広告企画 2019年7月18日

山形市で一番人気なのは大学の学食とそこから見る美しい夕焼けだった~地元の人頼りの旅 in 山形市~

泣きそうなほど美しい

ガイドブックに頼らずに、地元の人にお薦めの場所を聞いて周る旅はたのしい。

どんなところにたどりつくか分からないドキドキと、地元の人しか知らないような情報が得られて嬉しいからだ。

今回やってきたのは、さくらんぼや温泉街で有名な山形市。いったいどんな旅になるのだろうか。

※これまでいろいろな場所で取材をした記事を読めば誰もが知ったかぶりできるはず。「知ったかぶり47」は、デイリーポータルZと地元のしごとに詳しいイーアイデムとのコラボ企画です。

愛知編:名鉄のナナちゃん人形の股を覗いてはいけない
鳥取編:まさか鳥取でうどんを食べるとは
滋賀編:彦根の心霊スポットが本気で怖い
宮城編:冷やし中華の元祖店では具を自分で乗せる
神奈川編:小田原にはトリックアートみたいな不思議な景色がある
佐賀編:佐賀には深夜23時から開く甘味処がある
静岡編:浜松で一番人気なのは小さな絵本屋さんだった
福岡編:福岡では70歳のおじいちゃんが作るハンバーガーを食べるべし
石川編:金沢ではニンニクたっぷりのステーキに気をつけろ!
愛媛編:松山には道路にみかんが転がっている島がある
栃木編:宇都宮では餃子があちこちで待ち受けている
兵庫編:神戸には空気が異常にキレイなカフェバーがある
富山編:富山市には市民が100%薦めてくる公園がある
岩手編:老舗わんこそば屋さんが薦めてきたのはカツ丼でした
京都編:京都の伏見稲荷大社は夜にこそ行くべし
長崎編:長崎では海辺でペンギンを見るべし
岡山編:ジーンズが破けたから出会えた岡山のやさしいオムライス
奈良編:奈良では絶品よもぎ団子を買ってシカと絶景を見るべし
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東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。
好きなものは犬と酸っぱいもの全般。そこらへんの人にすぐに話しかけてしまう癖がある。上野・浅草が庭。(動画インタビュー)

前の記事:パッケージの限界までありったけ入れる

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ビルの合間に山が見える

上野から新幹線で約2時間半。山形駅にやってきた。
東には奥羽山脈が連なり、宮城県との県境になる。

高い建物は少なく、圧迫感がない落ち着いたまちなみ。
建物の合間からはところどころ山がのぞき、さすが「『山』形」だと思わされる。

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初めて山形にきました!

 さっそく地元の人におすすめを聞こう。ちなみにペーパードライバーのためいつものごとく車無しの旅である(旅の間「致命的!」と何度か言われる事になる)。

まずはまちのあちこちで無料で借りられる自転車をこいで、賑やかな七日町商店街へ向かった。

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「ちょっとだけ小京都っぽいところがあるんですよ」

すると、本当に一角ではあるが趣のあるエリアを発見!

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 お薦めスポット1:突如現れる小京都とレトロ建築

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商店街に突如現れるいやし空間

そこは約400年前に生活用水や農業用水を確保するために作られた「御殿堰(ごてんぜき)」と呼ばれる水路が復元されていて、かつての雰囲気(あくまで雰囲気らしい)を表している場所だった。奥には蔵が並び、飲食店や雑貨屋さんが入っている。

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オシャレなお店が入ってて素敵

 ショップの人たちにも話を聞いてみると、この辺一帯は空襲にあっていないため古い建物があちこちに残っていて散策が楽しいとのことだった。

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蔵に入ったショップのお姉さん

 昔ながらの喫茶店も多く、最近は特に5~60代の女性グループに人気のエリアなのだとか。たしかに、少し散策するだけでレトロな風景に出会うことができる。

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味があって立派な旧西村写真館。大正10年に建てられた洋風建築で現在は時々イベントを行うギャラリーになっている。

 

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こちらは大正15年築の山形カトリック教会。昭和30年頃まで畳敷きだったらしい。
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山形で一番最初に咲く桜の木と醤油屋「あぢやま」。桜が開花すると必ず醤油屋さんのおばあちゃんと共に報道されるそう。地元では有名なスポット。

ミニチュアにして並べたい位どれも味わいがある。市街地は目的を持ってどこかに行くというよりは、適当にブラブラ歩いてレトロな雰囲気を味わったり気になるお店をのぞくのが良いみたいだ。

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お薦めスポット2:たまに見惚れちゃう「三角形の山」

また、まち並みでいうと、山形市ではあちこちで見事に三角形の形をした山を見ることができる。そんなオニギリのような姿を愛でる地元の方もいた。

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なるほど、こぶりなのがまた可愛い
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お薦めスポット3:セレクトショップ「栗の実洋品店」

お次は、声をかけた女性3人が立て続けに候補にあげた洋品店。そこは洋服の他にも女性好みの雑貨がたくさん並んでいるお店だった。

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地元の女性の支持が高いお店

 

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洋品店とあるけど半分はアクセサリーや食器などの小物。これがまた女性心をくすぐるセレクトなのだ。

店員さんは声をかけるとまるで馴染みのような感じで対応してくれた。よく道を聞かれる事が多いらしく、案内も情報交えててうまい。誰でもすぐに心を開いちゃうような雰囲気で、私が近所に住んでいたら暇があれば寄っちゃうだろうな。

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豪快に笑いながら話してくれた店員さんたち。人気の理由は彼女らのキャラが大きそう。
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締め付けがないという靴下買っちゃった

初めて旅するエリアなのに、今のところマッタリ。いつもの日常の延長を過ごしている感じ。Theオトナの女性好みの旅である。

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お薦めスポット4:大阪人は認めない?!「山形風たこ焼き」

栗の実洋品店のスタッフさんたちが「是非食べてみてほしい」とお勧めしてくれたのは、超老舗デバートの地下のフードコートにあるたこ焼き屋さんだ。

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誰もが知ってる大沼デパート。創業なんと1700年

両国屋さんという、山形に展開しているたこ焼き屋さんで地元の人達にとってはたこ焼きといえばここの味だそうだ。お持ち帰り用の箱での販売もあるが、その場で食べる、と言うと串を刺して食べやすくしてくれる。

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たこ焼きが串に刺さって出てくる。上がプレーン(150円)で下が一番人気のマヨタコ(160円)。
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普通のたこ焼きとは違うおいしさ

いわゆるたこ焼きと違って鰹節も青のりもかかっていないし、天かすも入っていない。外はカリッ、中はトロッがたこ焼きの定番となりつつあるが、こちらはとにかく「モッチリ」なんである。

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中まで火がしっかり通っている。

 

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一番人気のマヨタコ。マヨネーズが外にかかっているのではなく、中に入っていてる。酸味が加わってすごく美味しい。

確かにタコが入っているし、見た目もたこ焼きに近いのだけど、知らないで食べるとちょっと驚いてしまう。

ちなみに山形には「どんどん焼き」というソウルフードがあるのだけど、それと同じ食感だった。味も似ている。

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こちらは「どんどん焼き」(人気の「おやつ屋」さんにて)。よくお好み焼きをお箸に巻いたようなもの、と表現されているが、

 

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やっぱりこちらもモッチリしてる!それとボリュームに対して相当安いぞ(ノーマル200円。これはチーズ入り300円。)

山形では粉ものはモッチリが定番なんだろうか。独特なので来たらぜひ味わってみてほしい。

次は電車大好きな犬が登場

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⏩ 次ページに続きます

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