特集 2024年9月14日

沖縄のコンビニで売っているポーク玉子おにぎりほぼ全部食う

以前「沖縄のスーパーで買えるポーク缶10種食べ比べ」という記事で沖縄に売っているポーク缶を食べ比べてみたことがあるが、沖縄はポークの種類も多ければポーク玉子おにぎりの種類も多い。

いつもは好きな具材のものばかりを選んでしまうが、ポーク玉子おにぎりを全部食ってやろうではないか。

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沖縄のコンビニにはいったい何種類のポーク玉子おにぎりがあるのだろう

「ポーク玉子おにぎり」はハワイで食べられているスパム握りが原型といわれており、戦後アメリカ文化が身近にあった沖縄では昔から馴染みのある食べ物だ。

最近は全国的にも認知度が上がってきているらしく、沖縄県外のコンビニでもポーク玉子おにぎりを置いている店があると聞いた。
そういえば沖縄発のポーク玉子おにぎり専門店が県外にも出店したという話も聞いた気がする。

しかし、いくら全国デビューしたとはいえ、まだまだ沖縄のコンビニポーク玉子おにぎりのバリエーションの豊富さにはかなうまい。
というわけで今回は、沖縄のコンビニで売っているポーク玉子おにぎりを全部食ってやろうというわけだ。

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沖縄にあるコンビニはローソン沖縄、沖縄ファミリーマート、セブン‐イレブンの3社。それぞれで売られているポーク玉子おにぎりを買い集めてみた。

それぞれのウェブサイトで商品ラインアップを確認しつつできるだけ買い集めたのだが、売り切れていたりサイトに載っていない商品などもあるかもしれず、完全に全種類が揃っているわけではなさそうだ。そういうわけで、「ほぼ」全部とする。

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左がローソン、右がセブン‐イレブン

具材がポークと玉子のみの基本形となる「ポーク玉子おにぎりは」ローソンとセブン‐イレブンのみ。ずいぶん探したのだが、ファミリーマートでは見つけられなかった。

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ちなみに、最近沖縄県以外のファミリーマートで販売されている「SPAM®むすび」の形が従来のおにぎらず形からお寿司のような俵型に変わり話題になっているようだが、2011年に沖縄のローソンで販売されていたポーク玉子おにぎりは今のおにぎらず形とは異なる三角形(台形?)だった。

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コンビニごとに比較してみる

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左上がローソン、右上がセブン‐イレブン、下がファミリーマート

ツナマヨ入りのポーク玉子おにぎりはコンビニ3社ともに売っていた。
ファミリーマートに普通の「ポーク玉子おにぎり」がなかったのは、実はこのツナマヨ入りがいまのポーク玉子おにぎりのスタンダードだからなのかもしれない。

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ファミリーマートのポークはSPAM®を使用
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セブン‐イレブンのポークはチューリップ

ローソンの商品には記載がなかったが、ファミリーマートはSPAM®、セブン‐イレブンはチューリップのポークが使われており、パッケージにロゴマークもしっかり入っている。

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3社とも形は四角いおにぎらず形だが、こうして並べてみると大きさはけっこう違うことがわかる。

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ファミリーマートはツナマヨがたっぷり入っておりツナマヨおにぎり感が強め
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ローソンはツナマヨが少なめでポークの味わいが際立っている
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セブン‐イレブンはツナマヨが端の方に控えめに入っていた

違うコンビニのポーク玉子おにぎりを同時に食べたのは初めてだったのだが、こうして比べてみるとわりと味の違いがあることに気づく。

セブン‐イレブンは卵焼きにダシ?のような風味を強く感じた。他社と比べて若干ポークは薄いのだが、玉子の存在感がすごくて意外とバランスが良い気がした(ツナの量はもうちょっと頑張って欲しい)。

ファミリーマートは圧倒的なツナマヨの量だけでなく、シャキシャキとした歯ざわりのタマネギのみじん切りも入っておりツナマヨサンドイッチ的な味わいもある。

ローソンはポークの塩味と旨味がいちばん強く感じられた。ツナマヨにはマグロではなくカツオフレークが使われているためか、魚の風味も他と比べると強めに感じられた。

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チキナーや油味噌のポーク玉子おにぎりも沖縄では定番

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ツナマヨの他に、おそらく沖縄でのみポーク玉子おにぎりの定番具材となっているものに「チキナー」と「油味噌」がある。

「チキナー」は「漬け菜」がなまったもので、塩漬けしたシマナー(カラシナ)を炒めたもの。ツナとチキナーを炒めた「チキナー炒め」は沖縄の家庭料理の定番で、お弁当のおかずにもよく登場する。

ジャンクなポーク玉子おにぎりに野菜をプラスできるということで、意識が高い大人はチキナー入りを選ぶことが多いとか多くないとか。

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もうひとつの「油味噌」は方言で「アンダンスー」と呼ばれ、豚肉と味噌を炒め合わせ砂糖を加えて仕上げたちょっと甘いおかず味噌のこと。

ポーク玉子おにぎりに限らず、通常のおにぎりの具としても広く県民に愛されている。ポークの塩味に油味噌の甘さが加わることで絶妙な甘じょっぱさが生まれる。

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期間限定などで変わり種もけっこうある

定番のツナマヨ、チキナー、油味噌に対して、ここからは変わり種。コンビニ各社、定期的に手を変え品を変え様々なポーク玉子おにぎりが発売されている。

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今回コンビニで見つけたのは「ポーク玉子明太マヨネーズ」(ファミリーマート)、「SPAMカツカレー」(ファミリーマート)、「ポーク玉子ダブルチーズ」(ローソン)の3種類。もちろんすべて沖縄限定商品だ。

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「SPAMカツカレー」はSPANに衣をつけてフライにし、さらにカレーソースまでかけちゃったというKING of ジャンクな一品。
見た目どおり、想像どおりのワンパクな味がする。

また、過去の写真を見返していたら「ポーク天テリヤキたまご」(ファミリーマート)や「ゴーヤー天」(セブン-イレブン)などのバリエーションもあった。

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こういった新しい変わり種商品が定期的に発売されていることからも、沖縄県のコンビニ各社のポーク玉子おにぎりに対する並々ならぬ力の入れ具合を感じる。


これからはご当地ポーク玉子おにぎりの時代が来るかもしれない

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忙しいときでもワンハンドで食べやすく、おなかいっぱいになれるポーク玉子おにぎり。

沖縄県外でもどんどんその地位を確立していっているということで、もしかしたら今後はその土地土地の名物を挟み込んだご当地ポーク玉子おにぎりが全国のコンビニで展開される時代が来るかもしれない。「じゃがバタポーク玉子おにぎり」「味噌カツポーク玉子おにぎり」「たこ焼きポーク玉子おにぎり」どれもおいしい予感しかない。

様々な具材をおいしく包み込むポーク玉子おにぎりの懐の広さを感じつつ、平均して1個 350〜400kcalはあるカロリーでリアルに懐が広くならないように気をつけたい。

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