ショート記事 2024年10月8日

落ち穂拾いをする

落穂拾いをしたことがない。落穂拾いとは読んで字のごとく、穀物を刈り取ったあとの田畑に残る穂を拾い集めることである。

ちょうど祖父の田んぼの稲が収穫されたところなので、落ち穂を探してみよう。

1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。

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「落ち穂拾い」をやってみたい

落ち穂拾いといえばミレーの絵画が有名だ。かつての欧州の麦の収穫方法では畑に多くの落ち穂が残ったらしく、それを貧しい人たちが拾い集める姿が描かれている。

絵画をまったく再現できていませんが落ち穂を拾う様子です

旧約聖書のレビ記には「刈り入れの落ち穂を拾い集めてはならない」との言葉があり、ふるくから生活に根ざしてきた文化であることがわかる。

僕はものを拾うのが好きだ。それが食べられたりお金になればなお嬉しい。だからミレーの落穂拾いをはじめて見たとき、やりてえ!と思った。

彼らのそれは貧しさゆえの労働ではあるかもしれないが、切り取られたその瞬間はのどかに見えて羨ましかったのだ。

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稲の穂を拾おう

10月に入り祖父の田んぼが収穫の時期を迎えた。 

うちは掛け干しですよ

麦と稲という違いはあれど、たぶん落ち穂があるだろう。探してみようぜ。 

束ねられた稲の周囲を探す
あ、あるな!
やっと一粒

数十秒探してやっと一粒の籾種を見つけた。うれしい。

意外と落ちてないものなんですねと祖父に聞いたところ、「今は品種改良が進んどるき、ちょっとやそっとじゃ落ちんばい」とのことだった。がびーん(この企画が終わった音)。

じゃあ、昔の稲はボロボロ落ちたんですよね?拾わなかったんですか?どうなんですか?

いちおう食い下がった。

「拾わん拾わん!」

拾わなかったんだ……(面倒くさいからだそうです)。

落ち穂を拾う人/拾わない人

ただ、稲刈り機が束ね損なったような稲穂はさすがに拾い集めるらしい。そういえば『落穂拾い』の人たちも束で麦を持ってたな。 

こういうの
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まとまった量を集める

満足いくまで稲を集めることにした。

こういうのが見つかると嬉しい
ミレーの『箕をふるう人』の箕(み)の中に集める
景色よすぎるだろ

あまり集まらず、10分くらいで飽きた。 

拾われ落ち穂!
成果です

集まったのは100粒くらいだろうか。米は炊飯すると膨らむし、少なく見えるがこれでも炊くとお茶碗一杯くらいはあるかもしれない。

そう思ってお茶碗一杯の米の数をChatGPTに聞いてみた。

ネット検索でも同じような答えでしたよ

ぜんぜん足りていなくてずっこけた。ズコーーーッ!!!
 

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