「脱水、何歩」とか分かったら愉快だ
洗濯機に歩数計を付ける。「洗い、何歩 すすぎ、何歩 脱水、何歩」ということが分かったら、なんだかばかばかしくて愉快である。最後に全然役に立たないグラフを作って終わろう、とか思いながら始めた。
そんな気はしていた。一応やってみただけだ。アプリはGPSで歩いた距離を測ったりするので振動させたってダメなのだ。
振動でカウントするタイプの歩数計を見つけて買った。その日の洗濯は終わってしまっていたが、布団のシーツでも洗おうかなといそいそ準備をして洗濯機のスイッチを入れた。
すごい振動だし、歩数計自体もなんかカタカタ言っているのに数字はずっと0のままだ。
改造してみる
歩数計を机に置いて眺めたり、洗濯機っぽく振ってみたりしたのち、覚悟を決めてドライバーを使って背面を開けてみた。
この奥に基盤があるのだけど、手前の構造はこういうものに疎い僕が見ても分かった。
洗濯機の振動では、中の振り子みたいなものを動かせていなかったか、動かせていても黒い突起についたり離れたり、という動きじゃなかったんだと思う。
構造がわかったところでどうしようか。反応しやすくするには振り子が動く幅を狭くすればいいような気がする。そうすれば細かい振動でも端から端まで振り子がカタカタ動くんだろう。そんな気がする。やってみようか…。
なんとなく釈然としないのは、これで洗濯機の振動をカウントするようになったとして、それは「歩数計によるものだ」とは言えないんじゃないかと思うからだ。洗濯機の振動をカウントするように改造しちゃったら、それって「洗濯機の振動カウント機」なんじゃないか。
別に洗濯機の振動の回数に興味があるわけではないのだ。歩数計を別の用途で使うと、それが「歩」という単位で表現できちゃう、そういうおかしさを体験したかっただけなのだ。
フタをしてちょっと振ってみるとすごい勢いでカウントした。あっという間に200を超えたのだ。とりあえず洗濯機につけてみようと思って、タオルを濡らして、一番ゴトゴト言う脱水にかけた。
「どうした!?」と思って洗濯機から外して手で振ってみたが、もうずっと0だった。
すごい勢いでカウントした瞬間は確かにあった。油断して写真を撮っていなかったのだけど確かにあったのだ。しかしあれを最後に中の何かが壊れたのだと思う。
ところで
ところでカニカマである。
あれはカニの足からニュッと出してそのまま食べたらかなりカニに近い味わいになるんじゃないか。
「カニだ…!」と思った。しかしそこから噛めば噛むほど「カニカマを食べている」という実感に上塗りされていった。味がカニカマだからだ。
それでも一口目はかなりカニだ。カニの足の手触りと香り、そこから飛び出ているカニっぽいものはかなりカニだった。
つまり
歩数計がうまくいかなかったので、違うことを考えてやりました。
分かったこと
- 歩数計は洗濯機の振動では反応しない
- うまく改造すればうまくいくかもしれないけど、それはもう「洗濯機の振動カウント機」であって歩数計ではない
- カニの足から出てきたカニカマを食べると、一口目だけかなりカニっぽく感じる