ローストビーフをつくる
まずはおにぎりに巻くローストビーフを作ろう。
炊飯器で作る方法で用意する。正月もこのやり方で作って食べ過ぎた。
いいアスペクト比の肉を買ってきた。100g208円。
強めに塩コショウを塗りこむ。好みでにんにくも。
意味があるかわからないけどクッキングペーパーを巻いて寝かす。30分くらい。
表面に焼き目が付くくらい焼く。
空気を抜いて密閉して袋に入れた肉を、70度のお湯に入れて40分炊飯器で保温。熱湯700mlと水300mlを混ぜると70度くらいになるらしい。
できた。切る前にすこし冷ます。
薄く切る。のこぎりみたいにキコキコ切るのがいいらしい。
あけましておめでとうございます
というわけでインターネットで100回くらい見たことあるであろうローストビーフの作り方。だがたしかに作ってみると簡単だ。
しかも何か成し遂げた気になるのが不思議だ。
ローストビーフを巻いていく
ローストビーフはおいしく出来上がった。多すぎる分はまた家族で食べることにしよう。
さてコンビニで買ってきたおにぎりにローストビーフを巻いていくわけだが、大掃除をしそこねたので部屋がきたない。
近所の公園に向かう。
ちょっとしたピクニックみたいになった。
用意したのはコンビニで売られていた10種類のおにぎり(っぽいもの)10種と餅である。餅は家にあっておいしそうだったので急遽入れた。くわしいラインナップはこちら。
梅干し
さけ
ツナマヨ
とり五目
チャーハン
煮玉子
赤飯
チーズ明太子
納豆巻き
いなり寿司
もち
所詮米と肉なのだから合わないはずはないと思いつつも、何事にもあたりとはずれがあるものだ。実際やってみよう。
さて、ローストビーフを巻くわけだが、のりがセパレート仕様になっているおにぎりはのりを外してしまおう。
いつもと違うことをしたので頭が混乱した。
そこにローストビーフを乗せる。で、最初に出来上がったのがこれだ。
中身は鮭です。
はじめてローストビーフを見たとき「赤い!」と思ったがもうすっかり慣れた。その感覚がおにぎり乗せただけで復活した。おもしろいなあ。
ところで、ここまで「巻く」と言っていたが、あれはうそだ。結局は1枚乗せるだけにした。
やってみると、巻くなんてことをしたら肉の味しかしなくなると思われたからだ。
ではやっていきます。(寒い)
一番おいしかったもの:煮玉子と餅
まずは一番美味しかったものから紹介しよう。
わからないとは思いますが煮玉子おにぎりです。
煮玉子おにぎりである。今回買うまでそんなおにぎりあったかなと思うくらい認知していなかったが、よかった。
甘じょっぱいタレと、とろっとした煮玉子、そしてローストビーフが渾然一体となって調和する。すきやきか卵をかけた牛丼と見まごうような味である。
これは機を伺ってまた食べたい。
そして煮玉子と同じくらい美味しかったのはこちら。
醤油をかけた餅。
シンプルイズベスト。醤油をかけた餅だ。
そもそもローストビーフは醤油で食べるのが好きなのだが、当然そこに餅を足してもおいしかった。想像においておいしそうなものが実際おいしいと嬉しくなる。
正月に散々食べていたコンビなので、正月の味がした。去年の戦隊と今年の戦隊がタッグを組んで戦うみたいな興奮する組み合わせだ。
これらふたつはぜひというくらいおすすめである。
次に好きだったもの;梅といなり寿司
つづいてかなりおいしかったものを。こちらは好みがあるかもしれない。
梅です。あいかわらずすごいビジュアルだ。
ローストビーフにさっぱりとした梅のしょっぱさがあう。メモにも「さっぱりしておいしい」と書かれている。
二日酔いの朝、いや昼くらいにこれを食べて無事社会復帰したい味だ。
そしていなり寿司。こころなしいなり寿司も頬を赤らめているように思う。
こちらは甘い味が強い。それでも合う。甘みが意外にも肉の荒々しい感じを上手く抑え込んでくれるのだ。肉うどんに乗っている肉が甘く煮しめられているのを思い出させる。
アメリカの人にこれを食べさせたら喜ぶんじゃないだろうか。
という感じにご飯と肉、基本的に合うので何でも受け入れてしまいそうになる。いったん止まって落ち着きたい。
あわないものは何故あわないのか
あわないかったものを振り返ってみたい。あわないものはなぜあわなかったのだろうか。
とり五目おにぎりはあまりあわなかった。
とり五目おにぎりはいまいちあわなかった。甘い味付けなら煮玉子もいなり寿司もそうなのだが合いそうなものである。
しかしとり五目の一丸となったチームの中にローストビーフが入る隙はなかった。ローストビーフを邪険に扱うなんて五目ごはんも偉くなったものだ。
おいしいかなと思ったけど、これもよくなかった。
こちらは焼きチーズ明太子おにぎり。ここにローストビーフが入ったら天国になりそうだが、実際はいまいちしっくりこなかった。
おそらくこのおにぎりの味付けがそれ自体で完成しているからだろう。
おにぎりと具の(あるいは味付けの)硬直した関係性の中にローストビーフが入り込む余地がないのである。
これが、ローストビーフがあわないおにぎりが存在する理由だと考えられる。
まとめ
その他の詳細は省くが、可もなく不可もなく、あえて一緒に食べるほどでもないだろうと思う。
全ての結果をまとめると以下のようになる。
懐の大きいおにぎりにローストビーフは合う
意外とあまりあわないおにぎりが多かった。具とご飯の味の関係が硬直していればいるほどローストビーフを拒むのだと思う。
その点、煮玉子おにぎりと餅はガバガバにローストビーフを受け入れてくれた。
ぼくも硬直した完全さよりも全てを受け入れる豊かさを持ちたい。煮玉子おにぎりを見習いたいと思う。
それはそれとして、早いところ七草粥などを食べて胃を落ち着かせたい。