特集 2017年4月9日

痛さは旨味だ!ケガめし

焼くか、削るか。食べないという選択肢はあるのか。
焼くか、削るか。食べないという選択肢はあるのか。
人間だもの。生きている以上、どうしたってケガぐらいする。
エビを食べれば口の中に刺さるし、舐めかけの飴で舌を切ることだってある。でも美味しいからケガしても食べるぞ。ケガぐらいに怯えて食べたいモノを我慢するなんて、人生つまらないじゃないか。
…という投稿をやたら寄せていただいている投稿企画『ケガめし』。これって生命賛歌っぽくてかっこいいな!と一瞬思ったけど、普通に考えたら単に食い意地の問題だろう。
ともあれ、ひとまず最終回ということで、今回はケガもやむなしという「美味そうオブ美味そう」なものと、なんでそれでケガする?という不可解なものを中心に紹介します。
1973年京都生まれ。色物文具愛好家、文具ライター。小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の人間がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文具を自慢する」という結論に辿り着き、そのまま今に至る。(動画インタビュー)

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> 個人サイト イロブン Twitter:tech_k

どうやったらそうなるんですか?

寄せられた投稿の中で、ケガに至る流れが良く分からないけどなんとなく大変そうだな、というものがいくつかありました。
鳥の手羽先はどうやっても口に血豆が出来てしまう…
かかおん@不労所得 ‏@cacaon99
あまり共感された事はありませんが、私にとってのケガめしは「キャラメル」です。
あまり口の粘膜と相性が良くないのか、キャラメルを食べると必ず出血します。
でも好きだから血が出ていても食べてしまいます。
甘味
謎の出血&血豆。
いったい口の中で何が起きているのか、見当も付きません。なにか化学反応的なものがあるんでしょうか。とくにキャラメルは謎すぎます。何があった。
駅の売店でミルクアイスバーを買ったら、一口目で見た目がいちごマーブルになったなあ。
LR ‏@LR_ery
同じく謎の出血案件だったんですが、これに関しては次の投稿で謎が解けました。たぶん、こういうことですよね。
あずきバー、毎回注意しているはずなのに冷凍庫から出したてにかぶりついて「しまった唇に引っ付いた」と騒ぎます。皮が剥がれた唇からは毎回血が出て、ちょっぴり塩味のきいたあずきバーになります。食後はリップクリームが欠かせません(因みに写真は懸賞で当たった時のもの)。
AKEWO ‏@kisaragi5
ぎっしりと詰まった凶器。あずきバーは鈍器にもなりうる獰猛さ。
ぎっしりと詰まった凶器。あずきバーは鈍器にもなりうる獰猛さ。
なるほど、冷たすぎて粘膜に貼り付くアイスは危険。そういや、舌に凍って貼り付く場合もありました。
口中の水分ってわりと簡単に凍るんだなと体感する瞬間。
子供の頃の話ですが、留守番をしている時にうどんを自分で作りました。で、贅沢に竹輪を一本丸ごと乗せたのはいいのですが、いざその竹輪を食べる時に、竹輪の反対側がまだつゆに漬かっていて、まるでストローのようになって熱いうどんつゆを思いっきり吸い込む結果に。火傷までは行きませんでしたけどね。
もんこ健二郎
これは謎でもなんでもないんですが、「マジかー」という深い驚きと共に紹介してみました。おでん竹輪の熱さにやられた、とかなる理解の範疇なんですが、まさかのストロー。
読んでるだけで喉の奥に汁の熱さを感じて、むせました。
うす焼というおせんべいを口に入れたまま転がしていると、うっかり口の中で縦になったまま固定されることが高確率であって顎が外れそうになるのです。そんな食べ方する方が悪いんだけど。
わにぱふぇ ‏@wanipafe
こちらもケガの原因は明らかなんですが、それより、なんでそんな食い方に?という疑問が残ります。しかも高確率で。
僕の人生では未だうす焼きせんべいが口中で縦になったことがなく、まだ人生経験足りないなと感じ入るばかりです。
痛い思いもケガもしてないんですが、小さなカップに入ったひとくちサイズのゼリー。この間、あれを吸ったら、すぽんと容器から抜け、口中にとどまらずにするっと喉を通過して胃に落下。あの喉に行っちゃう瞬間の、あっ、いま窒息死するかもという恐怖と、無事に胃に着地したぽとんという感触がたまりません。
その直後の、死なずによかったという安堵感と、ゼリーを味わえなかった悔しさもたまりません。
プリンのほうがすき
ひとくちゼリー、かわいい悪魔と呼びたい。
ひとくちゼリー、かわいい悪魔と呼びたい。
今回全ての投稿の中でもトップクラスの「マジかー」度を誇る情報です。
胃にひとくちゼリーがぽとんと着地した感触!体感してみたいけど、その前に窒息の危険性があって試しにくい。プチ臨死体験は世に数あれど、ここまで気になるものはそう無いと思います。羨ましい。
あと、そんな思いをしたにも関わらず、ゼリーを味わえなかったことを悔しがるのもいいですね。そんなハンドルネームなのに。

痛いけど超美味いもの、教えて

最後は、これだけ美味いんだからもうケガしても諦めよう、ときっぱり言い切れる投稿を。
血の味すら旨味にしてしまう、恐怖の美味ケガめしの数々、ご覧いただきたい。
これは最強の部類に入ると思う。えびもち。
YU SASAKI‏ @yuten1018
もちにびっしり貼り付いた小エビ。危険が密集しすぎてる。
もちにびっしり貼り付いた小エビ。危険が密集しすぎてる。
これは…!えびもちという食べ物を知らなかったんですが、見ただけで危険さと旨味がビンビン伝わっててきます。うまいけど絶対に刺さるやつだ。
これは食べてみたいけど、かなり覚悟いります。
昼休みに通っていた定食屋の「豚巻きフライ」
豚バラと大葉とチーズを巻いて、荒いパン粉をつけてカラッと揚げてありボリュームがあって大好きだったのですが…
ザクザクの衣が噛むたびに歯茎を傷つけズタズタのベロンベロンにしてくれるので、心身の充実した日でないと手が出せませんでした。
(弱ってる日は豚しゃぶ定食)
食べ終わるとズタズタの歯茎で職場である歯科医院へ帰ります。
一緒に食べた先生の歯茎もズタズタです。
そんなお口で人様のお口を診察してました。
今はそのお店は閉店してしまい、先日建物ごと取り壊されてしまいました。さみしいけれど、もう歯茎がズタズタになることはありません。
もぐら
医者の不養生とは言いますが、まさか歯科にお勤めの方々の歯茎がズタズタになっているとは、予想もしませんでした。
でもこれは仕方ないと思います。豚バラと大葉とチーズのフライって、いわゆる神の食べ物ですよ。ザクザクでズタズタ、やむなし。
お店はもう取り壊しで閉店とのことで、読んでるこちらも寂しいかぎりです。またケガしたいですね。
ケガ飯か迷ったのですが、私の場合はメロンパンです。
柔らかいのも売ってますが、そんな腑抜けたメロンパンなぞ言語道断。
荒いザラメとカリッカリの皮で、上顎をえぐってくるメロンパンこそ至高!
ケガ飯度が上がるほど美味くなるのがメロンパンなのです。
盆地万
上あごを削り取る、甘やかなヤスリ。それがメロンパン。
上あごを削り取る、甘やかなヤスリ。それがメロンパン。
わかります。野蛮であればあるほど美味いですよね、メロンパン。
ザラザラのガリガリのバリバリ。あれがなくて何がメロンパンか。やすれ!削れ!こすり取れ!
でもフワフワの柔らかいメロンパンもそれはそれで好きです。ケガしないし。次はケガをしない「やさしさめし」もやりたいです。
火傷系だと新潟駅南のブロンコのポンドステーキ。熟成した赤身のステーキが熱々で出てくる。あっさりした美味なので調子に乗って勢い良く食べてしまい、いつも軟口蓋を火傷します。(写真は2/3ポンド)
傍見 頼路 ‏@yorimichi
ケガ上等、としか言えないビジュアル。
ケガ上等、としか言えないビジュアル。
口内のヤケドと旨味はトレードオフの関係にある、というのが一目で分かるビジュアル。
もう、これ食うなら最初からケガするところまで折り込んでおくのがマネジメントってヤツだと思うんですよ。この肉食って無傷とか、むしろあり得ないでしょう。
マヨネーズで土手を作り、中央に卵を落としてオーブンで焼くマヨネーズトーストです。
卵がほどよく半熟に仕上がった熱々にかぶりつくと、高温に熱せられたマヨネーズが上顎に直撃します。熱い、そこにすかさずカリッと焼けたトーストが追い討ちをかけます。痛い、熱、うまい、卵の黄身がこぼれる…と急いで食べるうちに口内の皮はベロベロズタズタです。
でも美味しいんですよね…。
アロエ・ベラ
あの、ぶしぶしと音を立てて焦げたマヨネーズの美味さと熱さって、なんなんでしょうね。あれは人類の口を焼き焦がすために作られた兵器かもしれませんよ。
プラス半熟に火が通ってねっとり貼り付く卵の黄身と、カリカリのパン。ナチュラルボーン兵器。
朝ごはんはこんがり焼いた8枚切りトーストを食べたい派なのですが、食べると100パーセント上顎を火傷します。朝から一日中、焼けて剥けた皮が気になってしまい、毎朝これでは一日のモチベーションを保てないため、朝はおにぎりか夕飯の残りを食べています。せちがらいです。
めま
ヤケドを避けるために食べない、という辛い決断をされた投稿。
さぞやお辛いことでしょう。あと、口の中で剥けた皮が気になるの、超わかります。僕もたまにイライラして、歯ブラシで中途半端に剥けた皮をこそげ落としたりします。だいたい激痛で後悔するんですが。

一方、食パンは焼かなくてもヤケドのおそれがあると言う、衝撃の投稿も。
トーストしない食パンに、バター(notマーガリン)を塗るのが好き。でもバターは冷蔵庫のチルドルームで冷え冷えカチカチ。そこで、バターナイフをガスコンロの火であぶってから、バターをひとかけら切り出してパンにON。熱いバターナイフでバターをナデナデしながらバターを少しずつ溶かして塗ります。完全に溶けたバター部分と、少し溶け残ってかたまっている部分、両方を一枚のパンの上で生み出せる、これが贅沢なのです。
その際、バターナイフに少し残ったバターがテラテラと私を誘惑するので、無意識で舐めてしまい。。。舌先をじゅわっとセルフ根性焼き、というアクシデントに、過去数回遭遇しています。そろそろ冷静になりたい。
みりん
食パン、焼いてもそのままでも、どちらにせよ危険だった説。
食パン、焼いてもそのままでも、どちらにせよ危険だった説。
トーストしてもしなくても、結果的にケガはするという結論に。
ケガでは無いけど、今、祖母(80) が「熱いっ、でも美味しそう!」と、トースターからパンを取り出していた…。
たえ ‏@miko_okim
お祖母さんがご無事だったのか、本当に心配です。

以上、たくさんの痛美味体験をお寄せいただき、ありがとうございました。
読んでるだけで腹は減るわ口の中は血の味がしてくるわで、選考もやたらとキツい企画でした。
たぶん反動で次はケガ要素ゼロの「やさしさめし」を募集することになりそうですので、それで口の中を癒しましょう。
ということで、ひとまずケガめし募集はここまでにさせていただきます。皆さまくれぐれも口の中をご自愛ください。
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