ショート記事 2024年10月9日

転売禁止の栗きんとん「栗九里」がうまい

宮崎県の日之影町で販売されている「栗九里」という栗きんとんが超うまい。

入手困難で販路が限られているためにわざわざ「転売禁止」とラベルに書かれているくらいうまい。

1993年生まれ。京都市伏見区出身、宮崎県在住。天性の分からず屋で分かられず屋。ボードゲームと坂口安吾をこよなく愛している。

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栗きんとん「栗九里(くりくり)」

日之影町にある本店で栗九里を買ってきた。

販売場所はいくつかあるようだが、日之影町にある加工所兼売店で直接買うのがもっとも確実だと思う。マロンハウスでググってください。

このくらい山深いところに店がある。高千穂町の中心部からそう遠くない場所だ
裏のラベルを見ると「※転売禁止※」の文字が

ちなみに、私の親戚は育てた栗を製造元に卸していて、高千穂町にアンテナショップができるときには祖父がお祓いに行ったこともある。

個人的にやたらと距離が近い商品なのだ(宣伝じゃないですよ)。

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原材料は県産の栗と砂糖のみ

栗九里は羊羹のように繋がっているので、一口サイズにカットしよう。丸ごといきたい人はいっちゃってください。

ちなみに1本で1,000円します

 パッケージを開けるだけで栗の匂いを強く強く感じるゾ。

栗そのものの匂い!
普段は人間の食べ物に興味を示さない猫が寄ってくる

猫がよってきた。

ネットで調べたところ、栗を好む猫がいるようだ。余計なものが一切入っていないのが嗅覚でわかるのかもしれない。

カットしたものがこちら。小さな栗のかけらも入ってる
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栗を凝縮した、栗より栗の味

それでは実食!

久しぶりだな、いただきます
栗~~~~~~!!!!

栗だあ(うっとり)。

しっとりやわらかいひとかけらのなかに、たくさんの栗が凝縮されているのを感じる。口の中で10個くらいの栗が爆ぜたようだ。うまい。

ガツンとくる栗の印象とは裏腹に砂糖の甘さは控えめで、和菓子特有の重たさはないのがいい。いくらでもパクパク食べられそう。

栗がね、こう、凝縮されてるんです。つい評論家ぶりたくなるうまさ

栗より栗の味がするのに、栗より滑らかな舌触りで、砂糖のおかげで栗よりほんの少し甘くて、しかし栗そのものの野暮ったさはなくて、むしろ都会的な洗練された気風さえある。

一席ぶちたくなる美味さ

栗のイメージがまったく変わる一品といっていいだろう。どうしたら栗と砂糖だけでこれだけのことが表現できるんですか?

海原雄山が至高のサラダとして提供したものがトマトの鉢植えだったときの気分です。

気持ちが入りすぎて最後には祈っていた
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