編集部日記 2021年1月29日

超地元!実家まわり観光案内【乙幡啓子・群馬県桐生市 編】テキスト版を公開します

デイリーポータルZの動画コーナー「プープーテレビ」で、ライターが馴染みがある場所をストリートビューをつかって紹介してもらうコーナーがあります。動画ではなく文章でも楽しめるようにテキスト版を公開することにしました。
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3回目は乙幡啓子さんが紹介の群馬県桐生市編です。
動画を見たい方はこちらからどうぞ。


 
 
プープーテレビで公開した動画「超地元!実家まわり観光案内【乙幡啓子・群馬県桐生市 編】」の内容をテキストで再現しました。(橋田)
■本日の説明
 
群馬県桐生市出身の乙幡啓子さんの実家のまわりを、Googleストリートビューを利用してZoomで案内してもらいました。

■西桐生駅前からスタート
 
乙幡:西桐生駅といってですね、「関東の駅百選」に選ばれた駅です
乙幡:駅舎は20年前くらいに塗り替えられてるんだけど
べつやく:基本はそのままなんだ
乙幡:ほぼ昔のままですね
林:トイレも同じ形ですね?
乙幡:トイレは後年できたんですが
林:トイレのトーンもそろってますね。大人むけの本を捨てる場所も同じかたちしてません?
乙幡:あー!これ昔からありました
林:しゃれたデザインですね
べつやく:ほんとだ
 
■昔の実家に向かう
 
乙幡:なくなっちゃったかな…。足繫く通った「マロニエ」っていうレコード屋があったんですよ
 
 
乙幡:これだ!これだ~!
西垣:パソコン教室って書いてありますよ
乙幡:2002年の時点でパソコン教室になっちゃってる
べつやく:建物はこれなんだ
乙幡:建物はこれで
林:乙幡さんは何買ってたんですか
乙幡:「映画プロジェクトA」のサントラのカセットとかですね
林:プロジェクトAにはまってたんだ
 
(更地になった土地を眺める)
 
乙幡:狭いなー
西垣:ほんとだー
乙幡:更地になると狭いですよね
 
(さらに進むと…)
 
乙幡:あ、篠原涼子の桐生のポスターがまんまと色あせて
林:ちょっとわからないんですけど…
べつやく:何屋ですか?
乙幡:これね。篠原涼子って桐生出身なんですよ。桐生の全容が何がなんだかわからないポスターですよね。
 
西垣:お店がたくさんならんでますね
乙幡:ここは昔同級生の八百屋だったんですけど、ジャッキーチェンのポスターが貼ってあったんですよ
林:ジャッキーチェンのね
乙幡:それが欲しくてほしくて、掲載期間が終わったら譲ってくれませんかって頼みこんでゲットしたっていう
西垣:へぇ~、いいはなし
乙幡:あ、おじさんだ!
 
(ストリートビューにおじさんがひとりうつっている)
 
べつやく:店のおじさんなんだ?
乙幡:絶対おじさんだ。そのジャッキーチェンのポスターの交渉をした
林:くれた人?
乙幡:松島さんのお父さんです
林:水あげてるわ、花に
林:ポスターあげた女の子は作家になったよ。って教えてあげたいですね
乙幡:ここに実家があったんですが、更地になりましたね
べつやく:すごい近かったんだ
乙幡:木造の長屋だったんで、玄関もつっかえ棒で鍵をかけるみたいな
べつやく:え?そんな?
乙幡:見たことがない虫が天井から落ちてきたりだとかありました
西垣:へー
乙幡:虫が落ちてくるのを防ぐために、父親が天井に白い板を貼るということをしていました
西垣:そんなに頻繁に落ちてきたってことですか?
乙幡:落ちてきてた…大人になって調べてわかったんですが、「ねずみの死骸にわく虫」だったみたいです。ほんとガッカリ…「がっかりハウス」
林:がっかりハウスですね
べつやく:板貼ってくれてよかったね
乙幡:それで本当にピッタリ収まってよかった
べつやく:板貼ってくれなかったら、いずれ本丸が落ちてきたよね
 
■再び駅から高校へ
 
乙幡:前橋と桐生を結んでいる通りがありまして
べつやく:山手通りがあるよ
乙幡:山手通りだ、ほんとだ。山手通りを通ってあたくし達は学校へ通ってたんですが
西垣:なるほど
乙幡:ファミレス「秀吉」ってまだあるのかな
林:なんですか。ファミレスの名前じゃないですよね
乙幡:謝恩会とか先生と……
あ!あった!!!慰労会とかPTAの会とか絶対ここなんですよ
べつやく:「秀吉」だ
乙幡:秀吉がまだある、なつかしー
西垣:すごいな
べつやく:ここは生徒同士とかで行くような場所ではないんだ?
乙幡:いかないですね。だいたい先生と行くとか、部活の打ち上げとかで行く
 
■桐生市のメインの本町通り
 
乙幡:ここが桐生のメイン通りってところです。昔は栄えてました
べつやく:今はちょっと抜けたりしてるけど、店はたくさんありますね
乙幡:ここは是非。何年か前にママ菓子っていう記事で紹介した店「青柳」です。
 
べつやく:ミルク餡のお菓子ですね
林:こんな渋い店なんだ
乙幡:ここがママの聖地ですね
 
乙幡:ここは三木酒店は小学校のときの同級生の家で
林:三木酒店の上におそろしい文字が書いてありません?
乙幡:ホントだ!何!?
べつやく:なにこれ
西垣:グラフランケンシュタイン?
乙幡:よくみつけたな
林:へんな字が書いてあるなと思って
西垣:きもちわるいですね
 
■おすすめスポットへ
 
乙幡:ここはおすすめの場所洋食や「芭蕉」すごい昔からあって、5年くらい前中の壁を改装しようとしてはがしたら棟方志功の直筆の絵が出てきて
西垣:へぇー
乙幡:これはなんだってことになって、店主のおじいさんが棟方志功に発注したんだけど、店の雰囲気に合わないから上から塗りこめちゃったのが、今頃出てきたっていうエピソードがあります
林:ここまで自転車で来て自転車を置いて遊んで、西桐生に帰るって感じですか
乙幡:そうですね
林:結構遠いですよね
乙幡:でも私1人で県またいで足利まで行って、夕陽を見て帰るみたいなことしてましたよ
べつやく:夕陽を見にいったの?
乙幡:寂しさをいっぱい感じたら帰ろう、みたいな…
林:味わって…
乙幡:まだ見ぬ自分を愛する人のことを橋の上で考えながら…
林:えー!?
べつやく:えー!?
西垣:いい話
乙幡:これはほんとの話だから
 
■通っていた洋服屋さん
 
乙幡:ちょっとおしゃれな、ちょっとかわった衣類を扱うセレクトショップです
西垣:へぇ~
乙幡:高校1年のときに、何を思ったか全身合皮のロングコート買ったんですよ
林:ふーん
乙幡:それを来て高校へ通うじゃないですか。
べつやく:学校に着てったの?
乙幡:そう。そしたら別の高校のスケバンみたいな人にぶつかったとか言われて、車内でからまれて。「なんだよ、革のコート着ちゃって」とか言われて
西垣:ははは
乙幡:「革じゃないよ!合皮だよ」って言ったような記憶があるんだけど
べつやく:その言い返し、なんかさ「情報」?
乙幡:いや、なんでそんなこと言ったのか…「してやったり」みたいなことを言いたくて空回りしてどっか行っちゃったんですよね…。そして、これをはじめて人にいいました
西垣:なるほど
乙幡:だから、撃退は成功したんだけど、こいつちょっと違うなって思われたんだと思います
林:素材のはなししたわけじゃないのにな、って思ったでしょうね

■長崎屋のポエム
 
乙幡:長崎屋のはなしをしましょう
西垣:長崎屋ってありましたね
乙幡:ここが長崎屋だったんですけど、今MEGAドン・キホーテになっちゃいました
林:あ~
乙幡:市の中心部に、3階建てのしかもエスカレーターがあるショッピング施設ができたのが小6のときだったんです
林:はいはい
西垣:長崎屋って文字が残ってる?うっすらと
乙幡:白いところに「nagasakiya」って書いてありますね
西垣:雑に残ってますね
べつやく:消えきれてないね
乙幡:小6のときに出来たんだけど、ふきぬけだったんですよ。それだけでも当時は珍しい
西垣:なるほど
乙幡:国語の時間に詩に書いたんですよ
全員:大爆笑
乙幡:「春」っていうタイトルの詩だったと思うんですけど
 
春はウキウキして楽しい
デパートもできる
だから春が好きだ
 
乙幡:みたいな詩を書いたんですよね
べつやく:長崎屋ができた喜びを詩にしたんだね
林:いい話でしたね。最高ですね
べつやく:最高
林:先生も「デパートじゃないのになー」と思ったでしょうね
乙幡:ほんとにね、長崎屋の人には褒めてほしいですね
林:そうですよね
 

実際の様子は動画「超地元!実家まわり観光案内【乙幡啓子・群馬県桐生市 編】」で確認してください。
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