特集 2015年5月15日

ナンと日本のカレーは全然合わないが生クリームとは合う

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インドカレー屋でしかお目にかかれない食べ物、ナン。でもあれ、インドカレー以外の物でもなんでも合うんじゃないのか。

ましてや日本のカレーにナンを合わせてみても当然うまいだろう。同じカレーなんだから。

……そう思っていたのですが。
本業は指圧師です。自分で企画した「ふしぎ指圧」で施術しています。webで記事を書くことをどうしてもやめられない。(動画インタビュー)


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ハウスバーモントカレーとナンを食べる

というわけでごくふつうにカレーを作る。ルーはハウスバーモントカレーを採用する。あのモッタリ感、日本のカレーを代表させるにふさわしい。
すごい、夕方ごろ住宅街の中を歩いていると漂ってくる匂い、あれがおれの部屋の中で今まさにガンガンに
すごい、夕方ごろ住宅街の中を歩いていると漂ってくる匂い、あれがおれの部屋の中で今まさにガンガンに
福神漬けも忘れずに
福神漬けも忘れずに
カレーなんて目分量でいつも適当に作っているが、また今回みょうに「おいしく」できあがってしまった。味見の段階でライスで食べたい感がすごい。でもナンで食べてみます。
んー……
んー……
なんだこれ。ナンが全然合わなくてビックリする。

まずいってわけじゃないんだけれども、目の前にライスの幻が見えてきてしまう。ナンを食べすすめれば食べすすめるほどその幻がくっきりとしてくる。
もうしんぼうたまらん。ライス! ライス!
もうしんぼうたまらん。ライス! ライス!
これだよ、これ
これだよ、これ
ハア~ うめえ~
ハア~ うめえ~
これです。カレーライスを食べて、やっとあるべきところに落ち着いた感じがした。日本風のカレーにはナンは合わない。

いやもっとも、このカレーがここ数年間で会心の出来というのも関係しているかもしれない。

お店のカレーにナンはどうだろう。例えば牛丼屋のカレーとか。

松屋のカレー

牛丼屋のカレーの中で松屋のカレーが一番サラッとしている。ナンに合いそうだ。

近所の松屋でカレーのソースだけ持ち帰る注文をしたら、知らないおばさんが「そんなことできるの? すごいわネ~」と話しかけてきた。びっくりするので話しかけないでほしい。
これがうまかった
これがうまかった
カレー持ち帰り容器ってよく見ると未来的でかっこいい。対してナンの原始的なぬぼっとした感じよ。
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ところが食べてみるとこれが違和感なくいける。うまい。松屋のカレーはナンでもいけます!

じゃあ牛丼ナンはどうなんだ

これもうまい
これもうまい
松屋に行った以上、牛丼も試してみたくなってくる。甘辛い味付けはナンに合うのか。……合う。全然合う。ナンって素朴な味で、おかずの味を邪魔しないのがよくわかる。おいしいです。

カレ牛は?

ありあり、100%あり
ありあり、100%あり
この牛にカレーを載せるとカレ牛だ。

(牛丼屋に行ったことのない人は信じられないかもしれませんが、牛丼とカレーを一緒くたにしたものはどこの牛丼屋にも置かれているのです)
素材の違うものが2種載っていると異常に食べにくい
素材の違うものが2種載っていると異常に食べにくい
食べにくいけれどもうまい。何の問題もない。

やっぱりナンは何にでも合いそうな気がする。自分で作ったカレーがナンに合わなかったのはなんでだろう?

もっとナンに合わなさそうなものを確かめてみたい。例えば刺身とナンはどうだろう? これがいけるかどうかでナンの実力が見極められる気がする。

ナンと刺身を一緒に食べるぞ!!!

さて、ナンと刺身だ。刺身を買ってこなくてはいけない。
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刺身を買ってこよう、と思ってから1か月がたった。どうしてだろう。ぼくは刺身とナンを一緒に食べるのが心の奥でいやなのかな? 悩む。
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「おれは刺身とナンを一緒に食べるのがいやなのかな」と思い悩んでから、さらに2か月がたった。まだ結論が出ていない。なにをやっているんだ。

3か月越しの刺身購入

この企画完全に止めようかな。しかし、3か月間完全に忘れるということもなく、何となく心の片隅に引っかかっている。やるべきだ。

そんなこともあり、西友で刺身を買った時にはなにか「やったぞ!」という気持ちになった。
お刺身定食(ナンで)
お刺身定食(ナンで)
マグロ、ネギトロ
マグロ、ネギトロ
ああ、ご飯じゃなくてナンで食べるのがもったいない……なんて思っちゃだめだ。
こうすると寿司みたい。うーん、どうもご飯への憧れがまだ捨てきれてないのだが、食べてみましょう。
ああ、いやじゃない。大丈夫だ
ああ、いやじゃない。大丈夫だ
これはオードブルだ。クラッカーの上にサーモンが乗っているような食べ物があるけれども、あれに近い。立食パーティーで食べたくなる味。

それにしても「味」というのがなんだかわからなくなってくる。合う合わないって結局先入観なんじゃないのかな。
あー、刺身ナンがおいしくてよかったよー
あー、刺身ナンがおいしくてよかったよー

あんナンはまるっきりあんパン

和風の刺身がOKなら、あんこはどうだ。
あんこのパッケージにたくさんのおじさんの集合写真が載っていた
あんこのパッケージにたくさんのおじさんの集合写真が載っていた
袋の端っこをハサミで切って絞りだしたら
袋の端っこをハサミで切って絞りだしたら
なんだかものすごくまずそうな感じに……
なんだかものすごくまずそうな感じに……
折ったらうまく隠せた
折ったらうまく隠せた
細長いあんこって、こんなにまずそうに見えるんだ……と冷や汗かいたが、折りたためば大丈夫だった。

味の方はまるっきりあんパン。でも、あんこの量を自在に調節できる分だけこっちの方が良い。(あんパンのおいしさって、結局あんこの量が自分好みかどうか、みたいなところないですか)

ナン、甘く食べる方が合っている。おいしい。

クレープ風に食べるのもいい

折りたたむのならクレープっぽく食べてもおいしそう。生クリームとバナナ入れてみる。
もったりしたクレープができた
もったりしたクレープができた
すごい、すごいおいしいよ!
すごい、すごいおいしいよ!
食べた感じは「まるごとバナナ」にそっくり。ナンの食べ方の中でこれが一番うまいかも。インドカレーと食べるよりもずっとうまい。

ナンは生クリームで甘く食べるのが一番いいです!

ナンはなんにでも合う

ナンはだいたいなんでもイケる。そしてしょっぱく食べるよりも甘く食べる方がおいしいことがわかった。

ただ、最初に作った日本風のカレーに合わなかったのがよくわからない。ただ単にぼくがカレーライスを大好きすぎて冷静な判断ができていなかったんだと思う。今回の記事を通して最終的にカレー大好きな自分に気が付きました。
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