スクープ!
016年1月14日公開 ライター:べつやく れい
“イモは1日放置するとイモクリームになる
焼いてから1日放置するとねっとり系の芋はクリーミーになりホクホク系の芋は甘栗になる。芋界に衝撃が走りまくった。
2016年8月10日公開 ライター:古賀及子
“冷めながらさくさくになるらしい。
ふわっとした食材はレンジにかけて少し置くとガリガリになるという法則がある。ロールパンは丸ごとガリガリのラスクに。新聞に載せるレベルのスクープ。
2016年12月12日公開 ライター:斎藤充博
“サクッとしていて、脂がのっていて、後味にはキレがある。
ぼんやり生きていると人はうまいものを知らずに死んでいくのだということをしみじみと感じ入らされる1本。写真のうまそうさも随一。
いろんな意味で自由に食べる
2016年1月18日公開 ライター:馬場吉成
“笑いの止まらないうまさ
普通のマヨネーズですでにうまいもんを高級版で底上げする貪欲さをわれわれは忘れてはならない。うまいの上にまたうまいがある。
2016年1月6日公開 ライター:松本圭司
“余分な脂は全部パンが吸いました。脂は一滴も逃がしません。
「パンとパンではさまなくてもいいんじゃね?」という、よくそこに気づいたな大賞。オープンサンドの概念をホットサンドにも導入した功績をたたえたい。
2016年4月13日公開 ライター:乙幡啓子
“昔餃子のイカロスは 水で溶いた粉の羽根 背中にしょって飛び立った。
ライターですでに造形作家としても有名になってしまった乙幡さんがその妄想力をみせつけた。餃子の羽という言い方にちょっとだけ「羽な笑」と思ってしまっていたみんなへのアンサー。
2016年9月30日公開 ライター:萩原雅紀
“豚肉とビッグカツのミルフィーユ
ダムファンの第一人者でダムの写真家、かつダムライターである萩原さんがデイリーポータルZでだけうっかり放つおもしろ記事が今年も。義弟であるシェフの早川さんが活躍し駄菓子を使って本気の料理が実現。
自由が暴走しはじめる
2016年9月30日公開 ライター:大北栄人
“後味のわるさがあって、これが私たちの体にしみついた規範か!という驚きがあった
日常の向こう側を覗き見る、やってはいけないことをやってみたときの体験をテンションにふりまわされずにしっかりと記録し記事化。やってることは頭の悪さの極みではあるものの(焼きサンマを吸い食う!)やたらに知見が得られる記事。
2016年7月18日公開 ライター:小堀友樹
“冷静に怒られた。
タイトルを読んで「はて?」と思うもメインビジュアルを見ればあまりにもそのとおりすぎて笑うしかない。人々に「もしパートナーが急に炊飯器を顔型にしたらどうしよう」という普通に生きてたらする心配のないはずの無駄な心配をつきつけた。
焼き芋を寝かすとうまいというお役立ち情報を入り口に、たどりついたのは炊飯器の人面化。すっかりもう記事終わりかなという急展開になってしまった。まだあります!
次ページは何か有益な情報を伝えようとしたはずが、つい個人の食欲に見ごたえ読みごたえが出てしまった記事から。
きちんとした調査ものも続くので安心してほしい。
自らの食欲を伝える
2016年2月19日公開 ライター:ネッシーあやこ
“わたしたち、ほんとうはもっと選べる
言ってること、やってることはめちゃめちゃに理解できる。でもそれ8箇所でやる必要あったのか。力の入れ方のハンパなさに賞賛を送るしかない。普段はずさないタガを外すだけではなく外しすぎるというアプローチがかっこいい。
2016年3月22日公開 ライター:江ノ島茂道
“この瞬間、私はフードファイターになった。
2016年食べることにおいて顔面の力量を遺憾なく発揮したのがライター江ノ島さんだった。「うまそうに食べる」を超え「必死に食べる」「どうしても食べたい」を写真1枚で説明する力にはおそれいる。
2016年7月28日公開 ライター:與座ひかる(udemerry)
“結論:ラーメンの前提があっても、食べ放題では食べ過ぎてしまう
なんでこんなことをという、動機がわからなすぎるエッジな企画である。不条理演劇か。それでもやってみると分かることがあるのがすごい。人はこのあとラーメンを食べに行かねばならずとも食べ放題では食べ過ぎる。
2016年11月23日公開 ライター:おおたかおる
“「ここに並んでいるドーナツ、好きなだけ食べていいよ!」
という自由を私は欲していたのだ。
食べ放題の存在意義を評価し、謳歌し、食欲の壁にぶちあたり、元が取れたか計算する。「食べ放題」というもののあまりにも正しすぎる楽しみ方がここにある。
しっかりとした調査にも食欲が必要である
2016年9月15日公開 ライター:井口エリ
“親戚「鎌倉」→三男「御茶ノ水」→次男「目黒(新橋)」→長男「代官山」
「種類」だと思っていなかったものが「種類」であったときの驚き。1つしかないとわからないことが、4つ並べることでそこに「種類」があらわれ「違い」があらわれる。入手までの顛末もわくわくする。
2016年1月26日公開 ライター:木村岳人
“たった一杯食べただけで、サンマーメンを理解したといってよいのだろうか
神奈川県民にもかかわらずサンマーメンを理解していなくてよいのかという動機で記事はかかれているが、それにしても理解しすぎではないか。本編(サンマーメン食べ歩き)前後にエピローグ(サンマ麺の試食)とモノローグ(作ってみた)が入っておりこれはほとんど小説である。
2016年6月25日公開 ライター:ヨシダプロ
“200円前後で1リットル(=1kg)のデザートってこと!?
そして迫力。ぷるぷるした食べ物は全部牛乳パックにしてうらんとする気概が迫り来る(最後に発見される水ようかん!)。あと、犬がいるなあと思う。
2016年8月31日公開 ライター:ネルソン水嶋
“五年前に初めてバインミーを食べた印象は、「アゴが疲れるなぁ」だった。
サンドイッチ好きの憧れであるバインミーのベトナムでの様子が丸分かるレポート。思った以上に想像もつかないものがしかもいろいろ入ってる。異文化!
2016年4月8日公開 ライター:地主恵亮
“クリームボックスは、1976年に誕生した郡山のご当地パンだ。食パンのようなものに、ミルクのようなクリームが乗っている。
ご当地パンというのは名前の謎さがその魅力の一つであるものだが、この郡山の「クリームボックス」も分かるようで分からないネーミングがいとおしい。味も想像つくようでいて絶妙にちょっと想像がつかない。こういう食べ物が出てくるとパラレルワールドを感じる。
2016年7月26日公開 ライター:トルー(公開当時は北村真一名義)
“フルーツサンドに限っては、
「持つとパン、食べるとケーキ」
という特別待遇が許可されることとなった。
こういうことを語り合うためにわたしたちは大人になったのではないか。どうでもいいことを真剣に語り各々の意見をたたかわせる。決着はつかなくてもいいのだ。
興味をかきたてられどうしても知りたいがゆえに食べ過ぎる。
我々の知的好奇心の先にあるのはいつも満腹だった。
追い求めるのは好奇心だけではない。ロマンも追うと満腹にいきついた。次のページで紹介します。
あくなきロマンの追求
2016年8月8日公開 ライター:玉置豊
“やろうと思えば誰でも可能な範囲でのまねっことする。
チェーン店の味の再現は家庭の食卓のロマン中のロマンである。食べずともビジュアルの再現率の異様な高さにただおそれいった。店で食べればいいじゃん、じゃないのだ。ロマンなのだ。
2016年4月12日公開 ライター:林雄司
“パン食い競走だけでも楽しいのに、それで手に入るパンがいいパンだったら最高じゃないか。
パンには普通のパンといいパンがある。そんないいパンへの憧れ、非日常性がパン食い競争の祝祭感とついに一体になってしまった。これ、現場も本当に楽しかったです。
2016年7月14日公開 ライター:尾張由晃
“・全国チェーンだとだいたいどこも同じ味
・地域の魚は安く美味く食べられる事が多い
・しっかり仕事をしているところの魚は美味い
「魚の美味しい所は回転寿司まで美味い」という都市伝説的ロマン、調べてみたら上記のとおりでした。ロマンにまどわされないタイプの記事。
2016年9月12日公開 ライター:安藤昌教
“なんだかわからないけど美味い肉、「謎肉」。
そもそもの「謎肉」がすでにおもしろいのでもう説明不要なのだが、記事には鎌田さんという知らない方が突然あらわれてうまい料理を作っていくくだりがあり必見。誰だ(キッチンスタジオのオーナーです)。
2016年10月25日公開 ライター:きだてたく
“食べ物に国境はない…的なご大層な話じゃなくて、単に学生さんは万国共通、世界どこでもこんな感じで騒がしくワイワイとメシを食うのだろう。
留学生のみなさんに故郷の料理を作ってもらってそれを白飯の上にのせて丼にする。勝利の見えた企画であるが留学生はじめ登場人物のキャラに料理を上回るものがあった。だって普通突然歌ったりする?
おにぎりが大好き
2016年1月7日公開 ライター:藤原浩一
“ぼくも硬直した完全さよりも全てを受け入れる豊かさを持ちたい。
公開は今年の1/7。年初のどさくさでいろいろよく分からなくなっていることが伝わってくる。しかし写真のなまめかしさや、うまい、そうでもないの結果がしっかり出ているところが憎い。
2016年2月15日公開 ライター:榎並紀行
“おにぎりとしての形状を保ちつつ、適度につゆを米に染み渡らせたいのだ。
おにぎりも好き、丼ものも好き。じゃあ合体させようじゃないかと思ううかつさにどうか許しを。それにしても「つゆを米に染み渡らせたい」というのは白飯を食べる人々の共通の願いである。
急にピンポイントにおにぎりジャンルを作ってしまったことをお詫びします。
さて、記事ばかりではなくとくべつ企画としても旺盛にたべた今年。イカや牡蠣にこれでもかと取り組んだのをどうか忘れずにおいて欲しいのだ。
寝正月にぜひごらんいただきたい記事たちである。
食べ物しばりのとくべつ企画
イカの記事だけを1日に10本更新した。なにを考えているのかと問い詰められるようなことをいつもしていたい。
イカで10本できるなら、牡蠣でもいけるだろう。牡蠣まつりは3日にわたりガッチリと取材した牡蠣の記事全9本を掲載。なかには牡蠣と天気のかかわり(天気!?)に迫る記事も。
「味が濃い」という切り口で記事を書いてくださいという依頼にまかせとけとこたえるのが当サイトの頼もしきライター陣である。9本が並んだ。でもあんまりみんな思いつかなくてカルピスの濃さを取り上げた記事が2本出た。
イカ、牡蠣とピンポイントに攻めることの多かったとくべつ企画で突如繰り出された「洋食」しばり。思い思いの洋食に迫る全9本。そもそも洋食というのが分からないのでそれが何なのかを人に聞く記事もあらわれた。
最後に胃薬を飛び出させて終わります
2016年11月17日公開 ライター:爲房新太朗
“ガスター10!
この総集編自体へのアンサーのように扱ってしまったが、うまいこと飛び出ちゃっててなにもいうことなしである。こういう記事が出ると、まだまだできることはあるのだと勇気付けられますな!
全27本、すべて違うライターがお送りしました
とくべつ企画を除き(胃薬は含め)全27本。実はすべて違うライターの記事が並んだ。
食べ物企画が好きなライターが食べ物企画ばかり書いているのではなく、いろんなライターがつい食べもの企画に手をそめてしまうのが当サイトなのだ(ダムの萩原さんが! 文具のきだてさんも!)。
食べることへの探究心は気を抜くとついかきたてられてしまうものなのだろう。
そんなうっかりした我々を来年もどうぞよろしくお願いします(読者のみなさまと食べ物のみなさまに向け)。