海苔巻きにしやすそうな弁当を選ぶ
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海苔巻きに改造しやすそうな弁当を......と思ってスーパーに行ったのだが、我ながら基準が意味不明過ぎて弁当売り場を3回ほど往復することになった。とりあえず汁気の少なそうなやつを選んだ。
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ところで、筆者の暮らす京都では弁当の中身が一方に寄っている状態を『寄り弁』と表現する。この言葉は全国で通用するんだろうか?そもそもいつ頃できた言葉なんだろう?
気になるところだが、今回は〆切も近いので深入りせずに先に進むことにする。
弁当を切り分けよう
方向性としてはこうだ。
まず弁当を6つに切り分ける。
次にそれぞれを海苔とごはんで巻いてやる。
とても単純である。失敗する要素があるとしたら、弁当を切り分ける段階でぐちゃぐちゃになってしまうことくらいだろう。
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海苔とごはんで巻いてやろう
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横着をしてアツアツのごはんを海苔にのせたところ、ごはんから出た蒸気で海苔がキュッとなったので私の心も焦りでキュッとなった。幸いそれ以上の変化はなかったけれど、具材に汁気のない弁当を選んでおいてよかったと思った。
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携帯性◎、食べやすさ◎
天気がいいので、出来上がった海苔巻きをリュックサックにつめて川辺に散歩にきた。
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海苔巻きの手軽さで、手で取り出してそのままかぶりつくことができる。箸はいらない。エコである。
ものの進歩には便利になると同時に複雑化するものとシンプルになるものがあるけれど、こいつは言うまでもなく後者だ。
携帯性よし、食べやすさよしである。最初にサンドイッチやホットドッグを作った人も同じように感動したに違いない。
もとの弁当を想像する
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2本目を食べ進めると、鰺フライが現れた。
と、いうことは。
海苔巻きAの上端から食べ始めて、海苔巻きBの黄色い☆の位置まで到達したということだ。
海苔巻きを端から(順番通りに)食べていくことで、もとの弁当の姿を脳内に思いえがくことができる。この黒い棒の中に、弁当についての情報がすべて含まれているんである。まるで生物のDNAやFAXの信号みたいだ。
もちろん、気にせず好きな順番で食べてもいい。
ともかく「最初から普通の海苔巻きを買えばいいのでは?」という疑問がむくむくとおき上がってきてきていたので、アレンジできる楽しみ方を発見したのはうれしい。
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子供の頃に聞いた話。
ある人がデパ地下でイクラの海苔巻きを買った。
買った海苔巻きを食べてみてびっくり!イクラは海苔巻きの両サイドに一粒ずつ貼り付けてあるだけ、つまり海苔巻き1本につき2粒のイクラしか入っていなかったのだ。
中身が見えないことを悪用したトリックである。
その話を気化されて、子供心に情報の透明性の大切さを学んだのだった。
ごはんの海苔巻きを食べていてその話を思い出した。この海苔巻きと、デパ地下の海苔巻きの間にはイクラ2粒の違いしかないのである。少しだけ得をした気分になった。無の境地は人におかしな考えを起こさせる。
海苔巻き化すると、量は増える
そんなこんなで海苔巻き化した弁当を満喫していわけだが、4本目を食べたあたりでお腹がいっぱいになってしまった。
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弁当についていたごはん+海苔巻きに使ったごはんで、ごはんが二重に使われているせいだ。これ用にごはん抜きの弁当があればいいと思った。
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