わたあめパーティ開催
1人でわたあめを作るのは悲しいと思い呼びかけたところ、4人の方に集まっていただいた。
右から、ニフティの橋本さん、ライターの土屋さん、江ノ島、ニフティ信藤さん(2回連続)
デイリーからは、ライターの土屋さん、編集部の安藤さんに手伝って頂き、ニフティからはデイリーにも何度も登場しており、友の会でコラムを書いている橋本さん、そして、たまたま近くを通ったところ巻き込まれた信藤さんである。
土屋さんはわたあめが好きとのことで、わくわくしているらしい。そして、橋本さんも「飴で作れたら楽しいそうなんで」とのことで参加したもらった。信藤さんは本当にたまたま通りかかった。
好きな飴を選んでわたあめにしていく。
今回、19種類の飴が用意された。べっこう飴とコーヒー飴、はっか飴は土屋さんが持ってきてくれた。中でもべっこう飴は香川で買ってきたものでおすすめとのこと。
この中で自分が好きなものをわたあめにしていく。ただ、不安があった。
今回、買ったわたあめ機は、アマゾンで安かった商品である。一応、メーカーに「普通の飴を砕けばこれでわたあめを作れますか?」と聞いたところ、「ちょっとわからない。壊れても保証できない。」との返答を頂いた。メーカーの「ちょっとわからない」ほど、不安にさせる言葉はない。医者の「大丈夫!大丈夫!!」くらい不安にさせる。
メーカーの「ちょっとわからない」を思い出しながら準備をした。
試しに作成をしてみる
本当にできるのかどうか、試しに作ってみる。これでできなかったら、解散である。
ペンチで飴を粉々にしていく。
まずはザラメのように、細かい粒にしていく。家にトンカチを用意していたが、置いてきてしまったので、ペンチを借りたのだが、これがすごく割りやすい。
中には固く割りにくい飴もあるが、やってみた中で一番粉々にしやすいのがペンチだった。
ちなみに割っているのはマスカット味の飴である。
3つ割るとこんな感じに。今回のわたあめ機だとだいたい2個~3個ぐらいが入れられる最大量であった。
これをわたあめ機の中心にある穴にいれていく。
中心に砕いた飴を入れていく。入れていけば奥のほうに勝手に入っていくのかと思ったが、そんなことはなく、中心に盛り上がる飴の山。箸を使って、奥に入れていく。祭りの屋台のわたがしではあまり見ない光景である。
そして、飴を入れて数分。わた状の飴が全然出てこない。メーカーからの言葉「ちょっとわからない」をまた思い出していた。
もしかしたら出ないかもしれない。
周囲の人たちの「これ、出ないんじゃない?」という心の声が聞こえてくる。お願いだ。出てきてくれ。家に帰ったら、和三盆(高級な砂糖)をあげるから。
そして、5分が経過した頃、ようやく出た。
願いが叶った瞬間。本当によかった。
これが飴で作ったわたあめ。少し小さい。
できたわたあめは小さかった。うまく巻ければ大きくなるのかもしれないが、最初にこれができればとりあえず、成功であろう。
みんなで試食をしてみる。意外と好評でよかった。
試食してみると、驚くことに甘くない。マスカット味の飴そのものは甘酸っぱいのだが、わたあめにすると酸っぱさが強調されて、味わったことのないわたあめになった。
しかし、それがおいしいのである。甘いのが苦手な人でも楽しめる味である。食感は普通のわたあめよりも固い。飴を糸にした感じである。
ちゃんと飴にすることができた。今度は好きな飴を選んでわたあめにしていこう。
べっこう飴でわたあめ
最初は橋本さん。選んだのはべっこう飴である。
「絶対においしい」と前評判が高かった。
べっこう飴の材料は、砂糖と水である。これでわたあめができないはずがない。というよりわたあめになるだろう。
琥珀色のべっこう飴から白いわたあめができた。
できたのは、一般的に売られている白いわたあめ。見た目はわたあめだが、問題は味である。
食べてみると、場がどよめく。普通のわたがしよりもおいしいのだ。べっこう飴の甘さがより引き立ち、それがくどくない。とてもおいしく、全員がおいしいと口をそろえて言うわたあめだった。
画像から伝わる「おいしい」。
なんかわからないアメリカの青い飴
ミントっぽい飴。ペンギンが可愛かったので買ってきた。
信藤さんが選んだのは、ミント味の青い飴。英語表示だったので、きっとアメリカの飴だろう。アメリカの青い飴。キン肉マンでそれっぽい技があったな。
砕かれた青い飴。
スマホで「わたあめ 上手 作る」で調べて練習をする信藤さん
イメージ通りのわたあめを作りたい信藤さん。予行演習をし、ふわふわのわたあめを絶対に完成させるために意気込んでいる。みんなの期待を受けてのわたあめ作りが今始まる…。
今、わたが出始めた!
まとまらず、慌てる信藤さん。しかし、まだ、わたは出ている。なんとか挽回を!
結果できたのは、あまりまとまっていないわたあめだった。
信藤さんが作ったミント味の綿あめは飴の色が青かった為、わたあめの色も青くなった。
これがわたあめだと言われたら、信じないかもしれない色。
青い。わたあめが青いのだ。こういうのプレゼントの箱とかに入っているなと思った。だが、味はおいしい。見た目は良くないが食べた瞬間、すっきりとした甘さを感じ、そのあとにミントの爽快感がある。大人のわたあめだ。
飴でおいしいのだから、わたあめにしてもおいしい。
コーヒーキャンディのわたあめ
編集部の安藤さんが選んだのはコーヒーキャンディ。
コーヒーキャンディも前評判が高かった。コーヒーの苦さが出るのだろうか。
粉々になったキャンディ(めちゃくちゃ固い)
割ってみようとするが固い。最初に試しに作ったマスカット味とこのコーヒーキャンディはとても固い。いまのところ、固い飴がうまくできているので、形の良いわたあめができるかもしれない。
回るわたがし機と、
遠心力によって、ニフティ社内に舞い上がる、天井や床に張り付くわたがし。
ペットと遊んだぐらい付着する。
きちんと入りきらなかった飴が床へと飛び散り、巻き取れなかったわたがしが天井へと張り付く。飴にもよるが、一番舞い上がり、付着するのはコーヒーキャンディだった。
今度は茶色のわたあめになった。
コーヒーキャンディのわたあめは、砂糖を何個を入れた甘いコーヒーの味がする。とにかく甘さが前面に来て、コーヒーの風味も感じる。Maxコーヒーという甘いコーヒーがあるが、あれを思い出す味であった。
いちごみるくは砕きやすい
最後に土屋さんが選んだのはいちごみるく味の飴である。
CMみたいな写真。
いちごみるくの特徴は他の飴に比べて、かなり砕きやすいことである。柔らかいため、30秒くらいあれば粉々になるのだ。
先人たちの失敗を学び、いざ挑戦。
前にやったコーヒーが混ざり、ピンクと茶色のわたがしに。味が不安だ。
食べてみると、そんなに違和感はなかった。
コーヒーのわたがしと少し混ざってしまった為、味に不安があった。多少、コーヒーの味を感じるが、そこまで邪魔をせず、いちごみるくの飴を温めたような、そんな味のわたがしになった。
フルーツ全部混ぜのわたがし
全部、おいしい。わたがしにして、おいしくない飴はないのでは? そう思い、フルーツキャンディの味を全部混ぜてみることにした。
メルヘンな色合いに。
マスカット、いちご、もも、梅、レモンの5つを混ぜた。子どものころ、複数の飴を一度に舐めたあの感覚を思い出す。
写真を見ると野菜っぽくも見えるが、ちゃんとわたがし。
食べみると、フルーツのガムっぽい味に。
全員がフルーツガムの味だと言う。これはこれでおいしい。すごいな、全部おいしい。
投票の結果、一番おいしいのはべっこう飴になった。
食べ比べも終わり、最後に投票をすることにした。一番多かったのがべっこう飴で、やはり普通のわたがしよりもおいしいという感想だった。
コーヒーやミントにも投票がされたが、結果的にはべっこう飴だった。シンプルイズベスト。
個人的に気になるわたあめを作る
今回、選ばれなかった飴の中で気になる飴があった。のど飴である。
きちんとしたのど飴。
のど飴でわたあめを作ってみたい。そんな思いで買ってきたが、果たしてどうなるのだろう。
普通の飴には入っていない成分が入っている。漢方っぽいのもあるな。
割ってみるとキレイではあるが、匂いが漢方。
割ると宝石のようになる。そして気になるのは匂い。多少の漢方っぽい匂いが漂う。
先端が緑色のわたあめ。多分、先から何か出るタイプの杖っぽい。
見た目が他のものと違い、食べるのに躊躇をする色になった。しかし、食べてみると、そこまで不味くはない。飴の甘さと独特のにおいが混じり、これはこれでおいしい。
これだけは不味いというものがなくてすごいと思ったが、売られている飴なのだからおいしいに決まっている。
また、もう1個気になっていた、ブドウ糖は、すぐに溶けてしまいわたあめにならなかった。
異音を立てながら周り、止めてみると溶けてしまっていた。買ったばかりなのに壊れなくてよかった。
わたパは楽しい
わたあめパーティ(略してわたパ)は単純に楽しい。わたあめが嫌いでなければ、3000円ぐらいで1台買えるので、知り合いを呼び、わたパを開くと盛り上がるのでおすすめである。
実際のお祭りでのわたあめを見に行ったところ、1度に出る量が全然違い、「これが…業務用の力か…」と驚いた。