加糖は適度に。
無糖に加糖すると微調整が効くので有効である。ただしコカ・コーラZeroは最初から甘いのでこの限りではない。結論は以上です。
「無糖」という名のついた商品が存在するとき、かならず砂糖入りの商品も存在する。わざわざ無糖の商品を選んだ時点で、我々は砂糖入りの商品と無糖の商品を天秤にかけ、砂糖入りの商品と決別しているのだ。
つまり、無糖の商品に加糖するのは、商品購入時の取捨選択を踏みにじる、よけいな行為である。だがそれをする。
※この企画は2020年2月29日のとくべつ企画「よけいなことをする日」のうちの1本です。
ここに3つの「無糖」がある。
まずはブラックのコーヒーによけいな加糖をする。
ブラックコーヒーをわざわざ選んでおいて、ミルクや砂糖を入れて飲む。よけいな手間が発生している。こんなことなら最初から砂糖入りのコーヒーを買えばよい。でもこうすることで、喫茶店でコーヒーにミルクや砂糖を入れて飲む雰囲気を味わえる。一手間かかったぜいたくな味わいだ。
午後の紅茶(無糖)にも加糖する。理由はない。
飲み比べること自体がよけいな行為である。しかし、分かったことがある。無糖に加糖した午後の紅茶にはスプーン2杯ほどの砂糖を入れたがそこまで甘くない。僕にはこれくらいがちょうどいい。このよけいな行為は味を微調整できるので、意味のある行為だ。
最後は、コカ・コーラZeroに加糖する。コカ・コーラZeroは糖類ゼロだが、人工甘味料が入っており、甘く感じるようになっている。
コカ・コーラZeroに、コカ・コーラと同じ分量の砂糖を加える。これは完全によけいな行為だ。甘くなるに決まっている。でも、なんだかやらなきゃいけない気がした。生きているとそういう瞬間がある。
コカ・コーラZeroに対する加糖は何ももたらさない。これはもはやコカ・コーラ社に対する冒涜である。やめておいたほうがよい。
無糖に加糖すると微調整が効くので有効である。ただしコカ・コーラZeroは最初から甘いのでこの限りではない。結論は以上です。
2/29は4年にいちどのうるう日です。
このスペシャルな日を祝し、デイリーポータルZは今日いちにちかけて、よけいなことをしたおします。
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