吉田神社の節分祭
2月3日の火炉祭は3mくらいある火炉が用意されていて、それを間近でみることが出来るので大迫力なのだ。近すぎて熱いくらいである。
燃やす前はこういった感じでお守りや御札などがくくりつけられている。
そもそも吉田神社の節分祭は2月2日の前日祭、2月3日の当日祭、2月4日の後日祭に3日間にわけて盛大に行われる。2月2日は追儺式(ついなしき)として鬼が登場してそれらを追い出すイベントがある。2月3日は火炉祭(かろさい)があり御札やお守り焼いて浄化するのだ。
豆と抽選券がセットになっている『厄除福豆抽選券』というものがあり、旅行券や車などかなり豪華な景品が用意されている。
こちらが福豆と抽選券。多い人は何十個も買っていた。もちろん僕はハズレだった。
数百店舗の屋台マップ
そんな吉田神社の節分祭であるが、2月3日には神社の境内も含めて屋台が数百店舗も立ち並ぶ。直線に延々と左右にお店が並んでいるので見ているだけでも楽しい。THE・お祭りという感じだ。
さらに『鮎の塩焼き』、『甘酒』、『もつ煮』、『ラーメン』…などなど、珍しい屋台もあり発見が多いのだ。
左右に露店がズラッと立ち並んでいる。
神社に近づくにつれて道が細くなり、かなり混雑してくる。
僕は神奈川出身であり、関西のお祭り自体に来るのが初めてだった。そもそも屋台の数が多くて、関東とこんなに違うのかと感じた。露店数も3日合わせると800店舗をも超える年もあるらしい。最近のポケモン並に種類が多い。
見たことないものが多数ある。これだけ店舗があるのだから、せっかくなので店舗を全部調べてみて、『吉田神社のお祭ではどんな店舗が多いのか?』ということを調べて分類してみることにした。
吉田神社の露店マップ2018
どこに需要があるかはわからないが、吉田神社の露店マップも作った。先に内容を知りたい人はこちらのリンクから見てほしい。
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グーグルスプレッドシート)
ちなみに京都大学が吉田神社の真裏にあって一般開放されていた。受験生らしい子たちが写真を撮っていて心にグッとくるものがあった。
吉田神社は珍しい屋台がたくさん
吉田神社の境内に入ると左右にズラッとお店が並び壮観である。しかも午前中だというのにかなり盛況だった。お昼からこんなに露店が出ているイベントも珍しい。しかもこれが午前中から夜の24時過ぎまでやっているというから驚きだ。
串カツ屋ではその場で揚げてくれ立ち食いができる。そのままワンカップでぐいっと一杯いける
お祭りで鮎の塩焼きは初めてみた。というかお祭り以外でもなかなか見ない。熱々で塩が効いていて美味かった…!
イートインスペースが用意されているお店も数多くあり、露店というより呑み屋のようにしているところも多かった。これらのスペースは夜になるとかなり混雑していた。
京都らしく『八つ橋』も売られている。
吉田神社の節分祭では他県のグルメも出店しているのがおもしろい。
普段は店舗を構えているお店が、お祭りのために出店しているパターンも数多くある
節分らしく『巻き寿司』なども販売されている
定番の『たこ焼き』などだけでなく、見たことのないものも多くて目移りしてしまう。赤ちょうちんが並ぶ飲み屋街を歩いているような、何が出てくるかわからないワクワク感がある。
それだけでなく、普段は京都で店舗を構えている有名店が露店を出していたり、イートインスペースが用意されている店舗も多かったり本格的なのだ。
なんでも食べてみる
お祭りでまさか座ってラーメンが食べられるとは思わなかった。関係ないけどスマホのカメラのデフォルトがビューティーモードで、肌がキレイに撮れている。
関西のお祭りにはなかなか来る機会がないと思ったのでとにかく食べた。ラーメン、甘酒、はしまき、揚げ餅、クロワッサンたい焼き、もつ煮…と気になったものはすぐに手を出した。
串カツ屋では我慢出来ずにワンカップを片手に食べて呑んだ。店員のおばちゃんに「ウインナーもあるよ。揚げとくよ?」と次々に言われて断れず、串かつは7,8本くらい食べた。さすが商売上手と言われている都市である。
座れる席が用意されているので、一人でも子連れの家族でもゆっくり楽しめるのは良い。
これもスマホのカメラのビューティーモードで撮ったので肌がキレイに撮れている。最近のスマホって本当に機能多くて驚く。
入り口でおじさんに写真を撮ってもらったのだけれど「このスマホだと顔がキレイに撮れるね!すごい!」と言われた。ビューティーモードで撮影していたのがバレていた。
一番多い露店は何なのか調べる
奥にいくと道が二手に分かれるので、道幅がかなり狭くなる。
僕が調査したのは2月3日だけだが店舗数は226もあった。露店が並ぶ道は距離にして200mもないので、かなり密集していることがわかると思う。前日祭と後日祭で入れ替わるお店もあるらしく、3日間で露店の数を合計するともっと多くなるようだ。
スマホで記録しようかと考えたのだが、結局かなりアナログな方法で調査した。
こちらがお店の種類別のランキングだ。3店舗以上あったお店だけを表示している。1位はなんと『からあげ』だった。(ちなみに『〇〇のお好み焼き』など細かいものは同じとみなしている)
からあげは『中津のからあげ』『鶏皮の唐揚げ』などバリエーションも豊富だ。このサイズで500円なので、他の人が食べているのを見るとつい食べたくなる。
1位は意外にも『からあげ』だった。個人的には驚きだったのだが、よくよく考えたら確かに定番と言えば定番だ。お祭りでは必ず見る。ただ『焼きそば』や『たこ焼き』のどちらかと思い込んでいたので予想外の1位だった。
あと普通のポテトではなく自分で味を選べる『ふりふりポテト』が上位に来ているのもおもしろい。やはりマクドナルドでも発売していたので知名度が高くてわかりやすいからだろうか?
関西ではメジャーな『はしまき』も3位にランクインした。
『はしまき』は割り箸にお好み焼きを巻いているような感じの食べ物だ
『はしまき』は関西では定番らしいが、神奈川出身の僕は初めて見たものだった。これ関東でもぜひ定番になってほしい。お好み焼きと違って食べやすくて歩きなが食べられるし、美味しくて感動した。
かなり行列が出来ていた『出町のたい焼き』。2回折り返すほど長蛇の列になっていた。
こちらは『クロワッサンたい焼き』。冷めても皮がパリパリで美味しい。
行列が出来ていた『出町のたいやき』はお祭りのときだけにしか出ない店舗らしい。チェーン店かと思っていたので並ばなかったのだ。あとで知って食べればよかったと後悔した。
ほかの鯛焼き屋は『クロワッサンたい焼き』や『ベーコンエッグたい焼き』という異色のものが多くて、なぜか定番のあんこがほどんどなかった。出町のたいやき屋が人気すぎるので、あえて避けているのかもしれないなと思った。
食べ物以外の店は1割
『アクティビティ』=『食べ物以外』と言った分け方だ。少し違和感があるがゲーム系や雑貨系などはすべてそちらに分類している。(他の名称が思い浮かばなかった)
『しゃてき』はやはり人気があって、子どもから大人までが白熱していた
こちらは『ラッキーボール』というゲーム。一番下の7の穴に玉を入れると景品がもらえるというもの
割合的には圧倒的に食べ物系が多かった。定番の『しゃてき』や『くじ引き』はもちろんのこと、『ラッキーボール』という見たことのないゲームもあった。関西の方では定番なのだろうか?
あと金魚すくいなどの生き物系がまったくないことに驚いた。
食べ物のジャンルは「○○焼き」が半分以上
おおまかであるが食べ物の種類の分類もしてみた。(『焼き物』=『お好み焼き、串焼き、etc…』である)
こちらもかなり大雑把であるが『甘いもの』と『しょっぱいもの』の割合だ。
『京つけもの』や『八つ橋』、『梅干し』などの京都らしいものも売られていた
夜中までやっているので温まるように汁物系も多かった。『揚げ餅』は味の種類が和風や明太子など6種類くらいバリエーションもあった。夜かなり寒かったから温まった…
その他の珍しかったものや美味しかったもの
もつ煮はゴロゴロと大きめにぶつ切りにされていて食べごたえ抜群でだった。ビールにもバッチリ合って最高。
たまねぎやカニなどの練りものを、その場で揚げてもらえる『にぎり天』。
『手相診断』もあり、かなり並んでいた。
チョコバナナもキャラクターパンのようになっていて驚いた
節分らしくイワシも焼いていた。ただ煙がすごかった。
ラーメンはお店で食べるような本格的なものも多くて美味い。
甘酒は生姜も入れられるので身体が芯から温まる。2月の夜は寒いので本当に助かる。
『焼き餅』は鉄板で焼いてくれるので、外がカリカリで中はあんこでふわっとしていた。個人的にはこの日食べたもので一番好きだった。
まだまだ紹介しきれてないものもあるし、もしかしたら調べ忘れているものもあるかもしれないけど、珍しいものが多いというのは伝わったと思う。もしかしたら関西では当たり前なのかもしれないが、関東とは違った雰囲気があるということがわかっただけでも勉強になった。露店だけでこれだけ楽しめたのは初めてかもしれない。
昼も夜も露店で腹を満たしたので京都らしいものはこの日は食べていないが、なかなかない機会だったので後悔はしていない。ただ食べすぎて次の日の朝は食欲湧かなかった。
露店で一人ではしゃいでいたが、ホテルに戻ったときにカメラがきな粉だらけになっていることに気づき、テンションが一気に下がった。