やり残した未来を体験しておきたい
愛知県の東部を走っているリニモはいわゆる「リニアモーターカー」だ。
大江戸線もリニアモーターだが車輪がついているのであまり興奮しない。その点、リニモはきちんと浮いて、磁石の力で進む。
開業したのは2005年、愛・地球博のころだった。
子供の頃に図鑑で見たリニアモーターカーが実用化された!乗らなきゃと思っているあいだに19年経った。そのあいだにリニモは話題にならなくなった。
未来があっというまに過ぎ去ってしまった。
それでも僕はリニモに乗っておきたい。
乗るだけだから黒板を持ってきました
とはいえこれからお見せするのは、ただ営業中の鉄道に乗っているだけだ。
そこで目新しさを出すために黒板を持ってきた。
現場で感じた生々しい感想とともにどうぞ。
停車中のリニモはまったくリニアモーターカー感はなく、よくある新都市交通システムだった。
未来の乗りものから19年後、乗りそこねているあいだに未来は日常になっていた。”ポスト未来”だ。
ふわ~ん、と浮く感覚はまったくなかった。このあたりから黒板に慣れて文字の濃さが安定している。これも未来。
未来の乗り物なのに古戦場だって!!という興奮。そしてカッコで(イオンモール長久手前)とついているのもいい。イオンモール古戦場前だともっといい。
後で調べた。「瀬戸デジタルタワー」という電波塔だった。このへんは瀬戸市っていうんですね。せとものの瀬戸だ。
愛・地球博記念公園駅。絵を描く余裕も出てきた。
外は予想以上に森である。だからモリゾーだったのか!と19年越しにわかった瞬間。
興奮して反対側の車窓も撮る。
リニモに乗った。ふわーん、スーみたいな未来っぽさはなかった。ただ、名古屋の東側にこんなに深い森が残されているのが意外だった。あまり高低差はなく、ただただ森だった。
その森のなかをリニアモーターカーが走っているなんていいギャップだ。
19年前の未来にようやくキャッチアップできた。
未来が日常になってイオンができている未来の未来も見られた。
ショート記事
1000文字以内の短い記事です。読みやすくて満足感があるよ。
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