デイリーにていろいろ変なことをやったりして、大変お世話になっていた、僕の愛犬の黒ラブラドールのモモですが、
実はモモ、この初夏に天国に旅立ってしまったのでした。
享年17歳、みなさんにかわいがっていただきとても幸せな犬でした。その節は本当にどうもありがとうございました。
その詳細はしめっぽくなっちゃうのでデイリーでは伝えにくく、ただただ哭き続ける事態になってしまうので、この場では割愛させていただきます。
(モモの生涯についてはこちらの
動物サイトで連載させていただいています。)
で、モモがいなくなってしまったことで、想定通り、僕をはじめヨシダ家全員がペットロスで機能しなくなったので、
新しい犬に来てもらうことになりました。
それがこの柴犬。
すでに9か月だったのでそこそこの大きさですが、モモのようになってほしいという思いから、
名前は「もも」です。
まさかの同ネーム。ももって呼ぶとモモも想起できていいね、というモモバカ一家なのでした。
しかしなんだこれ
かわいい。モモ並みにかわいい。 今まではラブラドール一択だったが柴犬もいいやないか。
この愛らしさで、ヨシダ家を絶望の淵から救ってくれているももでして、モモのように長生きしてほしいものですが、
そんな柴犬のもも、今後ちょこちょこ登場することになるかもしれませんがその際はどうぞよろしくおねがいいたします。
では、ここからが本題でして、そんな柴犬のもも。
僕の第一印象なのだが、みなさんにおいてはどうかはわからないが、その柴犬の毛の茶色加減が、
パンに見えたことがないだろうか。
焼きたてのパンに。
この茶色から肌色へのグラデーションという色味加減が、僕には焼きたてのパンにしか見えないのである。
そこでそんな同士のために、ひとつの答えを出すべく、「柴パン」を作ってみたいと思う。
「え、何いきなり。」
そうつまりは、パンから柴犬を作り出して、焼いたら、その焼き加減というか色加減からも理想の存在が誕生できるという魂胆である。
みなさんも、柴犬もしくはパンのどちらかは好きだろうから、とりあえずその成り行きを見届けてほしいと思う。
ってことで、いわゆる6枚とか8枚に切り裂かれる前の一斤のパンの塊から、柴犬を紡ぎだしていこうと思うが
市販の適当なパンのでよかったのだが、一斤の状態ってわりと売っておらず、(まぁさすがにガーデンセンターにはないかもだが、)結局ちゃんとしたパン屋にて、ちゃんとしたパンを買うことになった。
プルマンブレッド。名前からして意識高いヤツだ。別にこんなちゃんとしたパンでなくてもよかったのに。でもとりあえずはこれを買おう。
で、1斤切ってみたら
おいしそうなのですぐ食べてしまいたい。でも、食べちゃダメだ。食べちゃダメだ。
と思ってたら、もも
早くも食いつきがハンパなかった。
マジか。この辺モモと同じだ。犬って全員そうなのか。食べられる前に何とかやっていこう。
では、ここから柴犬を作り出していきたいところだが、ちょっとその前に。
ここでみなさんも知っておいてほしいのだが
このデフォルトの状態だと、いい酵母ゆえにパンがまだフワフワでやわらかいので、彫刻するためにはある程度の硬さが必要なため、冷凍庫に投入して
固めてしまおう! 僕に買われてしまったばっかりにいきなりごめんねパン。
で、
またもも食いついた。すごいなこの犬。よく見るともう舐めてしまっている気はする。
でも気にせず、ではこれから本格的にパン彫刻のスタートや!
まずは彫刻刀的なものを用意。小学校の図工以来だ。久しぶりの再会過ぎて泣けてくる。
そして簡単な設計図を
CADっぽく手書きで描いておこう。
まずは、柴犬ならではの突起した鼻部分を生み出すべく、まずはカッターで
このまま食べたい。
で、今度は柴犬っぽいおでこを表現すべく
なんとなくそれっぽくなってきた。ももはいま何をされているのか自覚はないようである。
その流れで柴犬なりの
ももは仮眠しているようである。毎日仮眠が多すぎるが。
で、大雑把にできたところで全体的に
口もナイフでピシっと
こまごま具現化していこう。
よしこれでとりあえずベースはできた!
ではあらためて
これをトースターで焼くことで、まさに柴犬のように茶色っぽくこんがり焼き上げることで、「柴パン」が誕生するはず!
ってことで、喜び勇んでトースターにこの塊を投入してみたところ、
なんと!!
入らない!
塊がデカくて、トースターに入らない!!
ずこ~!!
しかたないので、部分的に入るところだけ突っ込む形で、部分的に順に焼いていくことにした。
半分
「ぐぎゃぁぁぁぁぁ~!!」
パンの断末魔は無視して、紅蓮の炎で順に焼き上げていく。
お、なんか柴犬的にいい色に焼けてきてる気がする! 気のせい?
そして最後に仕上げとして、柴犬って、鼻とか目とかとりわけ黒い部分があるので、強烈に焦げ目をつけるべく
みんなはマネしないでいい。
あと、とんちとして、口に細工をするべく、ていうか口からちょっとベロを出そうかと思い
ハムもベロ的に用意しておこう。
ってことで、とりあえずここに誕生した、柴犬とパンが一体化した「柴パン」が
これだ!!
…………。
後ろから見たらパン丸出しなので見てはならないが、
実際の柴犬と見比べてみても
まぁそれっぽい色合いで、いい感じになっているような気はする!たぶん!
食いつく! 食いつきがハンパない! 相当いい匂いがするらしい。
もも、食べたら共食いになってしまうよ!
もも、ちょっと待って!
と、あらためて、そんな「柴パン」を、実食してみようとした
そのとき!!
柴パンからベロなくなってる!!
食べた!?
ベロの部分のハムだけぺろりと食べよった!!
「食べてないも~ん」
と、ごまかしているが、ごまかしても無駄。犯人はあなただけ。
でも犬バカなので許そうと思う。
で、そもそも味としてはどうなのか
!!
まぁパンの味だね。
ていうかおいしい。ちゃんとしたパン屋のパンだからね。
でもとりあえず犬状ゆえに
なんか罪悪感を感じるので、あまりいいものではない。
普通に食べたらもっとおいしさを味わえただろうが、元も子もないので思わないようにする。
ただとりあえず、こんな「柴パン」が誕生したことで、柴犬とパンは似ているという思いを証明することができたかと思うので、もう良しとしよう。
というわけでそんな柴犬のもも、うちに来たからにはモモ同様ユニークな犬になっていくかと思いまして、モモの遺志を引き継いで頑張っていきますので、モモ同様のご愛顧どうぞよろしくお願いいたします。
ではまたおやすみなさい…。
はい。
以上、いかがでしたでしょうか、今週の「パンよりもごはんが好きだ」。
というわけでこれを機に、柴犬とパンの魅力を再確認していただけたらと思いまして、お忙しいところすみませんが何卒よろしくお願いいたします。ではまた失礼いたします。