食パンをハニートラップにかけよう
早速だが、こちらが今回作った「ハニートラップ」だ。
今回は食パンを罠にかけるため、食パンが一番出没しやすいスポットであるキッチンに罠を仕掛けた。川へ罠を仕掛けてもウサギは捕獲できないように、罠は標的に合わせて然るべき場所に設置することが大切である。
通常のハニートラップであれば、六本木か銀座あたりに仕掛けたいところだが、今回はキッチンが最適だ。標的が食パンなので。
食パンはカットされているため他のパンに比べてカスがこぼれやすい。なのでどうしても皿に乗せたい衝動に駆られる。恥ずかしい時は穴があったら入りたいし、食パンを持った時は皿があったら乗せたい。
皿の上に変な網が乗ってるな?と思うかもしれしないが食パンを皿に乗せたい衝動はその違和感をも超えてくるだろう。
しかし、皿に乗せられたが最期、ハニートラップが作動する。
お分かりいただけただろうか。
レバーをひくと食パンが網にかかり吊し上げられる。それと同時にハチミツが入ったトレーが箱から勢いよく飛び出し、食パンの下に潜り込む。レバーを戻すと食パンがハチミツ漬けになるという寸法だ。
男としては色仕掛けのハニートラップも恐ろしいが、こちらのハニートラップも食パンの気持ちになるとかなり嫌だ。網で身動きが取れない上、ハチミツでベッタベタになるなんて最悪である。それに絶対水より息苦しいだろうし。
ハニートラップの作り方
一度は食パンを懲らしめてやりたいという皆さんのためにハニートラップの作り方を説明したい。
実は最初は食パンを皿に乗せたら勝手にハチミツがかかる仕組みにしようと思っていた。しかしよく考えたらそれは普通に便利なだけで、食パンからしてみたら罠でもなんでもない。だって普段からハチミツかけられているから。ならばもっと罠らしさを追求したい。
罠といえばあの大きな網でバサッと捕獲するアレだろう。フィクションではよく目にするが実際には見たことがないというのも惹かれるものがある。今こそ想像上の罠を具現化すべき時だ。
まずは網の部分を作っていこう。この黒い網は東急ハンズで1m250円で売られていた。個人的にはかなり安いと感じたのでたくさんほしい!と思ったが、ハニートラップ以外の用途が今のところ思い浮かばないのでとりあえず1mだけ買った。
次に網の四隅にテグスを通していく。
なるべく目立たないものをと思い売り場で一番細いテグスを選んだら作業中に何度も見失って大変だった。しかしやはり罠においては「見えない」ということが重要なのだ。見えないだけで悪だくみ感がめちゃくちゃ増す。
次にレバーとハチミツトレーの部分。一気にいきます。
あとはこのレバーの先に先ほどの網の四隅から伸ばしたテグスを取り付ければ、あっという間にハニートラップの完成だ。
この罠は箱から勢いよく飛び出したハチミツトレーがきちんと食パンの下に潜り込むかどうかがポイントだが、その精度を高めるために箱や皿は動かない方がよい。テープなどで固定してしまおう。
これで食パンをハニートラップにかけ放題だ。最後にもう一度、食パンがハニートラップにかかる様子を動画でもどうぞ。
ばかばかしい記事まつり
この記事は2020/06/22~26に行われる「ばかばかしい記事まつり」に奉納された記事です。ライター総勢15名がばかばかしきをまっとうします。
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