おにささを求めて商店へ
最初のお店は石垣市真栄里、八重山商工高の近くにある商店「ながたや」。
「おにささ」とは、「おにぎり」と「ささみカツ」を合わせた食べもの。最近はおにぎりにトンカツやチキンカツ、ハンバーグなどを挟んだものも見かけるので、ささみカツが挟まれているだけではそれほど珍しいものではないのですが、石垣島の具材を選んで自分で作るのです。スーパーなどでは売っておらず、お弁当などを売っている商店や惣菜屋で買うことができます。
お弁当や100円そばがずらりと並ぶ光景は沖縄本島でもよく見かけますが、黄色いおにぎりとカツ類が一緒に並んでいるのはあまり見たことがありません。
おにぎりは「のりたま」が基本
ささみカツやチキンカツなど
おにささ初心者のわたし、さっそくお店の方に教えてもらい作ってみました。
ささみカツを握る
まずはじめに、お店に用意されているビニール袋に手を入れます。
ささみカツを袋に乗せて、ソースやマヨネーズ、ケチャップなどで自分好みに味付けします。(おにぎりが先かカツが先かは人によって違います。)用意されている調味料は基本的にソースとマヨネーズが多いようです。
味付けしたささみカツの上に、おにぎりを乗せてお会計します。
そして、ここからが大事。
両手で持ちます
おにぎりをささみカツに押し広げるように潰します
カツの形に成形します
これで完成。のりたまおにぎりとささみカツで180円。
見た目はキレイとは言えませんが、片手で手軽に食べることができて、手が汚れないのがいいですよね。揚げたてのささみカツは端っこがものすごく硬かったですが、その他はサクサク中はふんわり。ソースとマヨネーズがかかったカツに、のりたまおにぎりがこんなに合うなんて!
元祖はスゴい
石垣市登野城にある知念商会は、おにささの元祖といわれている商店。宮良という地域にも支店があります。 元祖だけあって、売られている惣菜や弁当の数がハンパじゃないです。
まず、おにぎりの種類がハンパじゃない。のりたま、たらこ、ジューシー(沖縄の炊き込みご飯)、ゆかりなど。
揚げ物などの惣菜の種類もハンパじゃない。
・牛肉コロッケ(100円)
・メンチカツ(100円)
・揚げたまご(50円)
・エビカツ(180円)
・揚げ塩さば(180円)
・カニカマ(100円)
・マヨハンバーグ(100円)
などなど、全部で20種類以上あります。この他にお弁当もたくさん売られています。
意外と売れていたのが、ポークランチョンミートの天ぷら。あんな油っこいものを油で揚げるとか、想像しただけで胃もたれしそうですが、やはり沖縄県民はポーク好きなんですね。
「元祖おにささ」の知念商会ですが、購入したのは、のりたまおにぎり(60円)と白身魚フライ(80円)。
ささみカツを握ると「おにささ」ですが、白身魚フライだと何でしょうか。おに魚(おにぎょー)? ふっくらした白身魚のフライと、のりたまおにぎりが合いますね。タルタルソースだとさらに美味しいかもしれません。
ドライブの途中にでも
石垣市三和、県道209号線沿いにある「とろぴかるはうす」。島のちょうど中心あたりにある商店で、ドライブの途中に立ち寄れます。チキン推しな感じですね。
残念ながらささみカツは売り切れ
のりたまとジューシー
ささみカツが売り切れていたので、ウインナーを購入。
調味料の種類が多く揃ってます。ソースもウスターととんかつの2種類。
のりたまおにぎり(60円)
揚げてあるウインナー(70円)
完成。
ウインナーだと何でしょうか。おにうい?・・・ちょっと言い難いですね。ソーセージならおにソー。こちらのほうがしっくり来ます。おにソー、130円です。さすがにウインナー揚げとマヨネーズの組み合わせはちょっと油っこかったです。
コンビニでも
売ってた
商品名おにささ 240円
石垣島にある唯一のコンビニ「CoCoストア」で売っていました。チーズ入りのおにささです。
商店のおにささとちょっと違いますね。 ささみカツがおにぎりで挟まれていて海苔で巻かれている。お値段もちょっと高め。ご飯が多いのでお腹にたまりますよ。
おにポーの次は「おにささ」かもしれない
というわけで、今回初めておにささを握って食べてみました。
特に沖縄名物というわけでもないささみカツなどの揚げ物を、これまたどこにでもあるおにぎりで挟んだだけですが組み合わせるとすごく美味しいですね。これひとつでかなりお腹いっぱいになります。
石垣島へ来島される際は、石垣牛や八重山そばもいいですが、好きな具材を好きなおにぎりで挟んだ石垣島のB級グルメ「おにささ」を楽しんでみてはいかがでしょうか。