特集 2024年6月1日

沖縄のスーパーで買えるポーク缶10種食べ比べ

沖縄はポーク(ポークランチョンミート)の消費量が日本一。他県に比べたら値段も安く、種類も多いので食べ比べてみたいのだ。

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沖縄のスーパーの棚に並ぶ色とりどりのポーク缶を見よ

戦後のアメリカ統治時代から沖縄県民に普及したという豚肉加工品の缶詰め「ポークランチョンミート」。そのままスライスして焼くのはもちろん、おにぎりにしたり、味噌汁の具材にしたり、チャンプルーに入れたりと沖縄では保存の効く万能食材として様々な料理に使われている。
県外から沖縄を訪れた人がスーパーで驚くのは、そのポーク缶のラインナップの豊富さではないだろうか。沖縄県外でも有名な「SPAM」をはじめ、「TULIP」「Midland」など様々なメーカーのポーク缶がカラフルに並んでいるのだ。そして値段も沖縄県外と比べると比較的安い。

沖縄県民のなかにはいつも同じメーカーのものを選ぶという人もいるが、そういえばこれまで味の違いについてはあまり意識したことがなかった。いつも特売になっているものを買うからかもしれない。そんなわけで今回は我々DEEokinawa編集部メンバーでポーク缶の食べ比べをやってみようということになった。

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スーパーを何軒か回って購入したのは上記のポーク10種。実はこれ以外にももっとたくさん種類があるのだが、ある程度なじみのあるメーカーを中心にできるだけまんべんなく厳選したつもりだ。

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まずは缶を開けてそれぞれの中身を取り出していく。缶詰めといえば近年ではプルトップで開けるものが主流になってきているが、ポーク缶はコンビーフのようにネジのような部品でくるくると巻き取りながら開けるものもまだ多く開封作業に時間がかかった。

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こんがり焼いたほうが当然美味しいとは思うが、各ポークの特徴がよりダイレクトに味わえるよう今回は缶から出したポークをそのまま食べて、編集部メンバーそれぞれの「ベストポーク」を探すことにした。

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SPAM(レギュラー)

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まずはこちら。沖縄だけでなく全国的にも有名な「SPAM」。原産国はアメリカで、沖縄では沖縄ホーメルが輸入・販売している。商品ラインナップとして「レギュラー」「減塩」「うす塩」という3つのバリエーションがあるのだが、今回はレギュラーを購入してきた。最近では「ハラペーニョ」や「テリヤキ」といったフレーバーが加えられたものも時折見かけるようになった。

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ではスパムからいきましょう。
色はよく見かけるスパムの色って感じ。
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ハムみたいな。
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うんうん、いたって標準的。
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わりと塩分を感じるね。
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たしかにしょっぱい。
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ポークって焼かないとこんな感じだったんだね。
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ポークはだいたいごはんと一緒に食べるからな。
これだけで食べると思っていた以上にしょっぱい。
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チューリップ(うす塩)

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沖縄の2大ポーク派閥といえばSPAMとこのチューリップ。原産国はデンマーク。この円安の時代に、たまにスーパーで200円くらいで販売されているという沖縄県民の食生活を支える縁の下的な頼もしい存在である。
パッケージには「うす塩」と書かれているが、沖縄で販売されているチューリップはこの「うす塩」がレギュラー的な位置づけとなっている。

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さっきのスパムと色はあんまり変わらないね。
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うん、同じような色だな。
見た目的には脂肪分の白い粒々がさっきより少し大きい気がする。
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あ、これはソーセージ感があるかも。
加工肉感?っていうか。
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うん、さっきより肉っぽい感じ。
塩味はこっちの方が薄いから、やっぱりうす塩なんだな。
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うん、さっきよりしょっぱくない。
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こうしてみると味わいが全然違うね。
どっちが良いとかはないけど。
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チューリップベーコンランチ

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さきほど出てきたチューリップのラインナップのひとつ。

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チューリップ(うす塩味)
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チューリップベーコンランチ(うす塩味)
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白いところがけっこう多い気がする
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原材料を見てもちょっと違いがわからなかったんだけど。
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色は違うね。
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なんかちょっとザラザラ感があるかもしんない。脂肪分ってか、粒が粗い感がある。
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うん、食感がある
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さっきのうす塩の方が滑らかだったよね。ベーコンランチの方が粗挽きな印象かな。
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あー、ちょっと後口に旨味が残るかも。なんかこの辺(ほっぺたのあたり)にギュッて。
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チューリップシンプルポーク

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同じチューリップから最近発売された「シンプルポーク」。沖縄県内では結構な頻度でTVCMが流れていたり、SNS広告もばんばん流れてくる。特徴としてはたった6つのシンプルな材料だけで作られていることで脂質も25%カット。健康志向な人が増えてきた現代にあわせて発売された新製品だ。

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きっとやさしい味なんだろうね。
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原材料が6つしか使われてないからな。
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色もちょっと薄くて、ピンクじゃなくて肌色って感じ。
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あ、これはけっこうかみ応えがある。食感が硬め。
あと香辛料の香りがする。
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する!
肉感はあんまりなくて食べやすい感じ。
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個人的には他もこのぐらい香辛料が効いてるといいな。
なんかホテルとかの食事の前菜にくっついてるやつみたい。
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あー!パテみたいな。
クラッカーに乗ってるやつね。
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これ美味しいね。
味が強すぎないけど旨味もちゃんとあって。好評価!
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オキハム 沖縄県産豚 100%ポーク

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県内の老舗食肉加工業「沖縄ハム総合食品株式会社」が販売しているポーク。他にも「オキハムポーク」「oh! ポーク」というポークを販売している。ポークで面倒臭いのが使い終わった缶を洗って捨てることなのだが、こういうパウチ製品だと捨てやすくてとても助かる。

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これはフタを開けたときに周りの油がすごかった。
もしかしたら油っこいのかも?
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ちょっと質感が違うね。
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あ、これウインナーっぽい!
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肉々しさはなくて滑らか。滑らかなウインナーって感じ。
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結構しっかりした味だね
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あと後口にけっこう風味が残る。
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チューリップに比べたらちょっとしょっぱいかな。

わしたポーク

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こちらは各地に沖縄アンテナショップ「わしたショップ」を展開する沖縄県物産公社の「わしたポーク」。沖縄県産の豚肉に加えて鶏肉入り、かつ黒糖を使っているらしい。ちなみに製造所は沖縄でSPAMを輸入、販売している沖縄ホーメルとなっており、ピリ辛の「わしたスパイシーポーク」という商品も販売されている。

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これは色が肌色っぽい。
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発色剤不使用だそうです。
あと豚肉と鶏肉の二種類が入ってる。
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これは他と味が違ってそうな気がするね。
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あ、鶏肉の味がする!
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さっぱりしていいね。
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鶏のムネ肉って感じするよね。
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沖縄県産黒糖も使ってるってよ。
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へえ、でも特に黒糖感はないかな。甘くはない。

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