結局どんなコースになったのか
今年の夏にアスリートが走るのは札幌市中心部。
大通公園をスタートし、すすきのなどを通過し、テレビ塔や豊平川、そして北海道大学を網羅した周回コースになっている。
急ごしらえの割には、「札幌らしい」風景は必要十分に詰め込まれたコースだ。
この札幌でアスリートが闘いを繰り広げると思うと感慨深い。
地元民としてそんな気持ちを持つ一方で、東京でのマラソンも観たかった。ちょっと残念な気持ちもある。
ちなみに、東京開催だった場合に見ることができた名所はこの通りだ。めちゃくちゃある。
雷門などと同じ距離の地点を調べてみたら、おんなじ場所に札幌にも「札幌なりの雷門」があったりしないだろうか。そこに何があったとしても、雷門だと思い込めば、東京感がでないだろうか。いわゆるプラシーボ効果だ。
①6キロ地点:東京ドーム
②15キロ地点:雷門
③20キロ地点:正面に東京駅
④21キロ地点:歌舞伎座
⑤24キロ地点:東京タワー
⑥32キロ~34キロ地点:皇居
札幌ではこの6つの地点に何があるのか、調べてみようと思う。
東京の名所があったはずの各地点に何があるのだろうか。
さっそく歩こうじゃないか!
6キロ地点に東京ドームがあったはず
さて、大通公園に来た。スタート地点だ!
よくよく考えるとバスや車で各地点に向かってもよかったのだが、なんだか味気ないので選手と同じように42.195キロをフルで歩くことにした。ちょっとしたピクニック気分である(軽装すぎて後悔した)。
まずは6キロ地点・東京ドームがあったであろう場所に向かおう。
大通公園を周って、札幌駅前のメインストリートを南下していく。
大通近辺は、札幌の都市機能が集中しているだけあって都会感がある。
東京には及ばないが、ビル街の間を駆けていくイメージだ。
ほどなくして、夜の街、すすきのを通過する。
すすきのの街はごちゃごちゃしていて国際中継的にすごい画になりそうだが、これでいいのかなぁ。
(夜になると外からおしりが見えるお店があったりする。それはそれでマラソン競技中もおしりが見えててほしい)
すすきのを抜けると、風景は一気にのどかに。
流れる川に、広い空。目に入る情報量が急激に減っていく。
こうして辺りの自然が豊かになってきたところが、スタートから6キロの地点である。
東京であれば東京ドームがあったはずの場所だ。札幌には何があったかというと…。
東京ドームがあったであろう6キロ地点には、北海道立文学館があった。
北海道の文学についての資料を収蔵した資料館である。
東京はスポーツの建物、札幌は文学に関する建物、という対比はさながらパラレルワールドだ。おもしろい。
文学館の周りには中島公園という大きな公園もあり、もはやジェネリック東京ドームシティと言っても良いだろう。
6キロ地点 東京ドームの代わりにあったもの
「北海道立文学館」
・北海道の文学に関する資料館
・中島公園というでかい公園の中に立地
・東京ドームシティだ
15キロ地点には雷門がある
次は雷門があったであろう15キロ地点を目指していく。
水曜どうでしょうファンには名が知れている「平岸」を通るコースだ。
区で言うと「中央区」→「豊平区」→「中央区」→「北区」と推移する。
(よくわからないだろうと思って説明を重ねたらもっとよくわからない感じになった)
まずは中島公園から南下していく。
このような実況をしてしまうくらいには生活感だらけのエリアになってきた。
少し歩くと平岸の街に出る。平岸から北に向かっていく。
平岸といえばアパマンショップだ。
ここで多くは語らないが写真だけ載せておこう。
アパマンの跡地には何が建つのだろう。
オリンピックが開催される頃には完成しているはずだ。ここは中継で確かめたい。目が離せない。
そうして札幌市中心部に戻ってきた。
豊平川を渡ると、創世川という川沿いに太い道路がある。そこをひたすら北上していく。
順調に札幌市中心部を突き抜け、まだまだ北へ歩く。
札幌駅を横目に、ひたすら北に歩いていくと…。ついに15キロ地点に到着!
15キロ地点は、東京であれば雷門があったはずの地点である。
ひとしきり辺りを見回して探してみると…。
見つかった!雷門!
15キロ地点 雷門の代わりにあったもの
「札幌なりの雷門」
・見た目が門っぽい
・雷要素はない
・門でもない
東京駅と歌舞伎座はどうだ
次は東京駅があったはずの20キロ地点と、歌舞伎座があったはずの21キロ地点を目指していく。ざっくり計算すると北大周辺のようだ。
北大を目指して歩いて行こう。
やっと北大に到達だ!
札幌駅から普通に向かうと10分ほどで敷地に入れるが、今回は6時間かけている。
36倍の時間をかけた、ハイパーアルティメット登校である。
さて、この北大の中がおおよそ20キロ地点だ。
何か東京駅っぽいものはないだろうか。探してみた。
ちょうど東京駅っぽい建物があった。
この丸の内口っぽい建物は、北大の博物館だ。観光客も入れる施設の一つで、併設されているカフェがなかなかい。
理学部の建物と直結しているので、うるさくすると騒音で理学部の学生が苦しむという構造になっている。
これが札幌の東京駅といっても差し支えないだろう。
20キロ地点 東京駅の代わりにあったもの
「北海道大学総合博物館」
・さながら丸の内口だ
・中のカフェが良い
・東京駅の代わりは札幌駅じゃなかった
さらに21キロ地点の歌舞伎座を目指す。
北大を出たこのあたりが21キロ地点だろうか。
歌舞伎座はないだろうか…と見回したところ…。
パソコンショップがあった。これを歌舞伎座にしよう。
色も鮮やかだし、歌舞伎っぽいだろう(?)
この即決具合に20キロ歩いた疲れが表れている。どうか許してほしい。
21キロ地点 歌舞伎座の代わりにあったもの
「じゃんぱら」
・そこにあった
・パソコンショップ
・歌舞伎かなぁ…
日が暮れちゃいました
ようやくコースの半分だ。
朝に出発したのにもう空が暗くなっている。
あー、どうしよう!ひとまず1周目だけは歩き切ろう…!
ここまでがコースの1周目である。なげぇー!
まだ2地点、東京タワーと皇居の地点に何があるのか調べることはできていないが、すっかり夜になってしまって何がなんだかわからないので日を改めることにした。
2日目・東京タワーと皇居めぐり
さて、別日である。
再び大通公園をスタートし、残りの小さなループを2周していく。
24キロ地点の東京タワー、そして33キロ地点周辺の皇居の代わりは何になるんだろう。
「残りのコース」とはいえ、この前通った道だ。意味合いこそ変われど、画自体は全く変わらない。
ダイジェストで見ていこう。
まずは24キロ地点の東京タワーに向かっていく。
場所としては、先程の「雷門」の少し北である。
雷門を過ぎて24キロ地点周辺。東京タワーはあるだろうか。
24キロ地点 東京タワーの代わりにあったもの
「ラウンドワンのボウリングのピン」
・高いとこにあるのでタワーだろ
・ここでボウリングしたらスコアめっちゃ伸びたことがある
・スポッチャ行きたい
最後は皇居だ。33キロ地点はループ2周目の終盤ごろ。そこにあったのは…。
33キロ地点周辺 皇居の代わりにあったもの
「道庁赤れんが庁舎」
・広いし、皇居っぽい
・マラソン勢が結構いた
・池だってある
名所コンプリート
というわけで、東京の名所があったであろう地点を調査した結果がこれだ。
個人的には「札幌なりの雷門」がお気に入りだ。多分これからも見るたびに「雷門だ」と言ってしまうと思う。
これで東京を思い起こしながら、札幌でのマラソンを見ることができる。鬼に金棒だ。
僕たちが盛り上げます
全部歩いてみて思った。「道民が盛り上げなきゃ!」と。
華があるのはスタートしてから3キロくらいだ。
前半に畳み掛けるコースである。
要所要所には名所があるが、あとは大半が生活に根ざしたコース、といった感じだ。
盛り上げなきゃなぁ〜。
歩きながら「いや〜ここに家買った人正解だよな」と何回言っただろう。
テレビで号砲が鳴ってるのを見て、そろそろ来たかな?と玄関のドアを開けたらそこがコース、という位置の家がめちゃくちゃあった。近所でオリンピックが開催されるのだ。
羨ましい。
マラソンまであと半年。当日、どうやって浮かれ倒そうか悩んでいる。
告知させてください
僕が所属している劇団が2月に札幌で定例の公演を行います。(WANIMAの記事やマシュマロキャッチの記事などで度々出てくる友人は皆、劇団員仲間です)
札幌にお住いの皆さま、ぜひ観に来ていただければ嬉しいです。(僕は出ません)
劇団しろちゃん2020冬公演
「夢十一夜」
と き:2020年2月21日(金)~23日(日)
ところ:演劇専用小劇場BLOCH
(札幌市中央区北3東5-5 岩佐ビル1F)
公演ホームページはこちら
http://gekidanshirochan.com/next/