ぶりの食事だが、倒れるくらいに腹ぺこというわけではないのは昨日と同様。ただこのシチュエーション、それとは別に興奮するだろう。
「牛フィレパイ包み的何かと取り巻きたち」
「牛フィレパイ包み的何かと取り巻きたち」
「ローストポークの何かしら風」
「ローストポークの何かしら風」
その興奮が、私に前菜コーナーをスルーさせ、お肉コーナーへとダイレクトに向かわせた。ファーストコンタクトはビーフとポークそれぞれがメインを張る料理だ。

ちなみに料理にはしっかり名前札が添えてあるのだが、それが結構長いので正確に覚え切れていない。それゆえ一部ぼかした感じの紹介になってしまう。

こうして書きながら写真を見ていると、もうすでにそれらが自分の前にないのが悲しく思えてくる。見た目通りのおいしさを察していただきたい。
「色とりどりの何か自分流盛り合わせ」
「色とりどりの何か自分流盛り合わせ」
手前は「エスカルゴの香草何か」
手前は「エスカルゴの香草何か」
「海老のグリーンカレーだったと思う」
「海老のグリーンカレーだったと思う」
カレーコーナー前にあったなじみのあいつ
カレーコーナー前にあったなじみのあいつ
「色とりどりの何か自分流盛り合わせ」の白いソースがかかった赤い物はローストマグロ。これは珍しくておいしかったので覚えているのだ。

小鍋料理はその場にいるシェフが取り分けてその都度温めてくれるもの。奥にある白いのは「半熟卵をゴルゴンゾーラで何かしたもの」。これもほどよいチーズの風味がおいしくて初体験の味だった。

カレーまでばっちりおいしいからすごい。カレーコーナーの前には見慣れない姿になったバナナが。こういう食べ方の提案も新鮮だった。
赤いのは「トマトのガスパチョ」(おお、言えた!)
赤いのは「トマトのガスパチョ」(おお、言えた!)
料理の種類は全て紹介しきれない程。見た目もきれいで、上の写真のようにテーブルに並べておいたら、うっかり左の花のグラスを持って食べようとしてしまった。
「デザートいろいろお察しください」
「デザートいろいろお察しください」
「バニラ・ピスタチオと何かのアイス」
「バニラ・ピスタチオと何かのアイス」
「スフレに思い出せないソースを添えて」
「スフレに思い出せないソースを添えて」
時間よ止まってくれ
時間よ止まってくれ
時間制限は90分。ランチとしては十分な時間だが、終わって欲しくないとせつない気持ちになる。たくさん食べて満足したが、この夢のような栄養空間から離れたくない。時間を止める力が自分にあるならば、今それを使いたい。

人を無駄に詩人にさせる食べ放題。このあと訪れた長い夜も、ここでの記憶が自然と頭の中でグルグルしてきた。
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4日目:食べ放題の安値限界を求めて

4日目も起床後、すぐに体重計に向かう。さすがに昨日はおいしいものを好き放題に食べたから、数字的にもこれまで通りには行かないだろう。
順調過ぎないか
順調過ぎないか
そう思っていたのだが、体重は63.6kg。昨日より0.5kg減っている。体型も1日目の朝よりシュッとしてきた気がする。

うーん、もう減らなくていいのだが。体調的にきついわけでは全くないのでいいのだが、あんまり急激に減りすぎるのも心配になる。

ともあれ、5日間は続けてみよう。昨日は贅沢をしたので、今日は反対に安く済ませることをテーマにしたい。できるだけ安い食べ放題を探そう。
本日はうどん屋です
本日はうどん屋です
おしながきに潜む食べ放題
おしながきに潜む食べ放題
不思議に思うのは、24時間ぶりの食事とは言え、我慢をしている気持ちにはならないということ。食事を楽しみにする気持ちは通常生活時よりずっと高まるが、メンタルにマイナス感はないのだ。

さて、やってきたのは東京都千代田区、神田小川町にある「麺匠大宮」という店。うどん屋さんである。

店頭の「昼のおしながき」にはいろいろなうどんメニューが載っている。ただし、うどんの食べ放題をやっているわけではない。
この発想はなかったな
この発想はなかったな
天ぷらが食べ放題なのである。しかも300円と安い。

30分という時間制限こそあれ、この値段なら十分だろう。うどんはかけ・ざる・ぶっかけが300円からあるから、それと組み合わせると600円で楽しめる。
特徴のあるお店のマーク
特徴のあるお店のマーク
その形には意味が隠されていた
その形には意味が隠されていた
ガラス越しに見えるうどん作り
ガラス越しに見えるうどん作り
いわゆるセルフうどんの店
いわゆるセルフうどんの店
店の軒には「X」のような特保マークの胴体部分のような形のマークが描かれている。店頭の説明を見ると、これはうどんの断面の形を表しているらしい。

説明文からもこだわりが感じられ、300円からと気軽に食べられる店だが、ただ安いだけではないようだ。店頭のガラス越しにはうどんを打っている様子を見ることもできる。店内に入ろう。
並ぶ天ぷらは300円で食べ放題
並ぶ天ぷらは300円で食べ放題
こいつは手強そうなのでやめておこう
こいつは手強そうなのでやめておこう
カウンターにはエビ・イカなどの天ぷらがずらっと並ぶ。値段は80円から100円だが、300円払えばこれらを食べ放題できるというからすごい。

ネタも一通り揃っている。中でもかきあげは結構な高さがある立体的なもの。普通に食べるなら魅力的だが、今日は食べ放題。一つ食べるだけで相当おなかに響きそうなので、今回は手を引いておこう。
薬味やダシは好みに応じて入れられる
薬味やダシは好みに応じて入れられる
茶色い皿は天ぷらフリーダムのチケット
茶色い皿は天ぷらフリーダムのチケット
メニューの中から、ぶっかけを注文。並が300円なのだが、11:30までの注文の場合は通常100円増の大盛りも同じ価格。今回は11時の開店からまもなくの時間に行ったので、このサービスも使わせてもらおう。

天ぷらを乗せる皿は白と茶色があり、食べ放題を注文した場合は茶色の皿で取ることになる。これが自由の証というわけだ。
まずは様子見がてらの天ぷらチョイス
まずは様子見がてらの天ぷらチョイス
具材もしっかり
具材もしっかり
初回はエビ・ナス・かしわ(鶏肉)・温度玉子の天ぷらを選んでみた。作り置きなので訪れたタイミングにもよるのだろうが、まずまずあたたかいのがうれしい。カリッとした歯ごたえも気持ちよいが、決して衣ばかりが立派な天ぷらではない。

単品だと80円の天ぷらを4つ、320円分をぺろりと食べてしまった。ここからもおかわり自由だ。
店のマークの形が読み取れるうどん
店のマークの形が読み取れるうどん
立ち食いのそば・うどん店並みの気軽な価格だが、うどんそのものも一般的なそれらとは一線を画すレベル。しっかりとコシともちもち感があっておいしい。

箸で持ち上げても、うどんの輪郭を見ると店のマークである形がしっかりわかる。看板に偽りなしだ。
前からイカ・ちくわ・サツマイモではなく…
前からイカ・ちくわ・サツマイモではなく…
ジャガイモ
ジャガイモ
天ぷら2セット目はイカ・ちくわの魚介と合わせて、やや珍しいジャガイモを選んでみた。透けて見える皮の様子からもわかるだろう。カボチャやサツマイモの天ぷらもあるのだが、少々甘いそれらとは別のうどんとのなじみ方があっておいしい。

具材の種類がいろいろあるので、変化も楽しめて飽きない。このあと3回ほどおかわりをして満足だ。

これまでの店でもそうだったが、今回目指したのは「限界ギリギリの大食い」ではなく、あくまで「十分な満腹」。それでいて、夜になっても空腹を我慢する感じがあまりないのはこれまでも書いた通り。さらには体が慣れてきたのか、拍子抜け感や口のさみしさもなくなってきた。一日一食食べ放題、予想以上にきつくないのだ。
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最終5日目:食べ歩き式食べ放題

最終日となる5日目。本日まで一日一食食べ放題とし、明日の朝に最終的な体重を測定して今回の結果としたい。まずは朝一番の計測だ。
まだ減るか
まだ減るか
昨日より-0.2kgの63.4kg。さすがに減り方が鈍ってはいるが、まだ減っているのがすごい。

そう言えば、昨晩は布団に入ってからおなかがグーグー鳴っていた。だからと言って空腹感があるわけではないのだが、「なんかおかしくねえ?なんか変じゃない?」と体が反応しているようではあった。

さて、最終日も面白い食べ放題の店を訪れよう。やってきたのはさいたま市にある「カフェベーカリー アルデ」というお店。その名の通り、パン屋さんだ。
おしゃれな店構えだが
おしゃれな店構えだが
看板で言ってることがおかしい
看板で言ってることがおかしい
普通にしゃれたお店に見えるが、店頭の立て看板には珍しいことが書いてある。950円払うと1時間のあいだ店内のパンを自由に食べられるというシステムがあるのだ。

「店内食べ歩き」と題されているのが楽しい。「お店のパンを食べつくせ~」とも書いてあり、店側からの「どんどん食べてね!」というメッセージも伝わってくる。
ルール的にはこれら全て自分のもの
ルール的にはこれら全て自分のもの
おいしそうで目移りする
おいしそうで目移りする
これがパン食べ放題のフリーパス
これがパン食べ放題のフリーパス
ドリンクに加えてスープもあるのが嬉しい
ドリンクに加えてスープもあるのが嬉しい
パンはいずれも100~200円ほどで、この手のパン屋さんとしては一般的か、ちょっとばかりいいお値段がついている感じだろうか。いつもならどれを食べようか迷うところだが、今回は食べ歩き式食べ放題。気になるパンがあったら気軽に手に取れる。
テーブルセットに座って食べられる
テーブルセットに座って食べられる
面白そうなのから選んでみた
面白そうなのから選んでみた
おいしさは人を情けない顔にさせる
おいしさは人を情けない顔にさせる
コクのあるカレーフィリングがうまい…
コクのあるカレーフィリングがうまい…
「店内食べ歩き」という名前だが、ゆったり座って食べられるようになっているから安心だ。最初に取ったのは、見た目と名前が気になった「羽根つきUFOパン」。薄く広がっているのはカリカリに焼けたチーズで、中にはさらにクリームチーズが入っている。香り・食感・味の組み合わせが楽しくおいしい。

もう一つの「カレーチーズパン」は上に乗っているカレーフィリングの味がしっかり濃厚。これはとても気に入って、結局時間内に3つ食べた。

あくまで通常販売のパンを自由に食べられるこのシステム。パンが食べ放題仕様にランクダウンされていることは全くない。
具だくさんのピザとチーズデニッシュ
具だくさんのピザとチーズデニッシュ
羽根つき餃子パンとクリームパン
羽根つき餃子パンとクリームパン
ソーセージ系もラインナップ
ソーセージ系もラインナップ
ちゃんと食パンも売り場にある
ちゃんと食パンも売り場にある
これまでもそうだったが、一日一食にすると24時間ぶりの食事は、特にひとくち目に強い感動がある。味と栄養とが体に沁みていったあと、食欲のスイッチが入ってどんどん食が進んでいくのだ。

次々におかわりしたのは上の写真のパンたち。どれもビジュアル通りのおいしさだ。

気になったのは食パン。これも食べ歩きに含まれているのか念のため店員さんに聞いてみると、「完食できるならOK」とのこと。さすがに私も手は出ないし、店員さんもそんな人は見たことがないとのことだった。
いつも憧れてるのも登場
いつも憧れてるのも登場
さらにすごいと思ったのは、「できあがりましたのでどうぞー!」と、店員さんがサンドイッチを持ってきてくれたことだ。普通のパンより高い気がして個人的に普段は憧れるばかりで手を出さないサンドイッチ。それもここでは自由に食べられる。
みんなよく描けてる
みんなよく描けてる
ごめん、君のこと受け止めてあげられない
ごめん、君のこと受け止めてあげられない
店内には子供からもらったらしき手紙が。地域の保育園にもパンを卸しているらしく、添加物・保存料を一切使用せずにパンを作っているとのこと。筆者はもうおっさんということもあって、普段はそうした点をあまり気にしないが、それならそれでやはり安心だ。

全部で10個以上食べただろうか。時間終盤には新たにハムカツサンドが並べられたが、許容量的にもう難しかった。満足したのだ。

そして翌朝、最後の計量。
昨日より増えててちょっと安心
昨日より増えててちょっと安心
昨日より0.4kg増えて、63.8kg。あんまり減りすぎるのも怖いので、戻ってくれた安心感もある。当初の65.3kgから比べると、1.5kg減。目標のBMI値22である64.3kgよりも0.5kg低い体重となった。

楽しみながら取り組んだ割に効果あったな
楽しみながら取り組んだ割に効果あったな
一日一食食べ放題ダイエット、事実として体重は減った。ただこれは、あくまで私一人のサンプルだし、個人差は大いにあるところだと思う。あくまで「今回の事実」でしかない。また、食生活全体としてどう評価すべきかは自分にも確信はない。

やってみてよかった点をまとめると、

・食事が一日の中の一大イベントとなり、とても楽しみになる。
・それゆえ食べ物をありがたくおいしく感じる。
・次の食事まで24時間空くが、それほど空腹を我慢してる感じはない。
・食事回数が減った分、他の活動に時間を費やせる。

といったところになる。これらは事実でなく「感想」なので、さらに個人差があるところだろう。あくまで一つの実験結果的に考えていただければと思うが、個人的には発見や楽しさのある試みだった。
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