特集 2021年6月22日

褒め言葉を習字にして飾ると気分がいい

褒められると嬉しい。だが、日常生活で褒められることって意外と少ないのではないか。

ふとした瞬間に誰かに褒められた時、この言葉をずっと覚えていたい....!一生忘れたくない...!!!と思い、思わずスクリーンショットをしたり日記にしたためたりしたものだ。

かけられた褒め言葉を習字にして壁に貼ることで何度でも気分の良さを味わえそうだと思ったので、やってみることにした。
 

実験と暇つぶしが大好きな会社員。顔芸が特技。

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褒め言葉を集める

褒め言葉を習字にするために、まずは誰かに褒められなければいけない。残念ながら普段人に褒められることが少ないので、SNS上で無理矢理褒め言葉をかき集めることにした。
 

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必死に褒めをかき集める

ここまで必死に「褒めてアピール」をするのは恥ずかしかったが、”記事の企画の一環で”と言えば全て許されるような気がしている。せっかくの機会なのでなりふり構わずやることにしたのだ。

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意外といっぱいきた

私の必死さが伝わったのだろうか?友達がたくさん反応してくれた。今までこんなに褒められたことがないので、いっそ企画変更して日めくりカレンダーにでもしてやりたいとさえ思った。

「生きてる」「すごい」「立派です」など、取ってつけたような褒め言葉も目立ったが、褒められていることには変わりないのである。とても嬉しい!

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結果、75個の褒めを集めることに成功したのだ。お母さん、やったよ!!!

褒め言葉を書く

意外にも褒めが集まったので、早速習字にしてみる。

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全ての習字道具が100均で集まる便利な時代

小学生以来習字というものに触れてこなかったので、買い出しの時点でなんとも言えないワクワク感があった。半紙・墨汁という響き、なつかしい......。

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白い半紙を目の前にすると条件反射でドキドキする

いざ、褒め言葉を書いていく!!!

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久々の筆の感触が懐かしい
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天………
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天才!
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天才です!

なんとか書き上げた。私は字が上手い方ではないが、過去に学校で教えられた習字の知識を駆使してそれとなくいい感じに書くことができた。ビバ・義務教育。

習字でしたためることで、褒め言葉を噛み締めることができて嬉しい。
どんなに自分への褒め言葉を書いても何の罪悪感もない。なぜならただ言われたことを書いてるだけだからだ。

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嬉しい!
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果たしてこれは褒められているのだろうか?
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褒め言葉は新聞紙に挟んで大切に保管
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文字数が多くなると難易度が上がる

13年ぶりの習字は難しかった。普段パソコンやスマホでしか文字を書かないから、一枚描くのに時間がかかる。これを75枚。気が遠くなる作業だ。

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時折褒めの言葉が嬉しくてニヤニヤを隠せない

長くて小さな半紙に書ききれない褒め言葉もあったので、長い半紙でも書いてみることに。

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サイズを間違えて小さめのを購入してしまった
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カタカナは書きづらい
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丸一日描き続けた結果、字を盛大に間違えた

集中力が切れてきて、だんだん字が汚くなる。バランスも悪くなる。

これは大量の枚数を書く宿命なのだろうか。通常なら書けば書くほど上手くなると思うが、逆に私の本来の字の汚さと適当さが存分に発揮されはじめる。それでも諦めずに、家のリビングでひたすら習字を書き続けた。

毎日習字を書いていると、母親が懐かしがって「私も書きたい」と言ってきたので、試しに書いてもらった。

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得意げに書いた文字が「給食当番」。何枚も書いていた私より上手で羨ましかった

それに続いて父親も「書きたい」と言ってきたのでお願いする。

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渾身の「別府」。父親に「小学校の時書道初段だった」とマウントを取られる

家族に乱入されつつ、懸命に褒め言葉を書き続ける。全て描き切るのに3日もかかってしまった。まさか自分に向けられた褒め言葉に首を絞められるとは思わなかった。

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書いては乾かすの繰り返しで......
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完成!!!

今までこんなに大量に習字を書いたことはない。引くほどの量である!

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褒め言葉を部屋にたくさん貼ってみる

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ではさっそくこれを壁に貼ることに。狭めの自室で過ごすことが多いので、目立つところにどんどん貼っていくことにした。

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まるで小学生の習字を貼っているかのようだ

全75枚の習字を壁に貼り続けること2時間。
ついに、私の理想の褒め言葉部屋が完成したのだった......!!!

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壁に貼りまくったらこうなった

そんなつもりはなかったが、ここまで全面に貼ると予想に反して不気味さを感じてしまう。
だが見渡す限り私への褒め言葉だと思うと気分がいい。なんて自己肯定感が上がる部屋なんだ。

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褒め言葉部屋で在宅ワークをしてみる
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普段よりも思いのほかはかどる。なぜならすぐ横を見れば私を褒めてくれるから
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母親に部屋を見られて「なにがあったの?」と心配される。褒め言葉を貼っているといるは恥ずかしくて言えず「修行です」と答えた

褒め言葉の部屋で、もっと楽しく過ごしてみる

せっかくなのでこの自己肯定感が高まる部屋をもっと活用したい。そうだ、ここでお酒を飲んだらさらに最高ではないか?褒め言葉に囲まれながらお酒を飲むなんて、想像するだけでニヤニヤしてくる。

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さっそくビールとつまみを用意
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グビグビ飲める。目の前の””褒め””たちがつまみとなり、最高の時間が訪れた
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普段は自己肯定感がかなり低いが、この部屋にいる時だけは自信満々になれた気がする

褒め言葉とお酒の相性は抜群であった。一度言われただけの褒め言葉をここまで堪能できるのはすごい。まさに褒めのリサイクル。何度噛んでも味がするスルメのようだ。ただ、やりすぎると自信過剰になってしまう気もしたので、用法用量を守って正しく活用しなければならないと感じた。

もはやこの部屋は私にとってのリラックス空間と化したので、より癒されるような空間にしたくなった。癒しといえばキャンドル。部屋中にキャンドルを炊いてみることにする。

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何だか不吉な予感がしてドキドキする

部屋全体が明るいとすごくポジティブな気持ちでいられたが、暗くすると突然怪しげな空気が立ち込めるのが不思議だ。おしゃれなキャンドルが不吉なろうそくにしか見えない。

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キャンドルの数を増やしてみた

まるで耳なし芳一を彷彿とさせる。リラックスなんてとんでもない。今すぐここから逃げ出したいと思うような緊迫感を感じる。褒められていたはずの私だったが突然「調子に乗るなよ」と誰かに言われているような気分だ。

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最初は怖いがだんだん慣れてくる

しかしだんだん慣れてくると、キャンドルの香りと褒め言葉を見比べ、うっとりすることもできるようになる。慣れとは怖いものだ。褒め言葉は私を狂わせる。
私はこの不気味な空間で一人、褒められたことを噛み締めニヤニヤする妖怪と化したのであった。


自分に向けられた褒め言葉を書き、飾り、見ていると嬉しくなってくる。こんなに褒めてくれる友達に感謝したいと素直に思った。

しかし何度も見ていると段々と味がしなくなる。スルメと一緒なのだ。この褒め言葉もう何回も見たしな〜と飽きてくる。しかも根がネガティブなので「友達たちは本当にこんな風に思ってくれているのだろうか?」と不安になってくる。褒め言葉をわざわざ集めて自己肯定感を高めようと思っても、元がネガティブなのでやっぱり無理なのかもしれない。

疑心暗鬼になる前に次の褒め言葉をかき集めて、どうにか自己肯定感を高めたままにしたい。なのでもっとたくさん褒め言葉をかき集めていくことにした。たくさんの”褒め”が集まりさえすれば、少しでもこの不安が払拭されるに違いない!と信じて......

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