ちゃんとしてない園芸本があってもいいはず
園芸に限らず趣味系? 暮らし系? の本や雑誌ってどれもきちんとしたことが書いてあって、読んでるうちに「こんな風にできたら苦労しねえよ。ケッ……!!」みたいな気分になってしまいがちだ。なので、苦手側寄りの、ダメな感じのことばかり言ってる園芸雑誌を作ってみた。
記録は主に2021年初夏から22年春ごろ。なんの知識もなく植物を育てようとした日常を32ページにまとめてみた。「知識もなく育てるな」という声もあるかもしれないが、最初は知識がないという自覚もなかった。だって植物ってどこにでも売ってるし、気軽に買えるし。
よし、それならもっと難易度を下げよう。多肉植物は初心者でも手に取りやすく、簡単でお手軽! という情報をテレビで得た。これならできるかもしれない。
土に球根を植えるのにも挑戦した。こんなの小学生のときに授業でやって以来だ。しばらく続けていると、無事に芽が出て花が咲いた。けど、なぜだか萎びてる……??
個人が植物を枯らすだけの本など、そんなに需要もなかろう。興味持ってくれる人がいたらいいな……ぐらいな気分だったのだが、いざ出してみると驚くほど色んなタイプの反応をもらった。共感も多い一方で「想像の10倍はやばい」「壮絶すぎて心が折れかけた」というような声もあり、感想の振れ幅が想像以上だ。
・共感しかない(一番多い)
・自分以外に同じような人がいたんだ、と慰められた
・ダメと言いつつ花が咲いてるので、むしろ上級者では
・思ってたより真面目にやってる
・初期の自分を見ているよう
・なんでこうなるのか不思議
・こんな育て方をしてたら当然の結果だろうに、なぜ事前に調べないのか
・なにも共感できない
・(勤めてるお店で)「なんでそんな質問してくるんだ…」という初心者さんがいるからこの本を読んで気持ちを知りたい
・初めて育てる人が陥るポイントが分かる。教える側として足りてない部分に気づかされた。業界人、必読。
・この業界に身を置く以上、これが現実だと向き合っていかなければ……
「なぜこうなるのか」「なぜ調べないのか」と言われても、こちらは勉強の仕方が分からず成績を上げようがないけど放棄せずとりあえずなんかしてはみている学生みたいなものなんですよ! 出来のよくない生徒の気持ちが分からなかった教師たち(プロ)が現状を初めて把握した、みたいなことも起きた。
ある程度ちゃんとしてる人たちから「特別にひどい」と捉えられたりもしてるっぽいが、結構共感もされてるんですよ! ということは声を大にして言いたい。
本を読んでもらって、意見をもらいたい
どこがおかしいのか本当にわからない。誰か教えてくれませんか……と思っていたところ、当サイトのライター・JUNERAYさんが元花屋ですよ、との情報が。植物に対してちゃんとしてそうな人が身近にいた……!!
それならちょっとこれを読んで意見を……もらえませんかね……なんでもいいので、何が悪いのか手掛かりを……!!
さくらい:
読んで頂いて、ど……どうでした……?
JUNERAY:
「分かる」って思いました。
さくらい:
え、分かるんですか!? どの辺りが……
JUNERAY:
いや、枯れるよねって。全然こういうこともありますよ。
さくらい:
ちゃんとした人でも、いつかは枯らしますよね……。
石川:
さくらいさんに対して怒りは湧いてきませんでしたか?
JUNERAY:
いや、植物育ててる人であればあるほど、あー、分かる分かるってなるはず。
さくらい:
え、ほんとに??? じゃあ「ここは違うだろ」ってところは……?