1位はダビデの筋肉!
ランキングは2020年12月~2021年11月にあらたにデイリーポータルZ上で公開された記事が対象です。
ランキングはページビューとSNSでのシェア数を偏差値化して決定しました。
サイト全関係者の姿勢としましては、基本、公開全記事が推し。人に聞けば好きな記事が全員違うというのが当サイトの持ち味です。
そんななか、多くの方々に興味を持ってもらえた企画とお考えいただければと思うわけであります。
いきなり上から発表しちゃいましょう! いでよ~! ベスト5!
1位 ダビデ像はどれくらいマッチョなのかジムトレーナーに聞いてみる(まいしろ)
まいしろ:そんなダビデにおすすめのトレーニングはありますか?
野田:下半身ですね。このままだと、自分より大きい敵と戦うときに、下半身で押し負けてしまうと思います。ぶつかったときに、踏ん張れないと思うんですよ
石川:そうなんだ
野田:なので、ダビデはスクワットとか短距離の走り込みをするのがおすすめです。
2位 ドライフルーツで果実酒を仕込むとすごい(JUNERAY)
今回ドライフルーツ果実酒5種類と、デーツのおいしい何らかを作ってみたが、結果は
酒として美味しい…マンゴーテキーラ、アプリコットアマレット
シロップみたいになってしまう…イチジクダークラム、プルーンブランデー
お前は一体何なんだ…バナナウイスキー
であった。
3位 ホテルでよく見るキーホルダーを挿すタイプのスイッチがある生活(斎藤公輔(NEKOPLA))
ホテルでしか見たことがないものが、いま自宅にある。なんだろうこの胸のワクワクは。六千円弱で買える「非日常感」、それが埋込タブレットスイッチなのである。
4位 反射材をたくさんつけて夜の散歩を安全に(爲房新太朗)
光り輝く棒人間が現れた。
先ほどと比べてかなり直感的になったのではないか。
反射テープの量を抑えつつ、光り具合とわかりやすさの両立を実現している。
5位 国語の読解問題、作者自身が解いたら満点取れるのか!?(北村ヂン)
長嶋:『猛スピードで母は』で芥川賞を取った頃から入試や模試によく採用されるようになって、最初の頃は送られてきた問題を解いてみたりもしてたんだけど、全体的に僕が想定しているよりもエモく受け取っているなって感じましたね。そこまで激しい話じゃないんだけどな……って。
というわけで、以上が今年のベスト5でありました! 納得しかない強力な記事群。おもしろと知識がいりまじりサイトの安泰が手に取るようであります。
それにしても長嶋有さんがガチのいわゆる「作者の気持ち」を教えてくれるのはありがたみの量がやばすぎましたね……。
6位 セブンティーンアイスの自販機はなぜスイミングスクールにあるのか?(デイリーポータルZ)
遠藤さん:
お客さんにお話を伺うと、子供の頃にスイミングの習い事を頑張ったご褒美としてセブンティーンアイスを買ってもらった思い出が残っていて、大人になってからも自然と食べるようになったっていうお話をよくお聞きしますね。
榎並:
そういうことを狙ってスイミングスクールに置いているんですか?
遠藤さん:
スイミングスクールに限らず、購買に至るまでのストーリーやシチュエーションはかなり考えて設置場所を選んでいますね。
7位 音楽の教科書に載っているロックの説明が詳しすぎる(谷頭和希)
呉羽:
先生も現在では還暦を過ぎていまして、ピンク・フロイドのようなプログレッシブロックを若かりし頃にリアルタイムで聞いていたそうです。
それで、こうしたロックが他のロックや他の音楽ジャンルから影響を受けて変わりつつ、同時に影響を与えながら、いま生徒たちが聞いているJ-Popとも関係している。そんなことが発信できたら、という想いがあったようです。
谷頭:
ロックに熱い人が教科書のコンテンツを変えた。
8位 1時間前の自分を見ながら飲む「録画飲み会」がおもしろい(與座ひかる)
一度経験した時には気がつかず、あとから新事実を言われる。これがウソみたいにおもしろい。しかも気づかない過去の自分たちの滑稽さもしんどい。
飲み会は、本人だけが知っていることがたくさんあるらしい。「どうしてこの発言や表情をしたか」すぐ答え合わせができるのだ。
9位 予算は○○万円!? あこがれの日本武道館ライブをやる方法(北村ヂン)
10位 東京のタクシー運転手が必ず受ける「地理試験」を解いてみる(西村まさゆき)
西村:
この問題みたいに地図上の、つまり上空から見た通りの名称を暗記したとしても、タクシーの乗務に関してはほぼ役に立たないんじゃないですか?
ぜつ:
まったく、おっしゃるとおりで、これはもう役には立ってないです。ただ、やる気を確認してるだけなのかな? って思いますね。地理試験ってやっぱり向き不向きみたいなのはあって、何回やっても受からない人っているらしいんですよ。
セブンティーンアイスや教科書編集の中の人へのインタビューに、武道館でライブをする方法、それにタクシー運転手さんの試験の記事と、はたらく大人の記事が続々とランクイン。職業の話はおもしろいんですよね。
與座さんのコミュニケーションマジック記事も健在です。
11位 ジンジャーエールがあるならば、ミョウガエールやネギエールがあってもいいじゃないか(JUNERAY)
蒸留と煮出すことの何が違うかというと、蒸留水は基本的に無色透明で無味だ。
また、水蒸気で蒸留することによって、沸点が100度を超える香り成分も取り出すことができる。
つまりここにあるのは、無色透明で無味な、ネギのいい香りがする水だ。
12位 サイゼリヤでメニュー名だけを頼りに1500円ぶん注文する遊びが楽しかった(酒の穴(パリッコ・スズキナオ))
ナオ:
グラスワイン、たっぷりですね!
パリ:
ね! こんなに入ってたっけ。本当に100円だったかな? いや、そのはず。そして「煉獄の玉子」に最高に合うな〜!
古賀:
100円だったらもう、誤差の世界ですもんね。ゴチの世界では。
パリ:
はは! 本家ならね。ただ、こっちだと1/15ですから。
13位 脂身の生ハム「ラルド」が自作できたので好き放題に食べよう(きだてたく)
これはつまり“ベーコンの脂身の部分だけ”だ。
ベーコンで最もおいしいのは脂身であり、そしてその脂身だけがデーンとした塊に。こんなの「旨い」しかなくて当然だろう。
14位 「役に立たない機械」早慶戦(三土たつお)
「オレオろし機とは、その名のとおりオレオをおろす機械です。オレオをセットし……」
「上のレバーを押し込むと……」
「三枚におろすことができます」
15位 「そんなことしていいんですか!?」丸亀製麺の無料トッピングを学ぶ(3yk(みゆき))
こんなに使っていいの?という石川さんの不安も納得だ。
宮林さん、この青ねぎの使い方、コスト的に大丈夫なのでしょうか…?
宮林さん:
はい、それは大丈夫です!少量をアクセントにだしを味わうもよし、ねぎがお好きな方はぜひ、思う存分お楽しみください。
以上、10位から15位は食いしん坊記事がひしめきましたね……!
三土さんによる早稲田大学の授業「役に立たない機械」のレポート、恒例のものとなりましたが、今年は早慶戦ということで記事も大いに盛り上がっておりました。
16位 「どうだ明るくなったろう」山本唯三郎の意外な人生をたどる(岡本智博(オカモトラボ))
「どうだ明るくなったろう」
と百円札に火をつける成金の男性。
歴史の教科書に必ずと言っていいほど載っている風刺画だ。
実はこの成金男性は実在する岡山県出身の人物が元になっている。
17位 川原に積まれた石の隙間に棒を突っ込んでハゼを釣る方法を学びたい(玉置標本)
気が付くと一本の棒からぶら下げられたウキが明らかに持ち上がっているじゃないですか。つい敬語になるくらい驚きつつ固まったまま見つめていたら、そのウキがビクビクと生体反応を伝えてくる。
うぉ、これがこの釣りの醍醐味なのか。理屈ではわかっていたけれど、目の前でウキが動くと本気でびっくりする。なんだかコックリさん的な心霊現象っぽさがあるんですよ。
18位 二郎系ラーメン、松屋…新規オープン「1番目の客」になりたい(小堺丸子)
店長の深川さんは「ラーメンを食べにくる以外にも、元気をもらいたいなとか、笑顔になりたいなと思ったときに来ていただけるお店を、メンバーや地域の人たちとつくっていくのが僕の夢です!よろしくお願いします!それではオープンです!」と元気よく語った。
まだ私の半分しか生きてないのに、なんて立派なんだ!
19位 本当に美味いラーメンは地元の人が知っている~地元の人頼りのラーメン旅in神奈川県~(安藤昌教)
煮干しだ。紛れもない煮干し味である。間違えて海に来たのかと思った。
この地引網みたいな味は一口目、二口目まで続いた。
でも繊細な自家製麵をスープを絡めて食べ進めていくうち、この強烈な煮干しの印象が徐々に和らいでくるから不思議だ。まったく嫌ではない、むしろもっと食べたい、もっと地引網がしたい。
20位 地味ハロウィン2021 リアルイベントレポート(デイリーポータルZ)
「ふ」は動きがすばらしかった。
最後にすっ…と「ふ」になるところが染み入る。地味さの新しいステージに入ったと言っても過言ではあるまい
ラスト、15位~20位はデイリーポータルZらしいノンジャンルさが押し寄せるラインナップに。ラーメン関係が2本ならびましたが、一方は知らなかった文化にふれ、一方は食べて感激して地引網がしたくなってます。
もちろん、おれたちのハロウィン「地味ハロウィン」も元気いっぱいでした!
まだまだいろんなおもしろ、取り揃ってます
以上、2021年によく読まれた記事たちをご紹介いたしました! さすがの強度でしたね……。誇らしいことです。
さて、冒頭でもご説明のとおり、デイリーポータルZは読者10人に聞くと推し記事が10本あがる、さまざまなる記事がそれぞれに刺さる、いろんな種類のおもしろさを取り揃えにとりそろえた場所を目指しています。
ポップベストの裏にある味わいぶかい記事たちもぜひぜひ探してみてくれたらむちゃんこうれしいです!
引き続き2022年も、デイリーポータルZでどうぞ、お楽しみください。