とくべつ企画「よけいなことをする日」 2020年2月29日

牛皿とライスを買って家で牛丼にする

牛丼は、牛肉を煮たものをライスに乗せた食べ物だ。
牛丼屋で「並」と言うだけでオーダーできる、日本でいちばん手間のいらない食べ物と言ってもいいだろう。

牛丼屋では、牛肉を煮たもの(いわゆるあたまの部分)を「牛皿」、ライスは「ライス」そのものとして、別途売られていることが多い。

その牛皿とライスを別で買って、自分で牛丼にしようと思う。よけいなひと手間をかけてみよう。

※この企画は2020年2月29日のとくべつ企画「よけいなことをする日」のうちの1本です。

北海道在住の大学生。演劇サークルに所属していますが、やったことがあるのは音響担当・舞台装置担当・当日宣伝担当で、一度も演技をしたことがありません。好物はパステルのなめらかプリン。

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さっそく牛丼屋に来た。

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いつもはここを押す。
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牛皿とライスを別でオーダー。食券機ではサイドメニュー扱いらしい。

牛丼(並)を普通に頼んだとすると、380円。
牛皿は280円、ライスは140円なので、合わせて420円。

牛皿をライスの上に乗せてしまえば最終的に同じ食べ物になるわけだが、40円の差が生まれた。この40円の出費に勝る利点を見つけねば!

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「お茶どうぞ〜」と言われまったりしようと思ったら、30秒ほどで注文の品が出てきて焦った。今年一番の速さでお茶を飲み干した。
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持って帰ってきました。自業自得だけど過剰包装だ。

せっかく肉の部分と米を分けて注文したので、それぞれ一口ずつ別で食べてみる。

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「なか卯、牛皿だとしらたき入ってないのか〜」と思ったら、最近のリニューアルでそもそもしらたきが具材から消えたらしい。

米は少しかためで粒が立っている。牛肉の味付けは濃いめ。
当然ではあるが、合わせて「牛丼」として食べるために最適化しているんだなぁ…。と気付きを得た。

ではついにフュージョン。牛丼にしようじゃないか。

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ドーン!
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バーン!

というわけで、ちょっとした遠回りの末、和風牛丼の爆誕である。

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牛皿とライスを経由したが、味はもちろん和風牛丼の味。
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「あたま」かけたてなので、つゆが染み込まず、白い部分が残る。

普通に牛丼を買って持ち帰ると、家で食べる頃にはご飯がビチョビチョになってしまうが、それがない。

もちろん、つゆが染み込んだご飯がうまいんだよという方もいると思うが、こっちはこっちで味にグラデーションがあって趣がある(土井善晴さんが言いそう)。

40円多めに払えば、持ち帰り牛丼の味にグラデーションが出せるのだ!
(牛丼チェーンによっては無料でこういう容器を選べるようになっているらしい。天才だ…。)

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ちなみに、一緒に買ったなか卯のプリン。うまかったです(よけいなひと押し)

 

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