推す飯 第14回(アイス編)
「推す飯」とは、明るくてらいない気持ちでただ好きな飯を推す活動です。
登場人物
ギミックの効いた企画と経験による写真の腕、そこへ突拍子のないことを言い出すトリックスター的要素を持つ。甘いものに詳しく頼られている。
アイスと電子工作と民族音楽を愛する編集部員。クラシックギターに夢中。グッピーも大好き。
編集部員で当企画の仕切り役。せっかちで早食いだが少食。
12軒のローソンを巡ってやっと買えた
古賀:
雄す飯、アイス編です! みなさまよろしくおねがいします~~っ!
いやいや、今回はまさかの試食品の入手困難を乗り越え、4人こうして揃えて本当によかったです…。
※と、いうのも……ご紹介するローソンの「ピスタチオアイス」が入手できないとすすめられた米田、まいしろ、古賀が騒然。石川家近くには在庫が潤沢なものの、他の場所ではなかなか見つからなかった。
石川:
アイスで打ち上げしましょう。
古賀:
会場の崖の上まで全員が別々のルートでたどり着いた……そんな気持ちでおります。
まいしろ:
いまピスタチオのカップが手元にあるのが信じられないです。
米田:
幻かなって。
古賀:
結果、まいしろさん、米田さん何軒まわりましたか? 私はなんだかんだで5軒目で見つけたからみなさんほどではないはず。
まいしろ:
池袋らへん10軒、今日2軒です。ミーティングで行ったオフィスビルの中にありました。
米田:
ミーティングあってよかった……! 私はいろんなエリアあわせて12軒ですね。
石川:
ヒー。
古賀:
ローソンの数が足りないなんて思ったのはじめてですよね。全員期せずして都心住みでなんとかなった。うちの地元(埼玉の山間部)じゃローソン5軒回るなんていったら山10個超えないといけない。
石川:
うちの近所のローソン、一店だけじゃなくてわりとまんべんなくありました。
古賀:
石川くんが磁気を発しているのでは。
石川:
なくなりつつあるのかな。見かけたら今すぐ買ってほしいです。よく見かけるという人も、恵まれた境遇を食べて実感してほしい。
米田:
探しながら、石川さんしか見えない商品かと思いました。
まいしろ:
私も米田さんが入手するまで完全に石川さんの家のまわりだけのローカル商品だと思ってました。
古賀:
これ、パッケージからしてちょっと嘘っぽいんですよね。小道具さんが作ったみたいな。実在してないでしょう、このたたずまい。
米田:
シンプルで意外と難しいデザインですよね。
石川:
ちょっと業務用っぽい。
古賀:
全員入手、ほんと奇跡ですよ。ピスタチオアイスを輪になってかざすことでUFO召喚できる。
石川:
MOW PRIME(※3話目で公開、米田さん推薦)は僕は自転車で3時間探し回りましたから。
古賀:
まじ!
まいしろ:
地域格差がすごい。
石川:
最終的に、昨日の夜行ったとき無かったスーパーに「しょうがないから同シリーズの別商品でラムレーズンがあったから買って帰ろう」と思って寄ったら指定の「バタークッキー&クリームチーズ」大量入荷してました。
米田:
エリアで好みが違うのかしら……。
石川:
それあり得ますね。僕は東の方なので。
それにスーパーの人に聞いたら、さいきんアイスめちゃ売れてるらしいです。入れても人気のはすぐなくなっちゃうって。
古賀:
アイスの流れが早いのか。
米田:
「また今度買おう」ができない……。
ローソン、ピスタチオフレーバーのアイス出しすぎ説
米田:
ローソン、他のピスタチオアイスならすごくたくさんありましたよね。カップはもう無いアイス枠なんじゃないかと思いましたね。
石川:
ちょっといま異常なんです。ローソンでピスタチオのアイスのラインナップの多さが。
まいしろ:
横展開がすごいですよね。
古賀:
そうそう、シューアイス、バー、コーン、あとなんかスフレにくるんであるやつ。ピスタチオだけでローソンに5種類ある。
探し回ってるとき、他のピスタチオアイスをカップに詰めれば同じでは……? と思ってました。
まいしろ:
私もそれ何回か思いました……。
米田:
ちょっと前にはピスタチオのアイスってめずらしいな~って思ってたのに。
まいしろ:
急に覇権を取りましたよね。
米田:
どんなジャンルにも食い込んでいくの、「鬼滅の刃」みたいですね。
古賀:
本当だ。鬼滅の次がまさかピスタチオっだったとは。
石川:
シューアイスってそんないろんな味ないじゃないですか。そこにまで食い込んでいくんだっていう。
古賀:
バニラの次がピスタチオって相当ピーキーだよね。まずはチョコでは? って。
石川:
ストロベリーとかね。
米田:
抹茶を超えてるのがすごい。同じ緑色なのに。
石川:
色がかぶってるというのはマーケティング的に難しそうですよね。
まいしろ:
色が似ているので一瞬惑わされましたね。ローソン何軒も回ってて、3回ぐらい間違えました。
古賀:
「また抹茶か……」って、抹茶にしてみたらすごい屈辱ですよ。
まいしろ:
確かに、抹茶の方が元祖ですからね。
古賀:
フレーバー界でこれまでどんだけ君臨してきたか。
まいしろ:
流行、去年はチョコミントだったイメージなんですけど今年ピスタチオになったんですかね。
石川:
チョコミントはまだちょっと残党いますよね。
米田:
チョコミントはアイス以外の食べ物に移行してますね。
まいしろ:
そんな生き残り戦略が…。
石川:
とはいえローソンだけなんですよ、こんなピスタチオ一色なの。
古賀:
タレント売ろうとしてる事務所みたいなムーブ。
ネットにおいしいと紹介されていて、食べたらおいしかったです
古賀:
これを知ったきっかけってどんなですか? 寡聞にも私はこの商品全然知らなかったです。
石川:
え、言うの恥ずかしいんですが。
古賀:
照れる話か?
石川:
Google Discover(スマホでChromeの新規画面を出したときに並ぶニュース欄)で出た記事に「おいしい」って書いてあって、じゃあ食べないと! と思って……。
古賀:
AIが予想してそうな行動!
米田:
単純明快。
古賀:
で、で、今回推した理由は?
石川:
え、おいしいから…。
一同:
どのへんが…!?
ふわふわに感じる謎
古賀:
食べる前から盛り上がってしまった! 一旦みんな食べてみましょうかね!
まいしろ:
やった!
米田:
いぇぇぇ
石川:
食べましょう!
古賀:
始まるときに冷凍庫から出しといたからめちゃ良い感じですわい!
米田:
既に粒見えますね
石川:
この粒も食感良いんですよ。
古賀:
(食べる)うめええ。
米田:
うめえ。
まいしろ:
おいしい!
古賀:
かおりのさわやかさが異常。
まいしろ:
苦労したからおいしいのか、本当においしいのか、わからないけどおいしいです。
石川:
評価に下駄が。
米田:
ふわふわしてますよね。すこし溶けたからかな。
まいしろ:
確かにふわふわしてる。泡立ててある感ありますよね。
米田:
粒とふわふわアイスで口の中がモシュモシュします。
古賀:
ハーゲンダッツとかよりふわっとしますね。味わいが軽いということかな?
まいしろ:
ピスタチオ食べるときに毎回「そういえばこんな味だったな」って思うんですけど今回も思いました。
粒のピスタチオに弾力が
古賀:
ピスタチオの粒がめちゃくちゃ重要ですね。
石川:
けっこう弾力あるんですよね。アーモンドみたいなカリッとしたナッツじゃなくて、ちょっと湿った印象のナッツですよね。
まいしろ:
アーモンドみたいな硬さはないですね。
古賀:
ナッツの良さってカリカリかなと思ってたけど、そうじゃないということを教えてくれる。
石川:
ナッツ界でのピスタチオの格ってちょっと高くないですか? アーモンドとかに比べて。ピスタチオのケーキとか、ちょっといいもの感あるし。
まいしろ:
おしゃれ感ありますよね。
石川:
あ、そう。高級っていうよりおしゃれ感なのかな。
古賀:
おしゃれさ、
ピーナツ < アーモンド < カシュナッツ <<<<< ピスタチオ
みたいな感じありますね。
米田:
ピーナツは親戚の集まりで食べるもので。
石川:
ピスタチオはバーとか。
それにピスタチオって殻があって、薄皮もあって、意外に実だけを口いっぱいにほおばることがないんですよね。
だからこういう純度の高い形でピスタチオの味が口にぶわっと広がるっていうのはアイスならではなのかもと思って。
古賀:
こんなに口いっぱいにピスタチオを……みたいな贅沢が。
米田:
ピスタチオアイスとかなかった頃はピスタチオの味ってよくわかってなかったですもんね。クッキーの上に乗ってる謎の豆? みたいな。
石川:
「豆」っていう解像度の粗さ。
まいしろ:
えっあれピスタチオだったんですか?!
いま私の中でピスタチオとピスタチオが繋がって、ピスタチオの記憶めっちゃ上書きされました。
実はナッツ全般的にあんまり食べないので知識がめちゃくちゃ浅いです。さっきから皆とのナッツ格差感じてます。
石川:
そういう人は多いと思うんですよね。ピスタチオ自体あんまり意識してないというか。
米田:
そういえばピスタチオをピスタチオだといつ気がついたんだろう…。
石川:
ピスタチオを意識していない、そういう人たちにこそ食べてピスタチオを知ってほしい。それがこのアイスです。
まいしろ:
すごいピスタチオインフルエンサーみたいなこと言われてる……。
石川:
ピスタチオエバンジェリストです。
推す飯 第14回(アイス編)
「推す飯」とは、明るくてらいない気持ちでただ好きな飯を推す活動です。
登場人物
ギミックの効いた企画と経験による写真の腕、そこへ突拍子のないことを言い出すトリックスター的要素を持つ。甘いものに詳しく頼られている。
アイスと電子工作と民族音楽を愛する編集部員。クラシックギターに夢中。グッピーも大好き。
編集部員で当企画の仕切り役。せっかちで早食いだが少食。