ショート記事 2024年10月7日

ようやくリニモに乗った

乗りたいと思いつづけて19年、ようやくリニモに乗った。

1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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やり残した未来を体験しておきたい

愛知県の東部を走っているリニモはいわゆる「リニアモーターカー」だ。
大江戸線もリニアモーターだが車輪がついているのであまり興奮しない。その点、リニモはきちんと浮いて、磁石の力で進む。

大江戸線は磁力で進むだけだが、リニモは磁力で浮いた上に磁力で進む

開業したのは2005年、愛・地球博のころだった。
子供の頃に図鑑で見たリニアモーターカーが実用化された!乗らなきゃと思っているあいだに19年経った。そのあいだにリニモは話題にならなくなった。

未来があっというまに過ぎ去ってしまった。
それでも僕はリニモに乗っておきたい。

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乗るだけだから黒板を持ってきました

とはいえこれからお見せするのは、ただ営業中の鉄道に乗っているだけだ。
そこで目新しさを出すために黒板を持ってきた。
現場で感じた生々しい感想とともにどうぞ。

停車中のリニモはまったくリニアモーターカー感はなく、よくある新都市交通システムだった。
未来の乗りものから19年後、乗りそこねているあいだに未来は日常になっていた。”ポスト未来”だ。 

ふわ~ん、と浮く感覚はまったくなかった。このあたりから黒板に慣れて文字の濃さが安定している。これも未来。 

 

未来の乗り物なのに古戦場だって!!という興奮。そしてカッコで(イオンモール長久手前)とついているのもいい。イオンモール古戦場前だともっといい。

後で調べた。「瀬戸デジタルタワー」という電波塔だった。このへんは瀬戸市っていうんですね。せとものの瀬戸だ。

愛・地球博記念公園駅。絵を描く余裕も出てきた。

外は予想以上に森である。だからモリゾーだったのか!と19年越しにわかった瞬間。

興奮して反対側の車窓も撮る。 

些細なことでも興奮する状態になっている

リニモに乗った。ふわーん、スーみたいな未来っぽさはなかった。ただ、名古屋の東側にこんなに深い森が残されているのが意外だった。あまり高低差はなく、ただただ森だった。
その森のなかをリニアモーターカーが走っているなんていいギャップだ。

19年前の未来にようやくキャッチアップできた。
未来が日常になってイオンができている未来の未来も見られた。

帰りに乗った愛知環状鉄道にて。黒板の使い方がうまくなってる
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