ライター大山さんがインフルエンザに罹患したので今週は担当編集の安藤がこれまでの大山さんの記事を振り返りたいと思います。大山さんとは古くからの付き合いなので失礼に思える部分もあるかと思いますが、愛情の裏返しですのでご容赦ください。
写真がでかい
大山さんといえばなんといっても見るものを圧倒する写真で構成された記事がおなじみだと思う。
写真のクオリティもさることながら、なにしろサイズがでかい。
前に大山さんと同じく金曜日の掲載だったライターのT斎藤さんも写真がでかかったので、金曜日を「でかい写真の金曜日」と名付けようかと思ったくらいだ。
編集部の方針として、これからはスマホで記事を読む人も多いから写真はなるべくサイズを小さく、軽くした方がいいのではないか、という提案をライター向けの議事録に書いたところ、大山さんが噛みついた。そんなことはない、写真は大切だ、でかければでかいほうがいい、と。
そこまでこだわりがあるのなら、とこれまで野放しにしてきたが、こうして並べてみるとやはりでかいと思う。このレベルの写真を掲載しているサイトはそうそうないだろう。もう逆におかしいからさらにでかくしてもらおうかとすら思うほどだ(ギガが減ってごめんなさい)。
そんな大山さんの魅力は、実はこうしたかっちりした写真で見せる記事だけではない。次のページでは大山さんのキュートな一面を紹介したい。
アロエ部
大山さんのこれまでの記事の中でも、異色であり印象深かったのがアロエ部である。
大山さんが夢で見たという高校時代の話を書きたくて、わざわざあとからアロエの写真を撮りに行って書いたという夢オチならぬ夢はじまりの奇作、アロエ部。
記事中、マジック同好会にも所属していたという大山さんが密かに思いを寄せる女子との制服の第二ボタンをめぐる甘酸っぱいやりとりが書かれていて、たぶんいま大山さんは恥ずかしがると思うのでこのままあらすじを書いてしまいたいところだが、読んでもらった方が良さをわかってもらえると思うのでがまんする。
アロエ部を読んでおくと、先日大山さんが山手線の恋模様について書いた「
目を覚ませ!秋葉原くん!」へとつづく流れみたいなものが見えてくる。
アクセサリーも作る
大山さんは巨大な写真を撮ったり無機物に恋をさせたりしているだけではなく、たまに工作をすることがある。そしてその完成度がまた高い。
みかんをガスタンクにしていたこともある。何言ってるのかと思うだろう、記事を見てほしい。
図らずして大山さんのガントリークレーンへの並々ならぬ執着が垣間見えてしまったような気もするが、注目してほしいのは彼の作る物のかわいさである。
団地が好きだからと言って庭にセメントで団地を建てはじめちゃったりするのではなく、ちゃんと自分の中にくすぶる変態性を「かわいい」へと着地させているのだ。このバランス感覚はずるい。
褒めてばかりいるのもしゃくなので最後に大山さん本人のかわいらしさについても言及したい。
照れるとかわいい
団地がかわいい、橋がかわいい、と言い続けている大山さんだが、実は本人がそうとうかわいい。
あえて間違った駅で降りてみる、という記事中の一コマである。まちがった駅で降りても結局団地とか道路とか、自分の好きなものをバッタバッタと撮っていく大山さんだが、それはともかくとしてこの表情はかわいい。
いろいろな人にTシャツの脱ぎ方を聞いて回った記事では、Tシャツを脱いだ後、一瞬照れる大山さんが見られる。
デイリーの記事は取材対象よりもライターが目立ってしまっていることが多い。そう、みんな外に興味があるふりをして、自分のことを書きたいだけなのだ。
そういう目で記事を読むと、また違った味わいがあると思います。みなさんも手洗いうがいをしっかりして、元気にデイリー読んでくださいね。大山さんの次の記事は2月2日の予定です。
ごめん
大山さんの魅力を語りだすときりがないので今回はこのくらいにしておくが、大山さんといえば団地とジャンクション、チェルノブイリ、みたいに思っている最近の読者にこそ、過去記事から大山さんのかわいさを探し出してかみしめてほしいと思うのだ。
大山さん記事いちらん
インフルエンザが治ったら大山さんにはったおされないか心配な記事である。