人の仕事の話はおもしろい
仕事はノウハウとセットである。当人がノウハウと思ってなくてもそれは他の人からしたら珍しい話だったりする。仕事の話はネタの宝庫だ。
カラオケ背景映像のひみつ(林雄司)
ざっくりまとめると
・カラオケ映像は10年使うので時代性を感じさせない映像にする
・具体的には電化製品をうつさない、女性の化粧は流行りに関係ないものにする(だからやぼったくなる)
・景色も地域を特定できないようにする
よく見かけるトイレのあいつ「サニタイザー」を知っているか?(榎並紀行)
ざっくりまとめると
・本体から薬液を出し、洗浄・脱臭・静菌・パイプのつまり防止・芳香・節水に効果がある。
・水圧を利用して薬液を希釈して流している。電気を使っていない
・50年前からあって、25万台設置されている
新書―テーマ・タイトルをどう決めるのか(西村まさゆき)
ざっくりまとめると
・1冊に2~3年かかるのは普通、刊行までに30年かかった書籍もある(『吉田松陰』田中彰・中公新書)
・帯は3メートルはなれたところから見て「なんだ?」と思ってもらえるように作っている
・7つの種類に分けられる~ ①「入門書」②「名前ぐらい知っているけれどよく知らないもの」③「最前線の研究」④「今の話題」⑤「ハウツー」⑥「大家の思想」⑦「エッセイ的な読み物」
アメリカでカニカマを売る仕事(林雄司)
ざっくりまとめると
・アメリカでは旨味は好まれない。色は濃いほうが喜ばれる
・カクテルソースをつけて食べる
・冷凍の袋売りだけではなく、お店で解凍して他の海鮮と並べたら売れた
小学生の先生の字「先生フォント」はどこから生まれるのか(古賀及子)
ざっくりまとめると
・小学一年生むけのお手本が先生にとってもお手本である
・行書のように繋げない
・「あ」「お」「か」は思い切って左側に書くとバランスが整う。「よ」とか「ま」の結び(丸くする部分)は楕円にする
なぜ明太子が博多名物なのか、ふくやの社長に聞いてみた(玉置標本)
ざっくりまとめると
・創業者がタラコで韓国料理「明卵漬(ミョンランジョ)」作ったのが明太子。10年かけて人気商品に
・近所の店が卸してくれと頼んできたが、創業者が「そんなこといわずに自分で作ったらいいじゃないか」と作り方やタラコの仕入れ先を教えた
・博多全体に広まる
でん六の鬼の面は「5月」から考えている(井上マサキ)
ざっくりまとめると
・でん六が鬼の面の配布をはじめたのは1971年、翌72年から赤塚不二夫デザイン
・毎年のデザインを検討し始めるのは5月
・5月の段階で来年2月に流行っているものを予想しないといけない。「困ったら干支」
会社に届く胡蝶蘭はどこからやってくるのか(井上マサキ)
ざっくりまとめると
・繁忙期は「3月~4月」。異動、昇進、退職、新入学卒業と人が動くので。
・種から咲くまで5年ほどかかる
・贈答用として広まったのは、寄せ植えが考案され、宅配便が普及してから
骨付き肉の飾りのことが知りたい(べつやくれい)
ざっくりまとめると
・骨付き肉の骨についているのはチャップ花という名前
・職人さんと社長が手作りしている
・一番売れるのはクリスマス。梅雨明けからパーツを作り始めている
どこまで怖くするつもり?お化け屋敷プロデューサーに聞きました(安藤昌教)
ざっくりまとめると
・暗い、曲がり角、ドアが多いはお化け屋敷の定石
・なにか出てくるに違いないというお客さんの想像力を逆手にとって怖さの部分を育てる
・五味さんは自分が作ったお化け屋敷は怖くないが、人が作ったのは怖い
365日サンダルをはく男が選んだ最強サンダル「ジャスタブル」!(北村ヂン)
ざっくりまとめると
・ジャスタブルはドン・キホーテで販売しているシューズのオリジナル(専売)ブランド
・サンダルの他にビジネスシューズ、スニーカーもある
・価格は3種類、サイズも3種類である
「エレベーター渋滞」はなんとかならないのか、エレベーター国内シェアNo.1に聞く(井上マサキ)
ざっくりまとめると
・エレベーターの混雑は台数と容量、速度でほぼ決定するので、アルゴリズム変更で解消するのは難しい
・在籍人数の約20%を運ぶために何台いるかで計算している
・イライラ度は待っている時間の2乗に比例すると考えて、ビル全体のイライラ度を最小にするように管理している
エレベーターのボタンの見かたを教わる(三土たつお)
ざっくりまとめると
・いまのエレベーターには階床表示灯(いまエレベーターのカゴがどこにいるかを示す)がない
・タッチ式は誤作動が多いので最近は少ない
・到着灯は透明から乳白色になっている
スーパーの景色を作っている会社(林雄司)
ざっくりまとめると
・アルファではのぼりやポスターなどスーパーの販促物2900アイテムを扱っている
・一番売れるのは冷凍ケースに巻くビニール幕
・スーパーのイベントで盛り上がるのは、ハロウィン、クリスマス、節分、バレンタイン
やきとん屋は儲かるらしい、でもね…(馬場吉成)
ざっくりまとめると
・やきとんに使う材料は仕入れが安く、保存が効くのでロスが少ない
・サワーとかホッピーとなど原価が安い酒類が多く出やすい
・でも飲食店として続くための工夫はいる
地下鉄博物館のこれなーんだポスターには館長のアツい想いが込められている(いまいずみひとし)
ざっくりまとめると
・地下鉄博物館が知られてないことに館長がショックを受ける
・館長が普通じゃないポスターをひとりで作る
・「これ なんだ?」と思われるように解説をいれてない
平成初期に大流行した原宿のタレントショップは今、どうなってるのか!?(北村ヂン)
ざっくりまとめると
・ジャニーズショップと松田聖子の店だけ残っている
・ほかは全滅
・中山美穂のショップは建物が残っている
ハンドスピナーのギネス世界記録24分って具体的にどれぐらい長い?(きだてたく)
ざっくりまとめると
・三菱プレシジョンは人工衛星の姿勢制御装置を作っている。ミネベアミツミはベアリングメーカー
・音は「シャー」や「ブーン」ではなく、「シュー…」という風切り音
・49,800円で100個の限定販売されたが、2日で完売
寿司屋に「回転寿司の変な寿司ってどう思いますか?」と聞きに行ってみた(megaya)
ざっくりまとめると
・回転寿司には行く。流行りがわかるので勉強になる
・回転寿司も自分の店もお客さんのニーズに合わせて寿司を出しているのでこの寿司が邪道とは思わない
・「まぐろユッケ」「熟成ハム」「エビアボカド」はあり
ビジネスピンチを救う
仕事のうえでのピンチを救う記事もあった。「ピンチはチャンス」というピンチではなく「ピンチはどうやってもピンチ」のほうのピンチである。
バナナボートの上座はどこか(林雄司)
ざっくりまとめると
・上座は「奥」で「安全」な席
・そのほか、「景色がきれい」という要素もある
・写真を撮られたときに中心になる場所も上座
浦島太郎の再発防止策を考える(林雄司)
ざっくりまとめると
・再発防止策の流れは、1.経緯 2.原因 3.対策 4.締め
・3の対策はさらに (1)準備 (2)情報共有 (3)短期的な施策 (4)長期的な施策に分けられる
・締めはエモーショナルに書くのが有効
「寝てないんです」をもっともらしく見せるメイク術(林雄司)
ざっくりまとめると
・目の下のくま、ほうれい線、ゴルゴライン(目頭から頬にかけての線)を描く
・眉毛をジャギジャギさせて髪の毛をぺったりさせる
・Tゾーンに影を入れる+顔をテカらせる
これが、おれたちのビジネスカジュアルだ!(榎並紀行)
ざっくりまとめると
・ネイビーのジャケットにグレーのスラックス、ストライプのYシャツが基本的なビジネスカジュアル
・ジーンズは色落ち、ダメージがあるものはNG
・女性はジャケットかカーディガン
ヨガの先生と看護師さんは冬も足の爪をかわいく塗る ~職種別ネイル事情を聞いた(古賀及子)
ざっくりまとめると
・ビジネス上のネイルの許容度は徐々に上がりつつある
・かたい業界の受付業務は基本ネイルNG
・外資系の企業だと自由度が上がることが多い
ビジネス集合知
仕事にまつわる知恵を募った投稿企画もあった。さらに上を目指すというよりも、より楽をしようという知恵である。
かっこいい!ビジネス用語2018(林雄司)
ざっくりまとめると
・工夫 → グロースハック
・おいつく → キャッチアップ
・重鎮 → レガシー
投稿で続いています
みんなのかっこいいビジネス用語
ビジネスホテルのこだわり大全(投稿)
ざっくりまとめると
・ドーミーインが人気
・朝食バイキングの小さい豆腐は味噌汁の具にする
・延長コードがあると便利
こちらも投稿で大人気企画になりました
・ビジネスホテルのこだわり教えてください
・ビジネスホテルのこだわり大全~思わす回覧したいレベル
・ビジネスホテルのこだわり大全2
・ビジネスホテルのこだわり~ザ・サード
・ビジネスホテルのこだわり大全~実践編~
日帰り出張が楽しくなる、ビジネスマンのための「新幹線マイルール」(小野洋平)
ざっくりまとめると
・東京駅、新横浜駅、小田原駅は新幹線の改札内で生ビールが買える
・ホームの駅弁は、豊橋駅までに買う(三河安城、岐阜羽島にはホーム売店がない。名古屋はすぐ出発する。米原は14時で閉店する)
・車両のまんなかが揺れない
投稿で続いています
ビジネスはウロボロス
ビジネススーツ、ビジネス書、ビジネスバッグ、ビジネスシューズ。身の回りのものの頭にビジネスをつけてみるとたいていのものがビジネス仕様になっていることに気づく。「ビジネスなんとか」もまたビジネスのターゲットにされているのだ。
ビジネスはまるで自分の尻尾を食べるウロボロスのようだ。
デイリーポータルZとしても、ビジネス餅、ビジネスなわとび、ビジネススキップなど一歩踏み込んだビジネスを考えてビジネスにつなげていきたい。
いくかな。