お薦めスポット9:一度に3万食の芋煮がつくれる「3代目鍋太郎」
バスで市街地に戻り、山形の秋の風物詩「芋煮」のフェスが行われる会場へと自転車を走らせた。川べりで9月に行われる大イベントで、その目玉となる芋煮をつくる大鍋が見られるのだ。
近くを歩いていたお母さんに声をかけると「わたし毎年行ってるわよ」と興奮気味に芋煮フェスの楽しさを語ってくれた。芋煮以外にも山形の美味しいお米(つや姫)でできたオニギリなどいろんな食が楽しめるらしい。
なおこの大鍋は、昨年新調されたもの。製造費3千万円は山形市がクラウドファンディングで集めた寄付金で賄ったのだとか。芋煮への熱が凄まじい事がわかった。
お薦めスポット10:珍しい石が見られる「山形大学の付属博物館」
次はなんと山形大学内にある博物館。表門から近く、一般の人でも自由に入っていいらしい。
そこには剥製や遺跡、化石、鉱物などいろんな資料が展示されていた。
地元の人には「珍しい石が見られるよ」と教わっていたのだが、どうやら鉱石好きの先生たちが収集したものが並ぶコーナーの事らしい。ひとつひとつに先生のコメントがあってこれが見ててとても面白い。先生のキャラが見えてくるのだ。
30分ほどで見終えるコンパクトな博物館だけど、かしこまらない感じで居心地がいい。まさに知る人ぞ知る穴場だった。
お薦めスポット11:東北芸術工科大学の学食と夕日
実はこの旅で、一番候補に挙がったのが東北芸工大だった。少し登った丘にあるので、駅からバスに乗って向かう。
バスを降りると、まるで美術館かのようなモダンな建物が待ち構えていた。裏の山と同じシルエットにしているらしい。
敷地内には所々に生徒さんがつくったオブジェが置かれ、建物の中にもギャラリーがあったりとアーティスティック。そしてなんといっても、開放感が凄まじい!
ここに来たらぜひ食べたいのが学食だ。
普通の学食は外部に委託している所がほとんどだが、こちらでは自前で運営しているそうなのだ。周りにコンビニも無い中で、学生たちが美味しいものを食べられるようにと配慮しているのだとか。しかもわざわざ有名ホテルのシェフを引き抜き監修してもらっているこだわりの料理なのだ。羨ましい~!
やすいし美味しいと評判で、近隣住民もよく来るそう。
定番メニューの中で職員さんのイチオシはナポリタンなのだが既に売り切れていたのでカツ丼セットに。学食の中では一番高額なので、生徒たちがここぞという時に食べるメニューだ。
食券を渡すと目の前でつくってくれる。ワクワクする~!
もの凄い勢いで口にかきこんだ。やわらか~いカツと程よい固さの米に黄金の半熟卵が絡んじゃってるのだ。思えばこの日、玉こんにゃくとさくらんぼしか食べてなかったというのもあるけど、それを抜きにしたってとても美味しい。噂に違わぬお味でした。ありがとう、シェフ。
建物がガラス張りのため、絶景を見ながらというのも最高。
こんな絶景を毎日見られるなんて学生さんや職員さんに嫉妬しちゃうなー。
お薦めスポット12:夜のデートといったら霞城セントラル
バスの時間の都合で丘からの夜景は見られなかったけど、山形駅前にも夜景スポットがある。山形市のカップルはみんなここに行くらしい。
23時まで開いている無料の展望スペース。昼は四方に美しい山々が見え、夜はカップルたちの巣窟になるという。特にクリスマスなどにはカップルか、それを冷やかしに見にいく人だらけ。一人で行くと逆に目立つそうだ。