ちょっと聞いてよ 2023年6月26日

ネギカッターでところてんを作る

ところてんならネギカッターに任せろ!

ところてんを作るには、ところてん突きという専用の道具が必要だ。四角い筒状になっていて、先が細い格子のやつ。

そこに固めた寒天を入れて押し出すのだが(「ところてん式」の由来ですね)、そのためだけに買うのはちょっと躊躇する。

そこで白髪ネギを作るためだけに存在するネギカッターを流用してみたら、これがよかったのだ。

趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。(動画インタビュー)

前の記事:岡山の泊まれる四つ手網小屋で、獲れた魚介を料理して食べたい

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天草を煮て寒天を作る

ところてんを作るために、海の近くにある直売所などで買える乾燥した天草(てんぐさ)を煮込んで寒天を作る。粉寒天とか棒寒天などでももちろんいい。

乾燥寒天5g、酢5g、水250g(覚えやすい分量)を火にかけて、沸騰してから弱火で50分くらい煮込み、水でぬらした金属製バット(野球で使わないほう)に薄く流し込んで冷やす。

煮詰まり具合は火加減や天草のポテンシャルにもよるので、各自うまいことやろう。

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どこかのお土産物屋で買ってすっかり忘れていた天草。これでところてんを作りたいが、これ以上調理道具を増やしたくないので、突くやつを買う訳にはいかない(本当は欲しいが)。
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フタをしないと煮詰まり過ぎるかも。
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このくらいでいいはず。
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ザルで濾しながらバットに流し込む。バットを濡らしておくとくっつきにくいと思われる。
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5ミリくらいの厚さになるようにして冷蔵庫で冷やす。この分量だとちょうどバット一つ分。
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ネギカッターで寒天が切れた!

薄っぺらい寒天を作るという、普通に暮らしているとあまりやらない料理が成功するのか不安だったが(理系の人は培養の実験でやるのかもしれないが)、フライ返しを使って全体を丁寧に剥がしたら、どうにかとりだすことができた。

ところてん作りの夜明けは近いぜよって思ったよ。

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そっと持ち上げて底面に空気を入れるようなイメージで剥がす。
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右下部分が少し崩れたけれど、どうにか剥がれた。

ここで登場するのがダイソーで買ったネギカッターである。

だいぶ前にプラスチック製のところてん突きが売っていたのだが(その時に買った覚えはあるがどこにしまったかわからない)、現在は売り場に見当たらないので、どうしようかなーと考えた結果がこれだった。

このネギカッターありきで、薄い寒天を作ったのだ。

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白髪ネギを切るためにだけに存在する道具の新しい可能性を探る。

強く抑えると崩れてしまう儚い寒天を優しく支えながら、刃の先をまな板に押し付けつつ一直線にカットする。

おおおおお、ちゃんと切れた!

これは気持ちが良いものだ。

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これはもうネギカッターではなく寒天カッター。いや、ところてんカッターだ。
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刃先がしっかり接地しないと切り切れないので、凸凹のないまな板を使った方がよかったな。
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ちょっと繋がったけど、普通の包丁の100倍楽だと思われる。

ところてんっておいしいですね

こうして、一見するとところてん突きという専用道具で作ったとしか思えない完璧なところてんが完成した。

適当な思い付きが大成功して、私はすごい充実感に包まれている。

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酢醤油で食べるか、黒蜜で食べるかすごく迷って、黒蜜にしました。酢醤油ファンの方、すみません。

久しぶりに食べたところてんがすごくおいしかったので、良い感じのところてん突きが売られていたら、ついつい買ってしまいそうだ。

その結果、ところてん突きで白髪ネギを作ろうとして壊す未来が見えた。

ちなみにネギカッターはイカの下ごしらえにも便利である(こちらの記事)。

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