特集 2021年3月27日

柴犬スイートポテト(というか柴芋)を作ってみた

スイートポテトが好きである。
甘くて芋っぽいスイーツとして、俺たちOLはおしなべて好きであろう。

そんなスイポテを食べながら、ふと我が愛犬もも(柴犬)を見ていたその時。

柴犬のその茶色加減が、スイートポテトに見えて仕方なくなってしまったので今回は、前代未聞の「柴犬スイートポテト」(というか結果的には「柴芋」に!)を作ってみたいと思うよッ!

多摩在住のイラストライター。諸メディアにおいて、フマジメなイラストや文章を描くことを専門としながらも、昼は某出版社でマジメな雑誌の編集長をしたりするなど、波乱の人生を送った後に、新たなるありのままの世界へ。そんなデイリーポータルZでのありのままの業務内容はコチラを!(動画インタビュー)

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そんなスイートポテト。

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あの適度なスイートさがたまらないが、もうビジュアルからして

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おいしそう。で、すでに見切れているが、我が愛犬ももを、共にガン見していたところ、その茶色加減からして、これもう柴犬がほぼ

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スイートポテトに見えてきた。ほんわか焦げてる茶色いっぽい感じが、まさにそれ。こうなっては「柴犬=スイートポテト」!ってことで、変質的柴犬クリエイターとしては、もう柴犬スイートポテトを作らざるをえないであろうッ!

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ちなみにアレ実は、わりと簡単に作れるうえ、しかもアレ作れると女子力も爆上がりなので(偏見)、作り方も説明しながら、作っていきたいと思うわよッ!!

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まず、言うまでもないが、スイートポテトは普通

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サツマイモを使う。適度な甘みがあるからね。柴犬の茶色っぽい部分は、サツマの黄色味を焼き焦がしていけば具現化できる気がする。ただ柴犬の顔には、困ったことに白い部分がある。口周りとか。

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・               「勝手に困られても困る。心外」

ならその部分は、芋は芋でも、白色味を出せるジャガイモにて、具現化してしまおう!

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と、この時点で、スイートポテトとしてはもう迷走。不穏な予感。は否めないが、広義ではポテト(芋)の範疇だし、事実上スイートポテトとして、気丈にやっていこう。

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ってことで、すでに切り刻んでいるが、今回の材料は完成サイズ的に

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サツマイモ2個

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ジャガイモ2個でやっていく。覚えておこう覚えておきたい人のみ。

ではまず、普段は固体なイモたちを柔らかくすべく、いくつかにぶった切ったものを、水に沈めていく。いったん皮はそのままでもいい。

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後でぺロッて剥けるから(わりとペロッと剥けなくて面倒だったのは内緒)。で、これを蒸す。肉まんとかあんまんとかの際にやるやつだね。だいたい20分ほどで、箸とかをぶっ刺して、

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ぶっ刺せるくらいの柔らかさになったら出してOKだぜッ!! で、

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アチチアチ、言いながら、皮をなんとか剥いて、それっぽい棒で

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ぶっ潰す。容赦なくグッチャグチャに。犬もヒくほどに。

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あ、一応スイートポテトだけに、そういや味、のレシピも紹介だ!

まずは

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砂糖。少しでも茶色味を求めて今回は黒糖だが、これを適量。あと

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バターを適量。あと、

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牛乳(が、なかったので)豆乳だが これを適量。

「適量」過ぎてレシピになってないことには気づいた。ごめん、覚えてないんだ。だいたいでいい。そしてこれをまた混ぜるべく、

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ぶっ潰す!!息の根を止めるべくグチャグチャに。犬もヒくほどに。

で一方、柴犬の白い部分を表現すべく投入されたジャガイモだが、

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このプロセスだと、ついポテトサラダになってくるのはやむをえず、

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油をどん。あ。そして

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塩をどん。あ。さらについ、

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マヨネをどん、あ。で、盲目的に潰しに潰したら、あらやだ。もろ

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ポテサラビジョンに。この時点で、スイーツ感は瓦解したと言える。白色部分はソルティーに。

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そして茶色部分はスイーティーに。

これ合体したら一体どんな味になっちゃうのだろう。もう知らん。

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では粘土状のダマは両方完成したので(一方はポテサラ爆弾だが)、

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まず白イモで、口周りをイメージしつつ土台を固める。その上に覆いかぶす形で、茶色イモで顔をイメージしつつ、

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粘土的に塑像していこう。…と、作業をしていると、なんかもらえるかと期待して、すぐそばで

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ガン見しているもも。さすがの卑しさだが、柴犬の顔がどうなってるのか参考になって助かった。…それにしても顔っぽくなるにつれ、禁忌的なモノを錬成してるような気がして、罪悪感は芽生えた。

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あ、そういえば。ここで、柴犬の目と鼻を忘れてたことに気がついた。柴犬の目と鼻って、そういや黒い。困ったことに黒い。

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・                  「勝手に困られても困る。心外」

はてさて、今さらどうしよう。どうせなら芋ポテトでなんとかしたいので、新たな芋として、芋業界の超いぶし銀的存在、

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自然薯! Z・I・N・E・N・J・O! 突然ジネンジョ来たが、

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これを、ももの目や鼻の形になるように切り出し、ストーブ使って

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焼きまくって、

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真っ黒けに焦がして、目と鼻として

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ぶち込もうぜ! いずれにせよもうスイーツの次元は越えていると言える。味とかはもういいとして(いいの?)もう芋、総動員である。

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ではこの異物をこんがり焼いていくわけだが、その前にあるコツが。その表面に、卵の卵黄で

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コーティングすると、ツヤも出てイイ感じで焦げてくるのでオススメやでぇッッ!! 誰にススメているのかはわからない。

それが終わったら、お待ちかね、

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オーブンにぶち込もうッ!そして紅蓮の炎で、

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焼き尽くすッ!!「紅蓮華」と「炎」を聴きながら焼くのがオススメだ。温度は適当で、焦げつかない程度で焼き尽くしておこう、煉獄さんへの思いを胸に…!

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ではそんなプロセスを経てついに! 完成してしまった柴犬スイートポテト、というか「柴芋」の全貌が、これだ!!

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!!! あらまぁ!! 柴犬っぽい!!やや黄色味だけど、ギリ茶色っぽい感じで!!

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ちなみにヒゲ部分はゴマを使ったよ。うふふ。今までも柴フードいろいろ作ってきたが、今回はだいぶ粘土状だったので、今までで一番

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イメージ通りできたと言える!(ピンとこないであろう自画自賛。)

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まぁスイートポテトに見えないのは事実だが。ただ、もも的には

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クリソツ!これはご本人登場レベルであろう。ふとFITさせてみても

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YES!! すり替えてもいけそう!!

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なほどのクオリティーになっていたのであった。

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そしてさらに、なんとなく、食卓の方に置いておいたところ、

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!!? もも、なんだか

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拝んでいた。どういう状態これ。犬、よくわからないのであった。

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ではこの異物、いちおうスイートポテトと銘打っているが、実際の味は、一体どんなことになっているのであろうか!?

ついに実食!ってことで、まずは茶色くて、一番スイポテっぽい所を

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すくいあげ、いざ、おそるおそるパックンチョしてみると…

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お!! いわゆるスイートポテト部分は、よき! うまし! 決して甘すぎず、分量適当だったわりには絶妙な塩梅で、ちょこっと入れたバターもすごく効いていてる感覚!やったぜ!!

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と、いったんよかったが、今回最も気になる要注意点と言えるのが、スイートポテトとポテトサラダとジネンジョが交わり合っている

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このジャンクション部分。もう食べたくないが、やむなく一体どんな味なのかと、勇気を出してパックンチョしてみたところ…

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!!? スイートポテトの甘みとポテトサラダの辛みが混ざり、お互いを打ち消し合ったうえ、ジネンジョの無味さがそれを後押しし、トータルでは、プラマイゼロの味!! ただ何かを食べたという事実のみが残る感じに! やったぜ新感覚!

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と、味的には十分食べらるものであったが、ただ、

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なにぶんももの顔ゆえ、食べていくにつれ、また罪悪感が募っていったのであった。ももごめん。でも罪悪感をなんとか乗り越え、全部食べ終えるのに数日かかったけど、とりあえず

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スイートポテト、というか柴芋、が無事、堪能できたのであった!おつかれさまでした!

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というわけで、ぜひみなさんもコレを参考に、柴犬スイートポテト作ってみて頂きたいですが、くれぐれも、ポテトサラダは別枠にしておきましょう。ではまた、ごきげんよう。


 

はい、以上いかがでしたでしょうか、今週の「俺たち変質的柴犬クリエイター」。他にも「柴コロッケ」「柴モチ」「柴ギョウザ」「柴アイス」「柴大根おろし」「柴パン」も作れるのでぜひ。

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シーヴァ教の偶像崇拝。

 


 

 ヨシダプロ、柴犬ももを〇〇で作るシリーズ 

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