年末年始とくべつ企画 2022年12月29日

ことしデイリーポータルZが発明したものがこちら!~2022年「作った」記事10選

今年もデイリーポータルZはものづくりに励んできました。実用的なものから笑えるだけのものまで幅広いラインナップでした。

何れにせよ、そこにさまざまな発明、発見があったことは疑いようがありません。

そこで、2022年、デイリーポータルZで公開された「工作記事」「作った記事」にまつわる記事10選をお届けします!

インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

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入浴剤を薬の錠剤みたいなパッケージにすると、でっかくて楽しい(斎藤公輔(NEKOPLA))

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大きめの固形の入浴剤は、大きな薬の錠剤のようである。錠剤といえば、あの2錠ずつペアになっていて、アルミ箔を破って取り出すパッケージ(PTP包装)が一番に思い浮かぶ。錠剤と似ている入浴剤にも、あの包装が似合うのではないだろうか。

いい。いいものができた。とりあえずこの日は完成した喜びを胸に、入浴剤をいれた風呂に浸かってリラックスしたのち床についた。

これは工作Tipsだが、満足するものができたら、そのまま寝るのがオススメである。満足感だけでなく、作業が終わった安堵感も相まってぐっすりと寝ることができる。ではおやすみなさい。

 

大惨事に、大賛辞を。3Dプリンタの造形失敗を集めた「もじゃコン」(石川大樹)

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3Dプリンタの出力に失敗すると、造形物の代わりに樹脂のもじゃもじゃが出てくる。このもじゃもじゃを愛でるコンテストが「もじゃコン」だ。

ざっと見ていただいたように、一口に「もじゃもじゃ」といってもいろいろな方向性がある。多様なすがたは、それぞれ造形単体で彫刻作品として「ふーむ」と鑑賞することも可能だ。

しかし、「もじゃもじゃ」を語るうえで忘れてはいけないのは、これらが全て失敗作であるという点だ。

 

ジャガイモの実から種を取って芋を育てた(玉置標本)

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芋を植えると芋ができるイメージがあるじゃがいも。実は実がなって種もできるらしいんです。

すごい、種から育てたジャガイモに芋ができたぞ!やったー!

強烈な達成感に対する実利の無さに私の小さな心が震えまくる。無駄だからこそのピュアな喜び。こういうことだけをやって生きていきたい。

 

中学生が開発したガムテープ剥がし機「熱ぺろん」とはなにか(きだてたく)

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とある中学校の先生からメールをいただいた。顧問をしている物理研究部の生徒さんたちが「ダンボールに貼られたガムテープを簡単に剥がせる装置」を作っているんだけど、文房具ライターの立場から何かアドバイスをもらえませんか?というものだ。

数秒待ったところで離すと、なるほど、表面が少し熱延びして浮き上がってるっぽい。そこを指でつまんでいけば……おお! ほんとだ! 軽く「ぺろんっ」て剥がれるぞ!

これは非常に面白い。これならダンボールからガムテープを取り除くのもラクラクだ。

 

年賀状を官公庁のパワポ風にする(林雄司)

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お役所パワポと呼ばれている資料スタイルで年賀状を作った。
普通であれば4~5ページに分けられる内容だが、これをあえて1枚にまとめた結果、資料の上に世界(the universe)が現れている。
宗教建築が世界観を表しているのにも通じる。
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一目惚れしたタイルのテーブルをDIYしたら良すぎたので見てほしい(ナミノリ)

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タイルのテーブルに一目ぼれをした。しかしそのテーブルは非売品だった。それなら自分で作ってみようと、はじめてDIYすることにした。

いい、良すぎる。

はじめてでこんなにいいものができると思わなかった。

この世界が終わるまで使おう。

 

レトロPCゲームみたいな写真が撮りたい(斎藤公輔(NEKOPLA))

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黎明期のPC(PC-8801など)は、画面に8色しか表示できないのが一般的であった。当時の雰囲気を、現代の写真で再現できないだろうか。
カメラとして実装することで、実際の風景と、減色されたデジタル8色写真を一緒に眺めることができる。この風景がこう変わるのか~と見比べるのも楽しいし、仕上がりを想像しながらシャッターを切るのも楽しい。ようするに楽しいのだ。

 

妖怪コンテストで優勝した(とりもちうずら)

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10月1日(土)、2日(日)の2日間、「妖怪盆踊り」というお祭りが開催された。そこで行われた「妖怪コンテスト」で、なんと優勝してしまった。

なりきってねと言われていたのに、司会の人に

「これ自分で作ったんですか?」と言われた。

かなり現実的なこと聞くじゃん……と思いつつ、

「わらじを100年放置したら自然に誕生します!」

と言ってなんとかキャラを守った。

 

タンメンの断面を見てみよう(きだてたく)

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「タンメンの断面」というのは、ダジャレとして言葉の上では成立しているけど、現実にはあり得ない情景だ。そうなると、逆に見てみたくない? タンメンの断面。

ということで断面丼に茹でた麺を盛り、スープを注ぎ、野菜炒めを乗せれば……これが「タンメンの断面」だ!

しょうもないダジャレに長々とお付き合いさせて申し訳ない。懸案のやつ、ご査収ください。

 

6mの棒にカメラを付けると、ほぼドローン(松本圭司)

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東京23区内の屋外でドローンを飛ばせる場所はほとんどない。そこで棒を使うことにした。2022年は棒復権の年である。

棒撮影自体はとても楽しいし、手軽に騒音もなくドローンで撮ったような映像を撮れるのは愉快です。何よりドローンのように禁止されていないのがいい。

これからも、安全で効果的な棒の使い方を研究していきたいと思います。以上、第1回日本棒撮影協会特別研究報告でした。

以上、2022年の「作った」記事10選でした。

でっかい薬のパッケージ、種からじゃがいも、長い棒の発明的使い方…いろいろなものを作り出しました。なにかを作るために使う接着剤のインタビューも読んでおくといつか役に立ちそうです。

来年もデイリーポータルZが何を生み出してしまうのか、楽しみですね!

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