魚が美味しい金沢に来ました
魚が美味しい所では回転寿司でも美味い。それはたぶん本当で、僕も実際に北海道や北陸で回転寿司を食べて感動した覚えがある。
金沢の近江町市場が楽しすぎてたまらん
そんな美味しい回転寿司をまた食べたくて石川件は金沢市の近江町市場にやってきた。まず市場を見て回っているだけで、こりゃあ回転寿司も美味いだろう…!と思わされる。
なんか超でっかいタコが2000円だし
尾頭付きのタイも2600円と超安い。
近江町市場の素晴らしさについては当サイトの別の記事に譲るが(
金沢の近江市場が楽しい3つの理由)、こんなに魚介類が豊富で、安かったらそりゃあ回転寿司も美味いに決まってるじゃん。
金沢の回転寿司はやはり美味い
とりあえず、金沢の回転寿司は美味いという例を挙げるために近江町市場にある回転寿司にやってきた。すると回転寿司は大行列。
13時前で20組くらい待っていた。待ち過ぎでは…?
わざわざ回転寿司に並んでまで…?という戸惑いと、やはり回転寿司が美味いから並んでるんだな…!という期待が入り交じる。
地物三点盛り、ガスエビと何か日本海のネタ。ガスエビはネェットリと濃厚な甘みがものすごい。
食べてみるとやっぱり美味い!日本海側でしか食べられない寿司ネタが多く、そのどれもが新鮮で味が濃い。
北陸五点盛り。ガスエビ、白えび、ホタルイカの黒作り、梅貝、のど黒。
生では痛みが早いと言われる白えびはプルンと甘くて全く臭みがない。梅貝はブリンッブリンと口の中を暴れて鮮度を誇示し、ホタルイカの黒作りは信じられないほどの深い旨みが詰まっている。
そしてのど黒!金沢ではのど黒を推しまくっていて、なんぼのもんじゃいと思っていたのだが、甘い脂にほどけていく身の美味さ!これは看板にするだけはあるわ…。と感嘆させられた。人生舐めずにこれ舐めたい。
刺し身のキラッキラ具合がすごい。海鮮丼900円。北陸名産でないマグロやサーモンもものすごく美味い(ココ伏線)。
回転寿司以外でもなんとなく入ったお店でこの海鮮丼である、すごい。金沢は魚偏差値が高すぎる。金沢に出荷されると魚の親族が鼻高々になると思う。
北陸のスシローは他とは違うのか
これだけ北陸の魚はうまいのである。ならば、やっぱり全国に展開している回転寿司でも美味いんじゃなかろうか。
スシロー大人気
魚が美味しい所では回転寿司まで美味い。その説に全国チェーンの回転寿司も入っているのか。それを確かめにスシローにやってきた。
夕方6時の時点で待ち時間が大幅に発生している。
週末ということもあったのだろうけれど、スシロー大混雑。ひっきりなしに車がやってきて待合室はいっぱいになっている。
こんなに混雑することってある!?
観光客はわざわざスシローに来ないであろうから(僕も「金沢来たのにスシローで一食消費するのか…」って思った)、地元の方だろう。魚がうまい金沢に住んでいる、舌の肥えた地元の方が待ってまでもスシローを食べたいのだ。
これ、スシローも北陸の魚の恩恵受けている可能性あるんじゃないか…?
結果発表
さぁ、北陸の回転寿司の力やいかに。と思って目を見張ったが、結果は一目瞭然。
北陸のスシローの寿司
名古屋のスシローの寿司
完全に一致。色味は違うが、それは写真の具合である。食べた印象、味ともに全く同じであった。
マヨネーズ系の寿司に甘ダレをかけたら美味いという有名な技
他のネタを食べてみても知っているスシローの味。いつも通りすぎて魚介にほとんど関係ないやつとかまで食べちゃったぜ。
スシローの地域によって違う所
基本的なネタはほぼ同じであったスシローだけれど地域限定ネタでは少しの差異があった。
スシローでものど黒ちゃんが食べられる!
北陸三県限定ではのど黒と梅貝があったので両方食べてみると「さすが北陸の寿司!」って感じではなく、のど黒のスシローバージョンだな!って感じであった。シャリの影響だろうか。
名古屋限定の金鯱巻(エビフライと玉子の巻物に味噌ダレのソース)
ちなみに名古屋限定のものは通常のメニューに味噌ダレをトッピングした感じのものが多く、名古屋でしか食べられない寿司ネタというものはほぼ無いので北陸のほうがスシローの地域レアリティはあるかもしれない。
家の近くのスシローが店舗限定でツナサラダの大盛りキャンペーンをやっていて異常な盛りだった。こっちのほうがたぶんレア。
調べてみると全国チェーンの回転寿司の原産地は決まっていて(スシロー原産地情報)地域で味が変動するものでは無いのだろう(調べておけば金沢に行かなくてもよかったね!)。
スシローは寿司ではなくスシロー。という感じで安定した味と価格が家族連れを大いに引き込んで繁盛している。これがチェーンの強みなんだと思わされた。
一番初めに食べた回転寿司屋さんも同じもりもり寿司でした
と、思わされてからの、近江町市場で食べた回転寿司チェーンが名古屋にもあり、それが家の近くであったという衝撃。このお店もチェーンで味が同じなのだろうか…。だとしたら、金沢行った意味なくない?
家の近くに金沢があった
金沢でやっぱ日本海の魚はうめぇなぁ!って喜んでいたお店の店舗が家の近くにあった。スシローも同じだったし、俺は金沢に何をしに行ったのか。
金沢の近江町市場とほぼ同じ店構え
いや、でもしかし、金沢では金沢でしか採れない金沢ならではのネタを食べてきたのだ、名古屋ではやっぱりその味は出ないと思うのだ。
北陸五点盛り。ガスエビ、白えび、ホタルイカの黒作り、梅貝、のど黒。
そう思って出てきたのがこの寿司である。
ガスエビはネェットリと濃厚な甘みがものすごい。生では痛みが早いと言われる白えびはプルンと甘くて全く臭みがない。梅貝はブリンッブリンと口の中を暴れて鮮度を誇示し、ホタルイカの黒作りは信じられないほどの深い旨みが詰まっている。
白えびは新鮮さそのもの、みたいな味がする。
そしてのど黒!金沢ではのど黒を推しまくっていて、なんぼのもんじゃいと思っていたのだが、甘い脂にほどけていく身の美味さ!これは看板にするだけはあるわ…。と感嘆させられた。人生舐めずにこれを舐めたい。
ハッキリ言おう。同じである。俺の舌では違いがわからないほどに同じくらい美味い。
なに?魚が美味しい土地って一体何なの…?
地域で寿司の味は変わらないのか
魚が美味いと有名なところでも、特に有名でないところでも同じ味の寿司が出てきた。もしかして地域で寿司の味は変わらないのか?お店の方に聞いてみた。
僕「ココのお寿司、どれも金沢で食べたものと同じくらい美味しいんですが、地域で味って変わらないんですか…?」
お店の人「今は流通網が発達してるので金沢でも名古屋でも、早朝上がった魚を昼や夜に出すので鮮度で言えば変わりはありませんよ」
確かに金沢から名古屋までだいたい3時間位。Amazonで前日の夜注文しておけば昼には届きそうな距離である。
僕「えっ、じゃあ金沢でも、どんなところでも魚の美味しさは同じということに…?」
お店の人「仕入れルートや配送手段なんかを完全に整えていたら可能、かも知れませんが、それはそれで相当の値段になると思いますね」
名古屋近海で採れた新瑞三点盛り。ぶり、かんぱち、しまあじ。
お店の人「それに、全部が全部取り寄せなくても名古屋でもいい魚が上がるんで、その土地土地で良いネタを使ったほうが安くいいものを出せる事もありますよ」
それで出してもらった三点盛りは同じ白身でもブリンッとしたりネットリしたりとろけたり。どれもこれも切り身の角が立っていて新鮮さが目に見えるようなもので非常に美味い。
お店の人「どこで食べても、仕入れと仕事をしっかりして美味しいものを出そうとしているかが大事だと思いますよ」
名古屋の市場で仕入れたマグロ三点盛り470円。
分かる、金沢を経ての名古屋で言葉の意味がわかる。マグロとかサーモンが採れるわけではないのに金沢ではマグロやサーモンまでもが美味かった。
だってほら、マグロで有名なわけではない名古屋でこんなマグロがお安く食べられるんですよ!!?
それはただ単に魚がうまい土地だというだけではなく仕入れやしっかりした仕事が生み出した味だったのだ。美味しい食べ物は素材はもちろん、人があっての事だった。
ということで、まとめとしては以下のように、非常に当たり前の感じになってしまった。当たり前って、いろんなことが絡みあっての当たり前なんですね。
・全国チェーンだとだいたいどこも同じ味
・地域の魚は安く美味く食べられる事が多い
・しっかり仕事をしているところの魚は美味い