読めないなりに遊べた
結果は、7戦中4勝2敗1引き分けだった。買って全くわからず積み本になるというわけでもなく、買ったらそれなりに時間を使って遊ぶことができる素敵な本だった。
ブラジルに行くことがあれば買って旅のおともにしたい。
日本にブラジルの店がある。
と言われてもピンとこないと思うが、日本在住のブラジル人が買う食材の店が、群馬や静岡や愛知などに点在しているのだ。
ここでよく売られているのが、クロスワード本のような本だ。ブラジル人向けなので、ブラジルで使われるポルトガル語で書かれている。
翻訳サービスを使えれば解けるのか、試しに買ってみた。
ブラジルといえば、焼いた肉を豪快に切ったシュラスコが知られているかもしれない。
その肉とあわせてフェイジョンと呼ばれる煮豆を食べる。なのでブラジルの食材店では豆と肉、それにくわえてパンやパスタに調理料やお菓子などが売られている。
ついでにブラジル人向けだけでなく、ベトナム人やフィリピン人やペルー人向けの食材も売られている。インスタントヌードルならぬベトナムのインスタントフォーがなかなかの絶品だ。
日本のコンビニならスポーツ紙が置かれているような場所に、パズル本が置かれている。
これがお目当てのパズル本だ。
420円で2冊買った。定価は5.2RSや4.6RSと書いてある。RSはレアルという通貨単位で5RSでだいたい100円だ。
100円が420円になっているが、その辺は地球の裏側からこちらのブラジル人向けに売っているものなので高すぎはしない。
Google翻訳のおかげでカメラが映した言葉が日本語になる。便利だ。
どんなパズルがあるのか、それで解けるのか勝負してみる。
DIRETASはクロスワードだ。ただ書き方が違う。ブロックエリアの外に縦のヒントと横のヒントがあるのではなく、ブロックエリアの中にヒントが書いてあるのが特徴だ。
いけた。他にも「タンゴの都、なんとかアイレス」という問題に「ブエノス」と書いた。「なんとか10」というアニメで「BEN」と答えた。後ろに回答ページがあり間違ってなかった。後は翻訳が表示されてもぼくには歯が立たなかった。
【結果】無理!
上半分には長々と文章が書かれ、下半分にはアルファベットが一見無秩序に並んでいるCaça-Palavra。上半分の文章の中で太字で書かれたものを下のアルファベットのエリアから探し出すというもの。
翻訳してみると上の文はちょっとした知識になっていた。なかなか知的な本だ。
知らない言葉とはいえ単語を探し出すだけなので頑張ればなんとかなる。
【結果】解ける!
ただし、派生問題で「どこにも引っかからなかったアルファベットを並べ替えてできる単語は何か」という問題もある。文字数が少なければ辞書で引いてなんとかできそうだが、文字数が多ければギブアップだ。
3文字~8文字の単語がならび、これを縦横に入れていくというもののようだ。
これも意味が分からなくても時間をかけてやればできる。いい時間つぶしになるパズルなのだ。
【結果】解ける!
絵を覚えたあと、ページを上下さかさまにして、書いてある質問に答える記憶クイズ。翻訳をかければなんとかいける!それにしても記憶クイズはいえ、同じページに絵があるので見返せばすぐカンニングできそうだ。そこは読者の良心にまかせるあたり、ブラジルの読者は律儀なのだ、きっと。
【結果】訳せれば解ける!
おなじみ数独だ。やり方はわかる!本によって問題の難易度は違うかもしれないけど、やり方はわかる。
【結果】解ける!
単語と1文字が表示されていて、組み合わせて新たな単語を作るというもの。完成後の単語とヒントが読めないと難しいので無理。検索や翻訳サービスでさっと解ける方法があればむしろ知りたい!
【結果】無理!
文章を読んで、登場人物がなにをやったかを、イエスとノーで書き込む問題。マルコスとネルソンとレオネルがクラス外活動で何をしたかを問う問題なのだが、うーん、頑張って正しい翻訳と向き合えばできるかも?
【結果】できるかも
結果は、7戦中4勝2敗1引き分けだった。買って全くわからず積み本になるというわけでもなく、買ったらそれなりに時間を使って遊ぶことができる素敵な本だった。
ブラジルに行くことがあれば買って旅のおともにしたい。
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