サラダは生野菜
サラダは生野菜である。
たまに温野菜サラダなんてのもあるけれど、今はざっくりと生の野菜を盛り付けて塩とか油なんかをかけて食べる食べもの、これをサラダと呼ぶことにする。
僕はそんな生のサラダが好きだ。新鮮な野菜というのはそれだけでごちそうなのだ。
炒める
美味しそうにできた(買ってきただけだけれど)。
しかし今日はよけいなことをしてもいい日。このまま食べたいのをがまんしてコンロに火を点けた。
背中に感じる視線は、おそらくテーブルに乗っているサラダだろう。そうだよ、これからお前を炒めるんだよ。
十分に熱したフライパンにサラダ油をひとまわし。そこに気取った顔で皿に盛られたサラダを放り込む。
サラダがジュージュー言っている。
これだけのことが、なんだかすごい面白かった。だって見たことないだろう、ジュージューいっているサラダを。
シーザードレッシングの濃厚な香りが火を通すことでさらに濃さを増して、図らずもピザみたいな香りがしてきた。ピザの香りがするサラダである。混乱する。
熱いうちにいただこう。
熱々のサラダはもはや別の料理だった。そう、別の料理として十分に成立しているのだ。ただ、食べたことがない料理なので評価がしづらい。
けっして不味くはないのだ。炒められたキャベツはシーザードレッシングの味と混ざってザワークラウトみたいになっているし、レタスやにんじんも生で食べるよりもしんなりしていて食べやすい。
ただ、まず思ったのは「よけいなことを」だった。
これこそ今回の趣旨に沿った行為だったと思う。
料理は手間をかければいいというものではないのだ。どこで手間をやめるか、そのタイミングも料理なのである。
炒めたサラダはそれを人類に示してくれた。炒めたのおれだけど。
とくべつ企画「よけいなことをする日」
2/29は4年にいちどのうるう日です。
このスペシャルな日を祝し、デイリーポータルZは今日いちにちかけて、よけいなことをしたおします。
- 「よけいなことをする日」とは?
- 11時 家で朝食を食べたあとモーニングを食べに行く(鈴木さくら)
- 12時 のり巻きにのり巻こう(べつやくれい)
- 13時 無糖の飲みものに砂糖を入れる(ほり)
- 14時 オムライスに生卵をかける(林 雄司)
- 15時 通勤前にベートーベンちに行く(Satoru)
- 16時 よけいなこと投稿まとめ
- 17時 サラダを炒める(安藤昌教)
- 18時 牛皿とライスを買って家で牛丼にする(ジーン)
- 19時 よけいなことリンク集
- 20時 パック寿司を海鮮丼にする(古賀及子)
- 21時 家族で犬の散歩に行く(ヨシダプロ)
- 22時 ハンバーガーにポテトを挟むとダイエットによい(本当)(石川大樹)
- 23時 ボトル湿布(藤原浩一)