隠れミッキー
記事を書いていたら、写真の中にディズニーのヘアバンドをした私が写り込んでいるのをみつけた。
よかったら探してみてください。
隠れミッキーみたいな感じで。
2019年頃、セレブ達の間で小さすぎる「マイクロバッグ」というものが流行した。
とにかく小さいマイクロバッグには、スマホも財布も入らない。バッグとしての機能がまるでないのだ。
それでもセレブ達は、アクセサリー感覚で身につけて楽しんでいたらしい。
とは言え、小さすぎてもバッグである。
こちらとしては物を入れたい。
いったいマイクロバッグには何が入るんだろう?
何を入れたら便利なんだろう?
長らく後回しにしてきたこの答えを見つけてみたい。
まず、マイクロバッグとはこういうものである。
どうして?と思うほど小さい。
居酒屋で餃子頼んだら、米粒サイズの餃子が出てきたくらい意味がわからない。なんで?どうして?どうやって?5W1Hの全てが気になる。
この意味が分からないほど小さいバッグは、オシャレで衝撃的なバッグを展開するブランドJACQUEMUS(ジャックムス)のマイクロバッグである。この小ささで29,100円。もう哲学である。
次にマイクロバッグの大きさだ。
ファッション情報サイトのファッションスナップに掲載されていたものを平均すると、よこ11.4センチ、たて7.8センチ、奥行き4.8センチ。
このぐらいの大きさのバッグをマイクロバッグと呼ぶのだろう。
最後に今わかっている使い方は、アクセサリー感覚で楽しむことと、リップやカードを入れることである。
便利なマイクロバッグの使い方がわかれば、もっと流行るはずだ。
見つけてやろう、正解を。なんか、これから鬼の征伐に、みたいな語呂だな。
さっそくマイクロバッグを買おうとしたが、小さいのに値段が高い。3万~15万円ぐらいする。洗濯機の値段かと思った。
たいして入らないのにめちゃくちゃ高い、というコスパを無視した贅沢がセレブに人気な理由なのだろう。マイクロバッグは余裕の象徴なのだ。
そんなわけでマイクロバッグを作ることにした。
今回は大きさ別に3種類のマイクロバッグを作成。
できたのがこちら。
大きい順に、肩にかけるマイクロバッグ(左)、腕につけるナノバッグ(右)、指につけるピコバッグ(真ん中)と名づけた。
ここからは制作過程を紹介していく。
次に設計図を書き、
パーツを裁断をする。
ノリノリで縫い始めたところで、PVCの困った特性に気づいた。
これでは縫い直しても、仕上がりがよろしくない。
跡がついたところは裁断からやり直すことにした。
仕方がない、仕方がない、と思っていたから「仕方がないのでお返事書いた〜」とヤギさん郵便の歌にのせて今の気持ちを口ずさんでみた。
そしたら「しーかたがないので」のメロディーの「しーかたっが」のところを「ターカタッカ」って感じでスタッカートを意識して歌うと楽しいなと思った。全然余談ですけどよかったらやってみてね。
さて、次は小さなパーツをつけていこう。
小さいパーツは布が平らな今しかつけられない。
先ほど、縫う順番を考えずに立体にしてしまって、パーツがつけられなくなり作り直した。歌っている場合じゃないとは思う。
最後に金具と持ち手をつければ、一つ目のマイクロバッグが完成!
金具をつけるとバッグ感が増した。上出来だ!何度かやり直した甲斐がある。
次は腕につけるナノバッグを作ろう!
特にこれ!
なかなか上手に縫えなかったので嬉しい。硬いカボチャが切れた時くらいの達成感がある。手に汗握りました。
しかし縫いの限界がきた。
こうして完成!
ピコバッグの制作過程を撮り忘れてしまったのですが、3つとも出来ました。
小さいバッグは見た目がかわいいんだな!
なるほど、ミニチュア感を楽しむ、収納は別にいらないという気持ちもちょっとわかってきた。
マイクロバッグの可能性を探るために友人たちに協力してもらった。
高校からの同級生、丸山さんと片桐さんだ。
今回は、3人でマイクロバッグに入れたいものを持ち寄り、何が楽しいのか、何が便利なのか試していくことにした。
まずは肩にかけるマイクロバッグ部門。
①ミンティア
ふとした時に食べたいミンティアを選出。
ここにあればカバンの中で探す手間が省けていい。
あとミンティアをぶら下げていると、ミンティアくれそうな優しい人に見える。
お菓子から広がるコミュニケーションだ。
小さな駄菓子を入れておけば、ちょっとしたお礼にどうぞ、と渡しやすい。大阪のおばちゃんがアメちゃん配る感じで。そんなすてきな世界が見える。
②リップ
セレブたちも入れていたリップは、もちろんいいだろうと選出。
とにかく見た目がかわいい!
よく使うので取り出しやすくて便利だ。
「今日これ使ってるよ」「かわいい!つけてみたい!」と、自然と話題になる。
リップだけでなく、小さな鏡やイヤリングなどを入れてメイクポーチ代わりに使ってもかわいいと思う。
次は腕につけるナノバッグ部門。
①イヤホン
カバンの中で迷子になるでおなじみのイヤホンは、取り出しやすいところにあると便利だろう、と選出。
他にも、無くしやすいでおなじみの切符やほつれたボタンの一時保管場所としても良さそうだ。
②薬
特に花粉の時期にお世話になるので選出。
外出先で飲まなきゃいけない薬は見えるところにつけておくと、気づきやすくて便利だ。
③ストッキング
替えがあると便利だろうと思って入れてみた。
最後は指につけるピコバッグ部門。
まずはピコバッグをつけた手がとてもかわいいので見てほしい。
前の2つよりも一際小さいピコバッグには、アクセサリー感覚でものを入れてみよう。
①目薬
こちらもよく無くすので選出。
でっかいダイヤモンドみたいな容器の目薬を入れれば、セレブの指輪に見えるかもしれない。
あ、もしかしてこれ、このままさせるかも。
よく無くす&よく使う目薬は手元につけておくと便利である。
②映える駄菓子
これがアクセサリー感覚で楽しむ、ということなのかな!
セレブの楽しみ方が少し分かってきたぞ!
③クリップ
オフィスで便利だろうと選出。
カラカラと揺れるのを見ていると、和む。
さらにマグネットボタンにクリップがくっついて取り出しやすいのだ。
結果、マイクロバッグに入れてかわいいのは、お菓子、リップ、クリップ。便利なのは、目薬、薬ということになった。
中でもお菓子は、毎日詰めて持ち歩こうかなと思うくらい、ステキなコミュニケーションが広がりそうでいい。
アクセサリー感覚で持つというセレブの楽しみ方も体験できてよかった。
そしてなにより、小さいバッグとその中身で会話が広がる。
そんな話のきっかけにもいいんじゃないかと思う。
記事を書いていたら、写真の中にディズニーのヘアバンドをした私が写り込んでいるのをみつけた。
よかったら探してみてください。
隠れミッキーみたいな感じで。
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