推す飯 2021年3月11日

時をかける25年備蓄可能食 サバイバルフーズ洋風えび雑炊缶とは

気になる保存食を食べてたしかめる会を開催!

25年保存可能だというサバイバルフーズの缶詰のシリーズから、洋風えび雑炊を食べてみました。(編集:古賀及子)

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推す飯 第11回(保存食編)

日ごろは「好きな飯をてらいなく推す」のが推す飯の活動ですが、今回は食べたことがないけれど気になっている保存食商品をピックアップして、編集部の安藤、石川、古賀の3名で試食しました。

第一回 第二回 第三回 第四回 第五回 第六回 第七回 第八回 第九回 第十回

25年もつのにいま食べていいのか

古賀
缶きりで開封して、脱酸素剤を取り出すという工程ですね。
これ、25年もつ、その上おいしいというふれこみのすごい缶詰です。


安藤
もう開けちゃっていいんですかね、25年もつのに。

石川
人類滅亡後でも食べられるやつだ。

古賀
今日は知る日なのでいいんです!

安藤
24年くらい無駄にしてないかな。四半世紀ですよ。

古賀
新しい服を着て脱いだとたんに破って捨てるくらいの暴挙ですよね。

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このおいそれとは開けにくさ

安藤
ちょっとこれは開けるのもったいないなー。

石川
やめますか、開けるの。

安藤
しばらく眺めていたい。そして埋めたいですね庭に。

古賀
そして25年後に掘り出す。わたし何歳だろう。……67歳じゃん!

安藤
定年後ですね。

古賀
人生100年時代ですから67歳ならまだ若者、でも、もしかするとってことはありますね。

安藤
微妙ですね。なら今食べますか。

石川
25年後に開けたら、もうここに詰まってるのは雑炊っていうより思い出ですよね。もはや人生。

開けるぞ開けるぞ……いいのか開けるぞ……

安藤
これプルトップ形式じゃなくて缶切りなんですね。ガチだ。

石川
プルトップみたいな薄い部分がある構造だと25年もたないから。

古賀
缶切りが入ってるのが備蓄食料という感じしますね。

DSC09563.jpg
立派な缶切りが入っている

安藤
この缶切り、単品でも売ってるやつですよね。良いやつだ。

石川
人類滅亡しかけて食料が缶詰しかないけど缶切りがない時でも大丈夫。

古賀
42歳から67歳までの思い出が詰まったはずの缶だと思うと重い。

安藤
いいんすか開けますよ。

古賀
うおお、開けましょう! あ! やっぱ待って! 開けたら67歳になっちゃわないかな、浦島太郎方式。

安藤
開けたらちょっとぷしゅー言いましたな。

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ぷしゅー

古賀
ぷしゅー言った! 25年分の何かが出た。

石川
え、缶切りの使い方がわからん。

古賀
開いてひっかけるみたいにするといけますよ。

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畳まれた歯を出して使う、良い物だ

石川
あぶなく生き延びれないところでした。

安藤
なか、意外ですよ、そのまま食えそう。

石川
缶切り意外に使いやすかったですね。とっとこ。

古賀
缶切りとっとけるね、これは今後25年先もとっておきましょう。

そのままで食べてすでにうまさに涙が

安藤
ちょっとそのまま食べてみていいですか。

古賀
開きました! もうこれでいいじゃんね! めちゃおいしそう。

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完全にうまそう

安藤
……うまい。完全にお菓子です。味付けがやさしいんですよ、お菓子よりも過激じゃなくて。

古賀
うめえ!

石川
うめー。

安藤
災害があって避難所でこれ食べるならこのまま食べるな。そしてうまくてちょっと泣くと思う。

古賀
泣ける系のうまさですね。

安藤
いや、先にこどもに食べさすかなー、おとうさんいいからって言って。うしろ向いて泣く。

古賀
どっちみち泣いてる。

石川
うまいけど、口の中の水分の持って行かれ方が尋常じゃないですよ。全員泣きながらうまいうまいつって食べた後にのどがからっからに。

古賀
雑炊にすれば増えるわけですよね! 子どももお父さんも笑顔で食べられるのでは!

安藤
お父さんはよその家のやつぱくって食べる。

古賀
よその家のは食べないで!

石川
急に治安悪くなった。

水を入れて煮るだけでできます

石川
これは正規の食べ方が楽しみです。

安藤
これを中火で炊くわけですね。

古賀
なべに入れて、空いた缶の9分目まで水をいれて、そんで火にかけて沸騰したら火を止めて5分むらすと。

安藤
災害時にあるかな、鍋。

石川
加熱できない場合は水入れるだけでもいいって。どっちにします?

古賀
災害時って避難所に行くだけじゃないですよね、自宅避難である程度食器とかはあった上で、食料が街から消えて、支援待ちの間をつなぐみたいなのもありそう。

安藤
埋まってんじゃないかな、鍋。

石川
美味しそうな方にしときますか。

古賀
そうしましょう、今日の収録のために農林水産省の備蓄のガイドを読んだんですが、カセットコンロは必須とありました。あとでボンベ確認しないと。

安藤
いま鍋を掘り起こして水いれて火にかけました。

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水を入れて煮ていきます

ボランティアでこういうの食べた

安藤
関西の地震の時にボランティア行ったんですよ。こういうの食ったな。自衛隊からもらって。

古賀
おおっ。

安藤
地蔵の家みたいなのあるじゃないですか、あそこから地蔵どかして中で煮炊きしたり寝たりしてましたね。それ思い出した。

石川
阪神淡路大震災ですか?

安藤
そうそう、三宮に。

石川
あれから去年がちょうど25年だそうです。

安藤
阪神から25年で東日本から10年ですね。あのときの缶詰がいまも食えるのか。

古賀
それを思うとすごい。

安藤
そうこうしてるうちに沸きましたよ。

古賀
お!じゃあ蒸らし5分ですね。

安藤
うちの雑炊すごい量あるんだけどこれ。

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安藤家の様子。古賀家も石川家も同じことになってます

石川
あのとき安藤さんが、ちょっとお腹いっぱいだから今度食べような、って残してたやつが今日食べられる。

安藤
これが二度目の人生です。

古賀
缶開けちゃったら食べ切らないとだとは思いますが。

引いてない風邪が治るうまさ

古賀
えびのかおりがすごいな~~、本格派だ。

石川
めちゃくちゃうまそう。

安藤
朝ごはんぬいてよかった。

石川
蒸らし中なのに楽しみでパカパカ蓋を開けてしまう。

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赤子泣いてもふた取るなとは分かりつつも

古賀
この25年のことを思い出しながら食べましょう。

石川
25年前だと当時まだ高校生でしたよ。親のありがたさがまだ分かっていなかった頃。

古賀
そうか、完全に25年前だと高校生ですね。

石川
ボーンスリッピーですよ。

古賀
ビックビート全盛、泣いてしまう。
わたしめちゃめちゃ別役実の戯曲読んでたころだ、お嬢さんと一緒に仕事する日が来るとは夢にも思わず。※ライターのべつやくれいさんのお父さんが劇作家の別役実さんです。

安藤
僕は大学生でしたよ。
ヨット部に入ってて、地震があったからみんなでボランティア行こうぜって先輩に言ったら練習があるから無理って言われて。
ケンカして辞めて一人で行きました。

古賀
安藤さんの一度目の人生。

安藤
まだとがってましたね。

石川
安藤さんのたまに出てくる男気エピソード。

安藤
その代の先輩全員引退してからヨット部入りなおしましたから。遺恨ですよ。

石川
かっこいいな!

安藤
雑炊いいにおい。

石川
もう蒸らしいい頃ですよ。

古賀
食べるか!

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できました!

安藤
避難所でこれ炊いたら人が集まってきますね。

古賀
ちょっとうちだけで食べるのは申し訳ないですねこれは。子どもたちに優先して食べさせないと。

石川
匂いがとにかくうまそうすぎる。貴重な食料なのに一瞬で食べてしまいそう。

安藤
あえて鍋のまま食べます。

古賀
うっめえええええ!!!!なんぞ……なんぞ~~~!(やっほ~~~~~!)

安藤
やさしい味だ……(涙)

石川
あ、うまい。完ぺきでは。

古賀
味やさしいですね、泣いてしまう、しょっぱくない。完ぺきだ、風邪の時にも食べたい。

安藤
うわこれ卵入れたいなー。

古賀
エビ、噛むと味が出続けますよ。もはやガム。

石川
普通に買い置きして昼ごはんにしたいですね。

古賀
これ、25年持つし味もすごいクオリティだからちょっと高価なんですよね。普通の昼ごはんにはもってのほか。

石川
これうまみは干しエビってことなのかな。マッシュルームももうまいですよ。

安藤
ほんとだマッシュルームぷりぷりだ。なんでだよこいつまじか。

古賀
グリンピースも味わいがちゃんとある。

安藤
ごはんのくずれ具合もちょうどいいんですよね。固くなく、やわらかすぎず。

石川
そうそう、すべての具がぜんぶちゃんとうまい。ごはんもうまい。

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すべての具と飯がうまい

安藤
風邪が治った気がします。ひいてないけど。

古賀
ひいてない風邪が治るうまさ。

「大缶」は10人前入ってる

安藤
これ25年後もこの味を保ってるってことですよね、やばくないか。
あり得るのかそんなことが。

石川
そう、25年後に食べたら、それは25年前に調理されたものってことですよね。ほんとにタイムカプセルだ。

古賀
今食べなければこの味を知らずに25年寝かすってことですよね。

石川
損!

古賀
この味を知ってこれから我々25年生きていくわけですからね、これであとで全員25年寝かす用にもう1缶買えば完璧な人生ですわ。

石川
これ備蓄としては家の戸棚の奥に半分ほこりかぶって25年間置いとくわけじゃないですか、邪魔だなーとか思いながら。それで25年後に食べたときに、「こいつこんなにうまかったのか…!!」っていう。

安藤
それ感じたいなー、もう一缶買っときます。

石川
いままで邪魔にしてごめんな、みたいな感じあるでしょうね。

古賀
ごんぎつねですね。ごんぎつねの缶詰。

石川
いますごい勢いでモリモリ食べちゃってますがあと2品あるんですよね。自制ができない。

安藤
これでおなか一杯になりますな。

古賀
そうです!のこりは家族に食べさせてください。茶碗4杯分くらいありますかね。

安藤
食べても食べても減らないですね。最初ちょっと高いなと思ったけど、4人くらいで食べられるからこれは納得かも。

古賀
今回買ったのが「小缶」で「大缶」というのもあって10人前入ってるって。


石川
妻の勤務する病院でもこのメーカーのを備蓄してるらしいです。

古賀
へ~~! 信頼できる!

石川
宣伝口調の驚き方!

推す飯 第11回(保存食編)

日ごろは「好きな飯をてらいなく推す」のが推す飯の活動ですが、今回は食べたことがないけれど気になっている保存食商品をピックアップして、編集部の安藤、石川、古賀の3名で試食しました。

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