(自分で見つけた)お薦めスポット5:霞城公園手前の興奮スポット
お次は山形駅からも近い霞城(かじょう)公園へ。山形城跡を整備した広い公園で、中には体育館や博物館などがあり、地元の人の憩いの場ときいてやってきた。
門の周りをよく見ると、お堀沿いにちょうど線路が走っているのに気づく。実はここ、お城と電車が一緒に見られるちょっとしたスポットだったのだ。
特に桜の時期は絶景で、その期間は電車がわざわざ減速して走るのだそうだ(犬の飼い主さん談)。へえ~!
するとそこで突然、犬が線路に向かって身を乗り出した!わ~危ないよ!
13年間毎日電車を見届ける「鉄ちゃん犬」
ちょうど18時頃。電車が立て続けに4本も行き来する時間帯があり、シュウちゃんはその電車が走る姿を見届けるのが日課なのだという。
ただ散歩の休憩してるのかと思ったら、この時を待っていたのか!
シュウちゃんは雨の日も雪の日も、そして桜の咲く日も、13年間毎日同じ時間に電車を見送っている。飼い主さんは大変だろうけど、この喜ぶ姿を見るために頑張っているそうだ。
ちなみに最後の電車が去ったあとはあっさり帰ろうとしていたのが面白かった。
公園は全体的にお城があった当時に復元する工事が進められており、園内の施設がどんどん移設される予定だそうだ。次に訪れた時は全く違った光景になっている事だろう。
そんな中でもシュウちゃんは変わらず通うのかと思うと何とも微笑ましい。
お薦めスポット6:車が無くても行けるぞ「山寺・立石寺(りっしゃくじ)」
さて翌朝。飼い主さん他、たくさんの人にお勧めされた山寺に向かった。
その名の通り山の中にお寺があるのだけど、山形駅から電車で20分弱で登山口のある駅にたどり着く。
松尾芭蕉が「閑けさや岩にしみ入る蝉の声」と詠んだことでも知られる有名スポットだ。
約1000段の石段があることから途中で断念したという人もいて、ビビりながら登った。ただ、道中にはたくさんのお堂や塔、修行に使った険しい岩場など見どころがあるので飽きることはない。
休みやすみ登って上まで1時間というところだろうか。
イチオシはなんと言っても五大堂からの眺め。涼しい風を感じながら見るそのパノラマビューは一時間かけて登った疲れを吹き飛ばすほどの絶景だった。登ってきた人みんなが笑顔になり静かにその景色を楽しむ。
山の中に唯一あったお土産屋さんでもお薦めを聞くと、今の時期ならアレとアレよ!と熱く推してくれた。山寺から車ならすぐ近くの所とのこと。車かあ…!
お薦めスポット7:山形の県花、紅花(べにばな)
向かったのは山形名物のひとつ、紅花畑だった。高瀬地区という映画「おもひでぽろぽろ」の舞台にもなった所だそうだ。
紅花は江戸時代に着物の染料や口紅として京都で人気があり、かつては山形で広く栽培され、そこで財をなした人も多かったのだそう。ただ、今では観光用にいくつかの場所で見られる程度らしい。
ふと、タクシーの運転手さんが「行く末は誰が肌ふれむ紅の花」と松尾芭蕉の句をそらんじてくれた。芭蕉も7月下旬に山寺を訪れた際に満開の紅花を見ているのだそうだ。
お薦めスポット8:さくらんぼは近所の農家さんで!
もう一つ、せっかくここに来たならと紹介されてたのはさくらんぼだった。山形駅についたときからあちこちで目にしてはいたけど、お土産屋さんやスーパーでは1パック数千~1万円とかするような高級なものばかり。薦められてもなかなか手が出なかったのだ。
が、この辺であれば農家さんで直接安く手に入るぞ。
濃厚な甘さが弾け飛ぶさくらんぼ。ずっと我慢していたこともあって超おいしい。しかもなんとLサイズ1パック400円で買うことができた。千円くらいで時間制限無しのもぎとり&食べ放題もあるらしいし、さくらんぼパラダイスである。