大祓の茅の輪とは
大祓とは主に6月と12月に行われる神事で、知らず知らずのうちに身についた罪や汚れを祓い清めるものです。
主に人形や茅の輪を用いて厄を落とします。
さて、茅の輪はチガヤというイネ科の植物で作られた輪のことをいいます。チガヤを用いない場合もあるそうですが、その場合も大抵は茅の輪と呼びます。
茅の輪はくぐると厄災を祓うといわれていて、この厄祓いは日本神話の物語に由来します。詳しくは「蘇民将来」でググってください。
茅の輪を運び出す
生の草で作ってある茅の輪は季節をまたいで使い回すことはできません。枯れてしまいますからね。使い回せたとしても祓の具なので問題がありそうですが。
一般に茅の輪は大祓のごく短い時期だけ舗設されます
しかし、僕の祖父が神職をつとめる神社では夏の間ずっと茅の輪があるのです。一体なぜでしょうか。
答えは、お盆休暇で故郷に帰ってきた人たちにくぐってもらうため、だそうです。おもてなしなんですね。ええ話や……(涙)
でももう10月なので片付けましょう。それでは作業をはじめます。
あ、この先も特に盛り上がりません。のんびりやっていきましょう。
解体・焚き上げ
そのまま人気の少ないところに運んできました。
それでは解体しましょう。茅を芯に縛り付けている縄を切ります。
縄を切ったら茅をほぐしていきます。
取り外した草は炉に入れます。神社で扱った品々はさいごに火で焚き上げることが多いですね。
して、茅の輪の芯はどうなっていたか!
柔らかいパイプを円形に加工したものが芯になっていました。伝統的なものは竹を組み合わせて作ってあったりしますね。
これにて茅の輪の解体・焚き上げは終了です。なんてことのない定型業務をご覧いただきましてありがとうございました。
僕はあなたのなんてことのない業務も見てみたいです。見せてください!見せろ!