この企画、ずっと温めていてグーグルマップにハム園リストを作っていた。
いつかハム園巡りをしよう。そんな酔狂な旅をもためらう状況がやってきた。
でも、もともと遠すぎて行くのも大変そうだったので、あっさりとストリートビューと転載可能な写真だけでまとめることにする。外出自粛を逆手に取って堂々とコタツ記事を披露しよう。
立ち止まってこの森林ハム園の文字、特に「公」をしばらく眺めて欲しい。
ハムと見えるまで見て欲しい。
………。
どうだろう、どこかの瞬間で「ハム!」と思った瞬間が来たのではないだろうか。この趣味のカタルシスはそこである。
(瞬間が来なかった人は5行戻る)
もうハムにしか見えなくなったところで次のハム。
シャープなハム園である。切りたての生ハムのような趣だ。
文字のふとり具合がボンレスハムを彷彿とさせる。駒場ハム園というシンプルな名前と立派な門柱に歴史を感じる。
東郷元帥記念ハム園である。市ヶ谷にある。
みずくらいどは水喰土と書く。玉川上水を通そうとしたが水を吸ってしまって断念した場所である。そんな玉川上水の難工事のあとも今やハム園。玉川兄弟も草葉の陰でハムを楽しんでいるだろう。
加藤清正ハムの鼻ぐり井手ハム園。ハムが付く人が作ったハム園だ。言葉を失うほどの感激を覚えた。
鼻ぐり井手とは土砂が堆積しないように工夫して作った水路だ。ハムを作るための先人の努力に敬意を表したい。
ハム度は低いが「ハム園」だけの石碑という点で唯一無二である。まさに記念碑的なハム園の碑。待ち受けにしたい。
ハム園と読まれないようにルビが振ってある。
ハム園はハム園として存在するのではなく、我々のパースペクティブによってハム園たらしめている。だが、この碑を作った人はハム園であることに気づいているからルビを振ったとも推測される。
アンチは逆にその輪郭を浮かび上がらせる。ハム園は教えてくれる。
公園の敷地内ではなく、道路沿いの看板のほうがハム園率が高いようだ。
黒地に白でコントラストがはっきりとしたハム園。ここで遊ぶ子どもたちが実はここがハム園であることに気づくのを待っている。
旭川にある公園の堂々としたハム園でお別れしたい。これを読んだ皆様が町にあるハム園を気にしてもらえればこれに勝る喜びはない。
ヨーロッパにはモナコやリヒテンシュタインなど「ハム国」という国があるらしいのでいつかそこにも行ってみたい。
・企画趣旨説明
・ムシューダの「おわり」
・線香花火をすると春でもセンチメンタル
・歯磨き粉の人になる
・ゾウのお絵描き(動物園のゾウがやる芸)をアームカバーをかぶせた腕で再現する
・カレーメシをご飯にかけて食べる
・子どもにとってのランドセルの重さは大人にとってどれぐらいなのか
・サプリメントを美味しくする
・パン粉からパンを作る
・朝日を浴びながらアサヒビールを飲む
・リモート会議で顔を増やす
・萩の月の空き箱に弁当を詰める
・十段のりべん作る
・サンドイッチをビックマックだと思って食べる
・目の錯覚柄の床をあつめる
・ネクタイを大量に巻く
・タピオカピザに対抗して、ナタデココ(かティラミス)ピザを作る
・オンライン通話で自分と対峙する
・ダンボールハウスを秀和レジデンスにする
・スマートスピーカーに敬語で話しかける
・ワイングラスで味噌汁を飲む
・玉ねぎをぜんぶ剥く
・手持ちの漫画、背表紙の数字ぜんぶ足す
・雑草の成長を見守る
・無印良品のキャッチコピーと会話する
・シールブックのシールを入れ替える
・オムライスのチキンライスの気持ちになる
・5倍巻きのトイレットペーパーを買う
・ヨーグルトに飲むヨーグルトを入れる
・弁当を解凍モードで温める
・コーンの缶詰からとうもろこしを再現する
・マウスをモニタに当てて操作する
・つけまつげをたくさんつける
・すあまを柏餅みたいにする
・ののしりを朗読する
・コンビニの経年変化を眺める
・電動コーヒーミルの限界に挑戦する
・ふえるわかめで家を破壊する
・レゴを踏んで元気になる
・超簡単にペン回しできる指輪を作る
・ノートをSDカードの形にする
・ハム園に見える公園を探す
・80デニールのタイツを3枚履く
・洗濯のりで折り鶴をピシッとさせる
・段ボール箱をボディプレスでつぶす
・4連のお菓子をつなげて40連にする
・ロールケーキを立てて食べる
・iPadに孫の手で馬子の絵をかく
・カレーパンにカレーをたっぷりかける
・「蝦」と突然送ったら「暇」と見間違えて返事が来るか検証する
・かき氷機を使わずにかき氷を作る
・カップスープをエスプレッソだと思って飲む
・ついに3枚切りの食パンを買う(かとおもいきや)
・スーツにデニムのジャケットを合わせてみる
・刺身を焼肉用の肉とうっかり間違えて焼いて食べる
・ポケットを小銭でパンパンにしてジャンプする
・食パンを刻んでパズルにする
・天井を見る
・床ザメを住まわせる
・アボカドを完全体にする
・朝起きてすぐ一句読む
・シルバニアファミリーコンピューターを作る
・モナカアイスの中に好きなものを入れて良いことにする
・読んでない本にふせんを貼って読んだことにする
・折り紙の魚を煮え立つ鍋で泳がせる
・役所の書類記入サンプルの氏名を調べる
・品川であそぶ
・コンビニおにぎりの海苔とおにぎりを別に食べる
・餃子の皮でシウマイの皮を包む
・窓から車に乗る
・わざわざ凍らせたレモンでレモン水を作る
・めちゃくちゃきれいにしてから靴をなめる
・朝イチに辞書を開いて真っ先に見たワードを「ラッキーワード」とする
・リモート会議で居留守をする
・「蛍の光」を作業BGMにする
・ミレニアム・ファルコンをナンで作る
・炭酸飲料の炭酸を抜いてから飲む
・「盛りこぼし」でコーンポタージュを飲む
・自分のイニシャルが描かれた服を着る
・蚊取り線香をまっすぐにする
・アイロンでトーストを焼く
・アルコールを嗅ぎながらウーロン茶を飲んでウーロンハイ気分になる
・テレビのリモコンを「鬼滅の刃」っぽくする
・メール飲み会
・ベランダでラーメンの湯切りをする
・甘い汁を吸う
・県っぽい形を描く練習
・一人だけど自分がいっぱいの写真を撮る
・ミルクレープを分解してふぐ刺しみたいに盛る
・動物のガードフェンスをあつめる
・森でオカリナを吹く
・袋入りのスナック菓子を1つだけ食べて我慢する
・ハッピーターンを粉にする
・食パンの両面にジャムをぬる
・QRコードを筆で書く
・ダイソンの扇風機の箱をギターケースみたいに背負う
・麦茶を煮つめすぎてから水で割る
・生食パンを焼く
・ティッシュケースから万国旗を出す
・銀色の服を着て宇宙から来た人としてふるまう
・洗剤の泡で3Dラテアートを作る