特集 2023年9月16日

フリーズドライのとろろがあった

最近、フリーズドライのとろろがあるのを知った。

フリーズドライ食品の広がりは感じていたけれど、まさかとろろもいけるとは。

私が知ったのが遅かっただけで、水で戻す粉末のとろろはかつてからあったようだ。今回買ってきた、アスザックフーズの「国産長芋とろろ」も2021年の2月には発売されていたらしい。

とはいえ、私は知らなかったんだ。恥じることなく堂々と初体験してみたい。

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フリーズドライのとろろ、これ! 

大変だけど家で擦る派、大変だから諦めて食べない派

古賀:
というわけで、フリーズドライのとろろというのを見つけまして。みんな見たことありますかね。

本日の参加者はこちら!左から、言い出しっぺの古賀、石川、安藤、林、橋田

橋田:
知らなかった、本当に? とろろになるの??

安藤:
ぼくも知りませんでした。どういう仕掛けなんだろう。

古賀:
ね! にわかには信じられない。みんな、家でとろろ食べます?

安藤:
うん、長芋買ってきて、擦って食べますよ。うち家族がみんな好きだから。

古賀:
実はうちでは、とろろを家で食べる習慣が全くないんですよ。面倒で。食べたいときは店で食べる。

橋田:
ええっ? ないんだ!? うちもたまに長芋買います。

石川:
うちもたまには。しょっちゅうということでもないけど。

古賀:
すごい。丁寧に暮らしてるなあ。

安藤:
そうかな!? 安くて美味しくて簡単じゃないですか。

林:
うちは古賀さんちと同じ、買わないですね……。

メンバー間の、とろろを家で食べるVS食べるなら店 派閥はこのような具合に

橋田:
じゃあ、林さんと古賀さんは長芋を擦って手が痒くなるってこともないんだ。

古賀:
それも怖くて。面倒だし怖い。長芋はもらって料理したことはあっても、自分で買ったことはほとんどないという体たらくですわ。

安藤:
おいしいのに。

古賀:
うん、だからこの商品がおいしかったら大勝利、大いなるとろろ生活が幕を開けるんだな! と期待してて。

安藤:
僕ら買ってるサイドの人間としても、それでいいんだったら助かりますね。

労せずしてこれができたらみんなうれしい
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スケジュールは「水を入れてかき混ぜながら1分」

安藤:
どういう スケジュール感でとろろに戻るんですか。

橋田:
もしかして一瞬?

安藤:
一瞬なのか、一晩なのか。

古賀:
一晩なんてことある……!? ええと…「器に中身を1ケ入れます」「水50mlを上から製品全体にかかるように注ぎ、良くかき混ぜ、約1分でできあがります」だって。

試食時、会議室で水50mlを測るのがめちゃくちゃ大変だったことをここに書き残しておきます……

橋田:
中はどんな状態なんだろう。粉……?

古賀:
出してみましょう。お、固形だ。スープのフリーズドライみたいな形。

安藤:
あはは、軽石みたい。 

IMG_E4659.JPG
軽石、言われてみればたしかに

石川:
わ、かおりすご。これ、カツオの匂いですかね。

古賀:
そうそう。これは発売のときのプレスリリースにあったんだけど「地元信州松代産の長芋と青森県産の長芋を使用し、長芋本来の風味に、枯れ節かつおだしと昆布だしをバランスよく配合しました」だそうです。

石川:
枯れ節かつおだしと昆布だしをバランスよく配合……!

安藤:
ぜったいうまいじゃん。これでとろろになるのが信じられないけど、うまいことは信じられる。

古賀:
不信と信頼が行き来しますね。

味付きのとろろができてしまう説

古賀:
よおし、じゃあ、戻すぞ!

安藤:
これさ、コーヒーで戻したらコーヒー味のとろろになるのかな。

古賀:
アッ……! たしかに……。

林:
コーラ味もできる。

古賀:
えー。いいことに気がつきましたね。長芋を擦ったのでは作れないとろろが作れてしまう。

安藤:
いやいや、水が美味しいでしょう。

古賀:
そうだね。「清涼飲料水味のとろろをつくる」は、もうあと10年後にやりましょう。

橋田:
ところでこれ、いくらですか? 高いと困る。

古賀:
1個税込162円でした。長芋の方が安い?

橋田:
長芋って春と秋に旬が2回あるんだよね。その時期だと長芋を買っちゃったほうが安いかね? 50mlで戻すわけだから、量で考えるとどうだろう。

安藤:
今ちょうど安い気がしますね。1本買っても200円くらいだから。

橋田:
確かにそうか。1本あれば食べきれないくらいとろろできるもんね。

安藤:
でもめんどくさくないもんね。162円はいい線行ってますね。

橋田:
うん。200円だと考えるけど、それなら……って思う!

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とろろになった! とろろになったり! なったり~~!

石川:
50mlか。けっこう水多いんですね。

水50mlを全体にそそぐ

橋田:
うん。ビシャビシャにならないのかな。

安藤:
なんかでもこれ、本当に石みたいだから、珪藻土みたいに吸うんじゃないですかね。 

古賀:
よし、何しろやってみよう。

だばあ

石川:
わ! わ! めっちゃ吸う。

安藤:
吸う、吸う。もう、とろろっぽい。

まぜなくても、じわーっと吸ってほどけていく!!

古賀:
混ぜます!

まぜまぜまぜまぜ
うおお

安藤:
1分経った! 粘性あります?

古賀:
粘性あります! うわ~! すごい。とろろになったよ。

とろろだ!!

※なお、対談収録のあとに何度か器をかえて混ぜくらべてみましたが、平たいお皿を使うとダマが残りやすく、上のようなお椀だと1分もたたずにすんなりまざりました!

まったくもってとろろ

古賀:
そしたら、まずは家でよく食べる勢から味見お願いできますか。

安藤:
(食べる)うおっとろろだ! まったくもってとろろだ。芋の繊維感もある。

ちゃんとしたねばり!

石川:
わー! おいしいですね。もうちょっと粘り気がほしい気もするけど、さらさらしてる方が好きな人にはちょうどいいかも。

安藤:
うん、たしかに。あと、だしがすごい効いてるよね。

石川:
味が美味しいですね。

橋田:
とろろのあの粒がちゃんとある。あ、すごいこれ、思ったよりもずっと とろろだ。すみません、実はもっとだめかなって思ってたんだ。

濃い味の人んちみたいな味

古賀:
普段家では食べない勢の我々も食べてみましょうかね。

林:
(食べる)あっとろろですね。甘いね、出汁が。

石川:
かなりしっかり味ついてますよね。

安藤:
そうそう、出汁力が高いですね。

しっかり味で醤油なしでもいける

林:
濃い味の人んちみたいな味がする。なんか酒粕みたいな匂いしない?

古賀:
えっ、なんだろう。あ、原材料に「みりん」ってありますね。

かっちりめに調味してある。あと、名称が「そうざいの素」なんですね

とろろとしてお客様にお出ししよう

古賀:
でもこれとろろとして出していいよね。

安藤:
うん、ぜんぜんいける。うまいうまい。

味なしでもいけるといいつつ、醤油かけてわさびものせておきました。うまい

林:
「いやあ、手が痒くなっちゃって」なんて言いながら出してね。

橋田:
嘘をつくんだ。

林:
これ、いいですね、便利。家で乾麺のそば茹でたときにちょっといいよね。

安藤:
そうそう、とろろそば。

林:
めんつゆに入れたらいい。

古賀:
そうか、もうそのままめんに入れちゃえばいいんだ。コーヒーとかコーラーじゃなくて、めんつゆに入れる、が正解だ。

林:
レジ並んでるときに売ってたら買いますよね。

橋田:
レジ横商法にぴったりですね。絶対買う。

古賀:
みんな、レジ横で見つけたら買うものが増えましたな、ということで、ありがとうございました!

こちらです!

アスザックフーズ 国産長芋とろろ 6.8g ×10個

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