推す飯 第19回
「推す飯」とは、明るくてらいない気持ちでただ好きな飯を推す活動です。
- 鳥末食品「筑波巻」(パリッコの推し)
- 「いなりあげもち」「いなりもち」(古賀の推し)
- カルディ「混ぜるだけ中華おこわ」(パリッコの推し)
- からいすけ本舗「からいすけ」(古賀の推し)
- 志満秀「クアトロえびチーズ」(乙幡の推し)
- ワーフルハウス「ストロープワッフル」(乙幡の推し)
- ガム(安藤の推し)
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回第6回 第7回 第8回 第9回 第10回
第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 第16回 第17回 第18回
登場人物
妄想工作作家でライター。薄い食べ物をこよなく愛する。
酒シーンにおいて注目を集め続ける酒場ライター。うまいもの発見力にも定評がある。
編集部員で当企画の仕切り役。せっかちで早食いだが少食。
物産を大量に食べ比べたなかで、単純に「うまっ」と思った
古賀:
推す飯、第19回はこのほがらか4人組でやっていきたいと思います! ノンジャンルで、とにかくいま推したい食べ物をそれぞれ持ち寄りました。まず一品目はパリッコさんから。これはなんでしょうか?
パリッコ:
茨城県の鳥末食品が作ってる筑波巻という、おとりよせ食品みたいなのを選びました。ごぼうと人参を鶏肉で巻いて、タレで煮込んだようなやつで。
乙幡:
お弁当とかいろんなお正月のおせちで見るようなビジュアルだけど、推す理由があるわけですね。
パリッコ:
はい! この手のチルド食品って世の中にたくさんあるじゃないですか。その中で、これに出会ったときに単純にうまっと思ったんですよね。
古賀:
どこで出会ったんですか?
パリッコ:
しばらく前に毎月1軒物産館を巡る連載を、ほかのメディアなんですがしてたんです。そこで見つけました。連載は1年半ぐらいやってたのかな。ぜんぶで150品くらい食べ比べた中でも上位5位に入るぐらい、これがおいしかったんですよ。
あくまでメーカーのオリジナル商品
古賀:
筑波巻というのが茨城の名物みたいな感じなんですかね?
パリッコ:
いや、とくべつ広く茨城の名物ということではなくて、メーカーのオリジナル商品みたいです。
安藤:
おばあちゃんの味みたいな、郷土料理じゃないんだ。
パリッコ:
そうなんですよ。ただ、この会社が作っていて、うまい。非の打ち所がないっていうとハードル上がるかもしれないけれど、お正月にこういうのが出てきたらうれしいじゃないですか。
乙幡:
頼りになるやつですよね。絶対に自分で作らなそうな。
パリッコ:
きれいに巻いてあってね。しかもこれ500円台なんですよ。 手頃なんです。
古賀:
安い……!
見た目よりずっとうまい
古賀:
そしたら食べてみましょうか!
一同:
いただきま~す!
パリッコ:
ハードル上げすぎましたかね……。
古賀:
……うまい。おいしいです。わかった、わかりましたよ、魅力が。これ見た目よりずっとうまいんだ。こういうの、食べたことあるからなんとなく見積っちゃってたけど、それを超えてくる。
パリッコ:
そうそうそうそう! 親戚の集いでおばあちゃんがちゃんと作ってくれたやつが出てきた時の味みたいな。
安藤:
ちょっとやわらかさが半端ないですね。鳥ってすぐ固くなるのに。
パリッコ:
ね。温めたわけでもないのにやわらかい。
乙幡:
チルドっぽくないですよね。調理場からそのまま来た感じ。
古賀:
タレもうまい。
安藤:
この味、ちょっと僕にはおばあちゃんの姿が見えないですよ。どちらかというともう料理人。家の料理じゃないぞこれ。
パリッコ:
料理家のおばあちゃんだったみたいな感じ。
安藤:
鉄人の味がしますね。
パリッコ:
白いごはんなんか最高ですね。
乙幡:
ごはんかお酒がほしい。
古賀:
ねぇ!見て!はじっこ。一番おいしいところをゲットしました!
パリッコ:
当たりですね! まわりに皮が巻いてあるじゃないですか。それがまたいい食感なんですよね。
安藤:
うまいな、これ。レストランでは食べられないですね。
古賀:
レストランでは出てこないですね。どこに行ったら出てくるんだろう。
安藤:
食べたいと思ったときにどうしようもないですもんね。
乙幡:
これをめがけて行けないですよね。筑波巻定食とか聞いたことないですもんね。
パリッコ:
筑波巻定食、食いたいな~。
乙幡:
まるまる一本出てくるやつね。
熟しながら運ばれてきた
安藤:
ほんと完成度高いですよ。もう一度言いたいな、やわらかいんですよ。鶏肉って固くなるのに。
パリッコ:
パサッとしがちなのにね。
乙幡:
さっきレトルトから出したときにタレたっぷりでしたよね。でろんって出てきて。
古賀:
流通の間にずっと浸かってる状態なんですよね。
安藤:
味が染みながら運ばれてきた。
乙幡:
流通の時間を利用しておいしくなる系の食べ物。
パリッコ:
熟していくんだ。
古賀:
追熟ですね。
乙幡:
熟筑波巻。
「牛蒡将軍」も気になってます
乙幡:
自分が茨城館行ってこれを選んだか、自信がない。
安藤:
あのパッケージからはここまでのおいしさは予想できませんよ。
乙幡:
失礼ながら私もそう思いました。
古賀:
機会があって食べ比べた人に、これうまいぞ!って教えてもらうのは本当に大切……。
乙幡:
出会いですよね。
古賀:
明日も食べたい。
乙幡:
常備したい。銀座の茨城のアンテナショップにあるんですよね。行こう。
パリッコ:
毎日食べたい味ですね。通販もできるんですが、筑波巻の下に「牛蒡将軍」っていう商品がありました。それは食べたことがないですけど、気になってます。
安藤:
筑波巻もごぼうがキーですよね。
古賀:
そうそう、ごぼうをがんばろうと思って作ってたのが伝わる。
パリッコ:
ね、だから「牛蒡将軍」絶対にうまいと思いますよ。
乙幡:
「牛蒡将軍」、チェックします!
動画もご用意いたしております
推す飯 第19回
「推す飯」とは、明るくてらいない気持ちでただ好きな飯を推す活動です。
- 鳥末食品「筑波巻」(パリッコの推し)
- 「いなりあげもち」「いなりもち」(古賀の推し)
- カルディ「混ぜるだけ中華おこわ」(パリッコの推し)
- からいすけ本舗「からいすけ」(古賀の推し)
- 志満秀「クアトロえびチーズ」(乙幡の推し)
- ワーフルハウス「ストロープワッフル」(乙幡の推し)
- ガム(安藤の推し)
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回第6回 第7回 第8回 第9回 第10回
第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 第16回 第17回 第18回
登場人物
妄想工作作家でライター。薄い食べ物をこよなく愛する。
酒シーンにおいて注目を集め続ける酒場ライター。うまいもの発見力にも定評がある。
編集部員で当企画の仕切り役。せっかちで早食いだが少食。