推す飯 第18回(チョコレート編)
「推す飯」とは、明るくてらいない気持ちでただ好きな飯を推す活動です。
- 森永「ダース」(まいしろの推し)
- 成城石井の「フランス産クーベルチュールカカオ72%」(石川大樹の推し)
- 鈴木栄光堂の「ひとりじめスイーツ贅沢ラムレーズン」(べつやくれいの推し)
- ヨックモックの「ポーム ド テール」(古賀及子の推し)
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第10回 第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 第16回 第17回
登場人物
ドクロとヤクルトスワローズとメタルを愛する。甘いものが好きで「甘さ控えめ」という価値観を常々疑っている。
テクニカルでクレバーな筆致で次々に記事を執筆。クールなタイプかと思いきや苦手な運動に果敢に立ち向かう記事を書くなど目が離せない。
甘味と電子工作と民族音楽を愛する編集部員。クラシックギターに夢中。グッピーも大好き。
編集部員で当企画の仕切り役。せっかちで早食いだが少食。
ヨックモック伝統の秋冬伝統菓子
まいしろ:
今回の4品のなかではこれだけちょっと格上感ありますよね。
古賀:
ちょっと反則でしたね! 私だけデパ地下菓子を投入してしまいました。ヨックモックの「ポーム ド テール」、6個で1200円なので、完全なハレの日向けです。
まいしろ:
通販で買ったんですが、届いたとき誰かからのギフトかと思いました。
べつやく:
缶に入ってるもんね。
古賀:
缶があらわになる前にボール紙で守られてるのすごいですよ。
古賀:
ヨックモックといえばシガールとかラングドシャでチョコを挟んだやつかなと思うんですが、みなさまこれ、食べたことありますか?
石川:
ないです。知らなかったです。
べつやく:
ないです!
まいしろ:
私も食べたことないです。
古賀:
これ、ヨックモックが定番で秋冬に取り扱う季節限定品なんです。もうずーっと秋冬だけ売ってるんです。わたしは若い頃祖母宅に長く居候してまして、祖母の好物だったんですよ。
べつやく:
ハイカラ。
まいしろ:
ロングラン商品なんですね。
古賀:
そう、伝統の一品みたいな存在です。
石川:
全然知らなかった…。
古賀:
秋冬これを食べるのをおばあちゃんは楽しみにしていて。缶を封するテープあるじゃないですか、あれをピーって開けるのが私はこどもの頃から好きで、居候してたのはもう20歳過ぎた頃だったんですが、おばあちゃんは必ず私に開けさせてくれました。
まいしろ:
テープめっちゃわかります。
石川:
エモい。
古賀:
さて、ここからが本題です。
石川:
あ、それは余談なんだ。
「昔の良い洋菓子」の味がします
古賀:
これ、なんていうのかな、ちゃんと味を守ってるんですよ。「昔の良い洋菓子」の味がします。だからちょっと好き好きがあると思うんですよね。
まいしろ:
懐かしい味なんだ。
石川:
楽しみ。
古賀:
今どきの味に寄せようという気持ちが寸分も無いです。
べつやく:
わー、たのしみ。
まいしろ:
硬派ですね。
古賀:
「数ヶ月間じっくり丁寧に洋酒に漬け込んだフルーツを使ったフルーツケーキとバタークリームを、マジパンとミルクチョコレートで包み込みました」説明でもう味の古き良さが伝わりませんか。
石川:
あはは。
古賀:
今回のみなさんは甘いもの大好き勢なので一切心配してませんが、そうでもないとマジパンってところで結構ちょっと無理かなって人もいるかも。
まいしろ:
どんと来いです。
べつやく:
むしろ歓迎です。
石川:
いくらでも受け止めます。
べつやく:
興奮してきました。
古賀:
頼もしすぎる。
堂々とした味がする
まいしろ:
開けた瞬間の高級感にいまビビってます。
石川:
考えたらフルーツケーキ、バタークリーム、マジパン、ミルクチョコレートって甘いもの多すぎですよね。
古賀:
要素が多いんですよね、畳み掛けてくる。
石川:
あー、香り。香りがする。
べつやく:
香りすごい。
古賀:
でしょうでしょう!!向こうからグイグイ来ますよ、味をお迎えに行く必要がゼロ。
まいしろ:
えっ、なんかおばあちゃんちの匂いする。おばあちゃんがいいお菓子くれたときのにおいする!
べつやく:
シナモンとりんごがぐいぐいくる。思ったよりやわらかい。ふにゃふにゃする。
古賀:
そうそう、中が洋酒でふにゃんふにゃんなんです。
石川:
あめー。
まいしろ:
おいしい! なんか唯一無二の味しますねこれ。
石川:
うん、食べたことない味です。たまらないですね。おいしい。
べつやく:
あ、これ好き。マジパンが洋酒でふにゃふにゃなの、すごく好き。
古賀:
おおお、よかった、みんなに分かっていただけてよかった~~! みんなのことを信じてました。
まいしろ:
いま1個をちびちび食べてるけど満足感がすごい。
古賀:
そうそう、口に放り込んだりしたら大変です。
石川:
シナモンって使い方によっておしゃれな感じする時とすごいクラシックな感じする時ありません?
古賀:
たしかに!これはいかにもクラシックなシナモン使いですよね。
石川:
うん、ちょっとニッキが頭をよぎります。しかし贅沢な味ですね。
まいしろ:
なんか堂々とした味がする。
古賀:
デパ地下とかで、昔からずーっと売ってる、上の世代の人があがめる味みたいなものに興味があるんですよね。多分祖母の影響なんですが。
石川:
これはそのど真ん中ですか?
古賀:
ですです! あとは壱番館のりんごのチョココーティングの「ポームダムール」もおばあちゃんが大好きだった思い出の味で、これも本当にクラシックに美味しくて。どちらにするか迷いました。
べつやく:
あ、甘いりんごをチョコでつつんであるやつ。たべたことあるかも、これも甘ったるくていいよね。
石川:
食べたことないな。乳酸菌味がありますね。しかもヨーグルト味とは別に。
古賀:
えっ、本当だ、すみやかに買おう。
洋酒を吸わすということの余地
石川:
もういっこたべよ。
まいしろ:
私もいまそれを悩んでました。もう1個いくかいかないいか。
古賀:
えっ! 大好きだけど2個食べるものじゃないと思ってました……! さすが精鋭。
べつやく:
なんか知ってる味だなーと思ったんだけど、あれだ、養命酒ケーキ。あれをチョコでくるむとポームドテールに近そう。
古賀:
ああ~~! あれも一晩寝かしてましたもんね、ブランデーケーキの手法か。
石川:
酒すごい吸ってますよね。
べつやく:
酒吸ったマジパンとかパンとかスポンジみたいなののおいしさ、異常じゃないですか。サバランとか。
石川:
酒を吸わすっていう手法、もっと研究の余地ありますかねもしかして。こういう高級菓子じゃなくてトーストとかに応用する感じの。
まいしろ:
トーストいいですね。めちゃくちゃ吸うから酔いそう。
古賀:
「駄菓子に酒を吸わす」もう企画になりました。
石川:
駄菓子かー。ヤングドーナツかな。「ブランデーヤングドーナツ」。
古賀:
「ブランデーヤングドーナツ」芥川賞とりそう。
石川:
「スクラップアンドビルド」ですか?
古賀:
驚異的に文字かぶらなかったね。「ド」だけか。
べつやく:
フレンチトーストも酒入れたらうまそう。
古賀:
チョコパイ割ってスポンジに吸わすのよいかも……。
石川:
あーいい……。
まいしろ:
急に高級感が。
べつやく:
「ブランデーフレンチトースト」
古賀:
どうしても字面に雰囲気あるんですよね。曲名っぽいのかな。
石川:
古賀さんかべつやくさんぜひ書いてください。
古賀:
曲を?
石川:
記事を!
缶の進路はハーモニカ入れ
石川:
これ工具入れるのにめちゃめちゃジャストサイズです。
古賀:
早い。
まいしろ:
ぴったりですね。
べつやく:
もう再利用。
古賀:
ヨックモックの中でもこのサイズの缶は使いやすいですからね……。
まいしろ:
ペンにもちょうどいい。
古賀:
わたしは小瓶の調味料を立てようと思います。
石川:
卒業後のそれぞれの進路が決まっていく……。
べつやく:
ペン立ての中でかさばってたペンを入れました。
石川:
爬虫類入れだ。
まいしろ:
ハーモニカにもちょうどいいです。
石川:
あはは、鎮座。
べつやく:
ちょうどいい。
古賀:
ハーモニカの急さを差し置いてのこのぴったり感。
まいしろ:
ペン立てに全然入らないから、やっと居場所見つかった感あります。
古賀:
まいしろさん、ハーモニカをペン立てに立てようとしてたのか……。
まいしろ:
ペンを押しのけちゃうんですよね。
べつやく:
それは入りにくそう。
石川:
まだ野生児が抜けきってないですね。
まいしろ:
ダース食べなきゃ。
推す飯 第18回(チョコレート編)
「推す飯」とは、明るくてらいない気持ちでただ好きな飯を推す活動です。
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- 成城石井の「フランス産クーベルチュールカカオ72%」(石川大樹の推し)
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ドクロとヤクルトスワローズとメタルを愛する。甘いものが好きで「甘さ控えめ」という価値観を常々疑っている。
テクニカルでクレバーな筆致で次々に記事を執筆。クールなタイプかと思いきや苦手な運動に果敢に立ち向かう記事を書くなど目が離せない。
甘味と電子工作と民族音楽を愛する編集部員。クラシックギターに夢中。グッピーも大好き。
編集部員で当企画の仕切り役。せっかちで早食いだが少食。